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はぬま あん1965年昭和40年〉 - 2011年平成23年〉3月27日)は、日本漫画家、児童文化史研究家。栃木県出身。

経歴

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1981年栃木県立真岡高等学校普通科に入学。1984年に卒業し上京。1986年11月、『レモンピープル』(あまとりあ社)より漫画家デビュー。[1]1987年、ゲームメーカー『ジャレコ』に広告デザイナーとして入社し、『妖怪倶楽部』『バイオ戦士DAN インクリーザーとの闘い』など数点のゲームパッケージイラストに携わった後、1988年(昭和63年)に独立。1990年(平成2年)、マニア向け情報誌『DO-PE』(あまとりあ社)の企画・構成に参加し[2]2000年(平成12年)以降から電動玩具プラモデルロボットなどに関する連載企画を各社の雑誌に執筆した[3][4]。一方ではこれらの企画、および1988年頃の第一次ミニ四駆ブームを通じて電動玩具や絶版プラモデルの魅力を認識し[5]、その魅力を世間に広めるべく、私家版のプラモデル研究誌『電動天国』を制作してワンダーフェスティバルに参加するなどの地道な活動を、1997年(平成9年)から1999年(平成11年)にかけて続けていた[2]

2000年に竹書房スタジオ・ハードの協力のもと、初の商業出版としての玩具研究書籍『超絶プラモ道』を刊行[2]。電動玩具や絶版プラモデル、「ザ★アニメージ」や青島文化教材社のようなオリジナルSFロボット、「太陽系戦隊 ガルダン」「モビルフォース ガンガル」のようなパチモン(偽物)を多く扱った書籍であり、はぬまが師と仰ぐ山本弘は同書を、『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』に夢中になった世代の人々を楽しませる良書と評価している[6]。また、ニコニコ動画にも動画を残している(例 アッガイ団)。

2010年(平成22年)より長年にわたる研究活動の集大成ともいうべき単行本『電動王国』の発行を目指していたが、同年末に体調を崩して入院。病室にもパソコンや原稿を持ち込んで奮闘していたものの、翌2011年3月27日、発行を目前にして急逝。没年齢46歳。翌月の4月15日に『電動王国』が発行され、遺稿となった[3]

作品リスト

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「爬沼晻」名義

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  • 時給戦士スマイルバン (1987年 - 1991年 レモンピープル あまとりあ社
  • 妖花惑星[7]
  • ガブラ対ザゴン[7]
  • 巨獣神[7]
  • 電動倶楽部(『DO-PE』1989年 - 1992年) - 電動玩具を紹介する連載企画[8]
  • 鉄金剛機動剣
  • かくして少女は遅刻せり(レモンピープル 1987年1月号)

「はぬまあん」名義

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  • 幻シリーズ(『コンバットコミック』) - 連作読み切り漫画
  • 完全懲悪コダイオー(『東京ロボット新聞』) - 連載漫画
  • 電動王国(『ロボコンマガジン』2000年 - 2007年) - 電動玩具に関する 連載企画
  • 新・電動王国(『ロボコンマガジン』2007年 - 2011年) - 同上
  • いい旅ロボ気分(『スーパーロボットマガジン』2001年 - ) - ロボットに関するコラム漫画
  • はぬま流(『クアント』)

書籍

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「爬沼晻」名義

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  • 『時給戦士スマイルバン』久保書店、1988年。ISBN 4765902439 
  • 『時給戦士スマイルバン2』久保書店、1989年。ISBN 4765902501 
  • 『時給戦士スマイルバン3』久保書店、1990年。ISBN 4765902781 
  • 『時給戦士スマイルバン4』久保書店、1991年。ISBN 4765903109 
  • 『レモンピープル・ゲームブック 時給戦士スマイルバン 追跡!謎のG計画 ドキドキ編』久保書店、1990年。ISBN 4765901718 (イラスト)
  • 『鉄金剛機動剣』久保書店、1992年。ISBN 4765903354 

「はぬまあん」名義

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脚注

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  1. ^ 「時給戦士スマイルバン」著者略歴より。
  2. ^ a b c はぬま 2000, pp. 206–211
  3. ^ a b 訃報:はぬまあんさん=模型文化史研究家、「電動王国」著者”. ロボコンマガジン. オーム社 (2011年4月15日). 2013年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月21日閲覧。
  4. ^ 山本弘『去年はいい年になるだろう』PHP研究所、2010年、286-287頁。ISBN 978-4-569-77663-7 
  5. ^ はぬま 2011, まえがき.
  6. ^ 山本弘ほか『トンデモ本の世界R』太田出版、2001年、305-307頁。ISBN 978-4-87233-608-5 
  7. ^ a b c 「時給戦士スマイルバン2」著者略歴より
  8. ^ 「超絶プラモ道」著者略歴より