Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

パイオニアオブザナイル

パイオニアオブザナイル (Pioneerof the Nile) とは、アメリカ合衆国で生産された競走馬である。現役時代の主な勝鞍はサンタアニタダービーなど。

パイオニアオブザナイル
欧字表記 Pioneerof the Nile
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 (2006-05-05) 2006年5月5日
死没 2019年3月18日(13歳没)
Empire Maker
Star of Goshen
母の父 Lord at War
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ケンタッキー州
生産者 ザイアットステーブルズ社
馬主 ザイアットステーブルズ社
調教師 ボブ・バファートアメリカ
競走成績
生涯成績 10戦5勝
獲得賞金 163万4200ドル
テンプレートを表示

経歴

編集

2008年(2歳)

編集

8月にケント・デザーモが騎乗して芝の競走馬デビュー戦に出走したが2着で、3週間後のデビュー2戦目を制して初勝利を挙げた。10月には重賞及びG1競走初挑戦で初のオールウェザーとなるブリーダーズフューチュリティステークスに出走したがスクエアエディーに敗れて3着だった。そして3週間後のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルではロビー・アルバラードに乗り替わって出走したが、同じ厩舎ミッドシップマンに敗れて2着スクエアエディーに続く3着だった。その後12月にギャレット・ゴメスを新たに鞍上に迎えてキャッシュコールフューチュリティに1番人気で出走し、人気に応えて勝利してG1競走初勝利を挙げた[注 1]

2009年(3歳)

編集

この年の初戦は2月のロバート・B・ルイスステークス(G2)に引き続きゴメスが騎乗して出走し、1番人気でレースを制して重賞競走2勝目を挙げた。続く3月のサンフェリペステークス(G2)も制し、重賞競走3連勝で挑んだ4月のサンタアニタダービーも1番人気に応え快勝し、4連勝でG1競走2勝目を挙げた[注 2]。そして迎えた5月のケンタッキーダービーでは3番人気で出走したが、伏兵マインザットバードから6馬身3/4差離された2着に敗れた。続くプリークネスステークスでは2番人気に推されたが、見せ場がなく11着に終わった。

プリークネスステークスから1ヶ月が過ぎた7月の始め、バファートはパイオニアオブザナイルが左前脚の故障によって競走能力を失ったことを説明し、競走馬を引退した。

種牡馬時代

編集

引退後の2010年よりケンタッキー州にあるヴァイナリースタッドで種牡馬として供用される。初年度の種付料は2万ドル。2013年ウィンスターファームへ移動。同年に初年度産駒デビュー。

2014年に2歳G1をいずれも圧勝で2勝し、同年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬に選出されたアメリカンファラオを出したことで、2015年の種付料は前年の3倍となる6万ドルに増額された。アメリカンファラオは2015年のケンタッキーダービーに優勝し、2着だった父の無念を晴らすなど、1978年アファームド以来37年ぶりにアメリカクラシック三冠を達成している。2019年3月18日に体調を崩し、診療所への搬送中に死亡した[1]

主な産駒

編集
米国
編集
日本
編集
韓国
編集

競走成績

編集
年月日 競馬場 競走名
ゲート
オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
着差 勝ち馬/(2着馬)
2008 8. 4 サラトガ メイドン 9 4着 K.デザーモ 118lb 芝8.5f(Firm) 1.1/2 Ninth Client
8. 25 サラトガ メイドン 9 4.2(1人) 1着 K.デザーモ 118lb 芝8.5f(Firm) 1:41.59 1 (Lime Rickey)
10. 4 キーンランド ブリーダーズFS G1 11 5 5.6(2人) 3着 K.デザーモ 121lb AW8.5f(Fast) 8 Square Eddie
10. 25 サンタアニタ BCジュヴェナイル G1 12 10 33.2(11人) 5着 R.アルバラード 122lb AW8.5f(Fast) 2.3/4 Midshipman
12. 20 ハリウッド キャッシュコールF G1 11 5 2.4(1人) 1着 G.ゴメス 121lb AW8.5f(Fast) 1:41.95 ハナ I Want Revenge
2009 2. 7 サンタアニタ ロバート・B・ルイスS G2 9 2 2.7(1人) 1着 G.ゴメス 122lb AW8.5f(Fast) 1:41.90 1/2 (Papa Clem)
3. 14 サンタアニタ サンフェリペS G2 6 1.3(1人) 1着 G.ゴメス 122lb AW8.5f(Fast) 1:43.35 1.1/4 Feisty Suances
4. 4 サンタアニタ サンタアニタダービー G1 7 4 1.8(1人) 1着 G.ゴメス 122lb AW9f(Fast) 1:49.17 1 (Chocolate Candy)
5. 2 チャーチルダウンズ ケンタッキーダービー G1 19 16 7.3(3人) 2着 G.ゴメス 126lb D10f(Sloppy) 2:02.66 6 3/4 Mine That Bird
5. 16 ピムリコ プリークネスS G1 13 9 7.1(2人) 11着 G.ゴメス 126lb D9.5f(Fast) 1:55.08 26 Rachel Alexandra

※1ポンド(lb)は約0.453キログラム

血統表

編集
パイオニアオブザナイル血統ファピアノ系 / In Reality 5×4=9.38%(父内)) (血統表の出典)

Empire Maker
2000 黒鹿毛
父の父
Unbridled
1987 黒鹿毛
Fappiano Mr. Prospector
Killaloe
Gana Facil Le Fabuleux
Charedi
父の母
Toussaud
1989 黒鹿毛
El Gran Senor Northern Dancer
Sex Appeal
Image of Reality In Reality
Edee's Image

Star of Goshen
1994 鹿毛
Lord at War
1980 栗毛
General Brigadier Gerard
Mercuriale
Luna de Miel Con Brio
Good Will
母の母
Castle Eight
1984 黒鹿毛
Key to the Kingdom Bold Ruler
Key Bridge
Her Native Kanumera
*リットルブレツシング F-No.21-a
血統背景

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 鞍上のゴメスは初の、バファート厩舎は8年ぶり4度目の同競走勝利となった。
  2. ^ 鞍上のゴメスは初の、バファート厩舎は8年ぶり5度目で歴代最多勝となる同競走勝利となった。

出典

編集
  1. ^ 三冠馬アメリカンファラオの父、パイオニアオブザナイルが急死”. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2019年3月20日). 2019年5月11日閲覧。
  2. ^ Kieckhefer, Bob (2019年9月8日). “Moonhak Chief Surges to Korea Cup Victory” (英語). bloodhorse.com. https://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/235656/moonhak-chief-surges-to-korea-cup-victory 2019年9月9日閲覧。 
  3. ^ 심호근 (2019年5月30日). “제19회 YTN배(GⅢ) 경마대회 - ‘문학치프’ 결과로 입증한 서열1위의 위용” (韓国語). HorseBiz. https://www.horsebiz.co.kr/news/articleView.html?idxno=34511 2019年9月9日閲覧。 

外部リンク

編集