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は、日本語音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第2行第5段(か行お段)に位置する。清音の他、濁音(ご、ゴ)を持つ。また、話し手によっては、文節のはじめ以外で、子音が鼻音化した鼻濁音を用いる。鼻濁音は濁音と意味上の差異はない。

平仮名
文字
字源 己の草書体
JIS X 0213 1-4-19
Unicode U+3053
片仮名
文字
字源 己の部分
JIS X 0213 1-5-19
Unicode U+30B3
言語
言語 ja, ain
ローマ字
ヘボン式 KO(CO)
訓令式 KO(CO)
JIS X 4063 ko
アイヌ語 KO
発音
IPA ko̞(co)
種別
清音

概要

仮名のひとつ。平仮名の「こ」は「己」の草書体より、片仮名の「コ」は同じく「己」の初2画からできたもの[1]。濁点を付すと「ご」「ゴ」とそれぞれ変化する。

奈良時代までは上代特殊仮名遣で甲乙2類が存在し、発音に区別があったとされる。

接尾辞として

接頭辞として用いられる。主に俗な言い方として用いられ、幼児語としての側面も強い[1]

  • 名詞動詞連用形につき、
    • することの意。「あいこ」「慣れっこ」など。
    • 動作を複数人で行うことを表す。「かわりばんこ」など。
    • 複数人で競う意。「かけっこ」「にらめっこ」など。
  • 小さいものであることを表す。「にゃんこ」など。
  • 名詞につき、幼児語にし俗な言い方として用いる。「あんこ」「すみっこ」など。

諸事項

  • コの字というと、片仮名のコの字形を指す。すなわち、直線を2カ所で直角に同方向に曲げた形である。
  • 日本の鉄道車両の記号「コ」は、
  • 東京都狛江市の市章及び市旗は、平仮名の「こ」を図案化したものである。

脚注

  1. ^ a b 日本国語大辞典,日本大百科全書(ニッポニカ),デジタル大辞泉, 精選版. “”. コトバンク. 2022年6月15日閲覧。

関連項目