みだらしだんご
岐阜県飛騨地方で食される団子
みだらしだんごは、岐阜県飛騨地方で食される団子。串団子、醤油だんごの一種である。
名称に「だんご」をつけずに、単に「みだらし」ともいう。地元では菓子というより、軽い食事のように食されることが多い。同様の団子は、岐阜県南部や愛知県名古屋周辺でも見受けられ、「みたらし」と呼ばれることもある。
特徴
編集- 米粉に水やお湯を加えてこねて、蒸して小さく丸めた餅状のものを、店により異なるが基本的には5個を串に刺す。団子は直径3~5cm程である。
- これを火で軽く炙り、やや黄みをおびた、醤油のタレにくぐらせ、再び火で炙る。表面に焦げ目がつき、香ばしいかおりがしてきたら食べごろである。
- タレは醤油が主とされている。
団子は、本来菓子としてではなく、保存食の一種として作られており、廃藩置県前の国や藩が、甘みを持つずんだ餅・葛餅などバリエーションにとんだ団子を作る中、当時の製法の団子が現在にまで残った物である。
共に食べられる地域が限定されているのも、全国販売という保存性にむかないため[1]食文化として広まりづらく、現地にて製造した物を食べる以外の方法が困難だからである。[要出典]
愛知県では、1970年代には名鉄名古屋駅のプラットホームで、「みたらし」の名前で醤油味の焼いた串団子が販売されていた。また大須には現在も同様のみたらしがある[2]。名古屋には他にもみたらしの店があるが、甘みのある「みたらし団子」とは味が異なり、「名古屋のみたらし」という認識を持っている。