井上工業
井上工業株式会社(いのうえこうぎょう)は、群馬県高崎市に本社を置いていた建設会社。高崎市に高さ42mの観音像『高崎白衣大観音』を建設したほか、若き日の田中角栄元首相が勤めていたことでも知られる。2008年(平成20年)10月16日東京地方裁判所に破産を申請し、同日破産手続開始決定を受けた。
井上工業本社(2000年3月) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒370-8588 群馬県高崎市和田町2番3号 |
設立 | 1929年8月8日 |
業種 | 建設業 |
事業内容 | 建設業 |
代表者 | 破産管財人 綾克己[1] |
資本金 | 53億9,181万2,500円 |
売上高 |
単体273億円、連結279億円 (2008年3月期) |
総資産 |
単体182億円、連結186億円 (2008年3月) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | プロス・G(旧プロス住宅) 19.45% |
関係する人物 |
井上房一郎(元社長) 田中角栄(元社員) |
特記事項:2008年10月16日破産申請、同日破産手続開始決定 |
沿革
編集- 1888年(明治21年)6月10日 - 井上保三郎商店(井上組)創業。
- 1929年(昭和4年) - 井上工業株式会社設立。
- 1936年(昭和11年) - 高崎観音建立。
- 1964年(昭和39年) - 東京証券取引所2部上場。
- 2000年(平成12年)8月 - 特定調停の成立により、銀行借入金142億78百万円の債務免除を受ける。
- 2008年(平成20年)1月21日 - 株価が前日の終値である69円から41円まで急落。原因は当時の社長である宮崎純行が担保にしていた自社株が信用取引の損失により強制的に売られたことによるもの。
- 2008年(平成20年)7月22日 - 取締役会において宮崎が社長職を解任され、2006年まで社長だった中村剛が新社長に選任された。
- 2008年(平成20年)10月16日 - 破産申請、同日破産手続開始決定を受ける。負債総額は子会社のフォレストと合わせると125億円[1]。
- 2008年(平成20年)10月31日 - 上場廃止。
- 2011年(平成23年)11月22日 - 架空増資の疑いで、金融商品取引法違反(偽計)で当時の幹部3人が逮捕される[2]。
不祥事
編集関連会社
編集- 井上道路株式会社 - 群馬県高崎市
- フォレスト株式会社 - 群馬県高崎市
- 株式会社プロス・G - 東京都中央区
関連項目
編集脚注
編集- ^ a b TSR速報 井上工業(株)ほか1社東京商工リサーチ 2008年10月16日
- ^ a b 井上工業 架空増資 元社長ら逮捕 偽計容疑 暴力団資金洗浄か産経ニュース 2011年11月22日
- ^ 新株の半数山口組に 数億の売却益が 闇に喰われた老舗ゼネコンの末路 - MSNサンケイニュース「疑惑の濁流」(2011.11.26 12:00更新/2019年4月22日閲覧)。