佐伯徹
佐伯 徹(さえき とおる、2月1日生[1][2][3][4][5][注釈 1])は、日本の俳優。佐伯ランチサービス社長[5]。別名義は佐伯 とおる。本名は大久保 正[2][1][5]。愛知県名古屋市生まれ[1]、茨城県土浦市出身[5]。
人物
編集無線電信講習所卒業[5]。第二次世界大戦に従軍し、復員後は青春座に入団[5]。池袋文化劇場[5]、ムーランルージュ新宿座[4][5]、劇団新風俗[4][5]、高田稔劇団[5]、森川信劇団[5]、吉本興業[4][5]、フリーランス期間[6][5]、劇団東芸[4]、森の会[1]、劇団でくを経て[3]、1962年に須藤健、長門勇らとともに西岡プロの創立に参加[7]。その後はさむらいプロ[8]、エヌ・エー・シーに所属[9]。
映画全盛期でテレビジョン初期の1950年代から1990年代にかけて主に脇役で活躍した。1956年のテレビドラマ『特ダネを逃がすな!』の主演で人気を得る[6]。
出演
編集映画
編集- 快傑ハヤブサ(1949年、映畫配給株式會社)
- 深夜の非常線 (1951年、東宝) - 鈴木栄一
- ウッカリ夫人チャッカリ夫人 やりくり算段の巻(1954年、東宝) - 宇の目君
- 嵐の青春(1954年、新東宝)- 兄達夫
- ぶっつけ本番(1958年、東宝)- 長谷川(企画部員)
- 恐喝(1958年、東宝)- 成島(昭東興業)
- おトラさん大繁盛(1958年、東宝)- 青年和田[10]
- 夜の配役(1959年、松竹)- 佐藤刑事
- 愛の鐘(1959年、東宝)- 早見先生
- ヒマラヤ無宿 心臓破りの野郎ども (1959年、ニュー東映)- レコード会社・作曲家
- 柔道一代(1963年、東映)- 山北義夫[11]
- 浅草の侠客(1963年、東映)- 佐々木鉄男
- ギャング忠臣蔵(1963年、東映)- 捜査四課長
- こちら産婦人科(1964年、松竹)- 望月
- 安全運転のポイント(1968年、岩波映画)- 解説
- 罠にはまった男(1972年、松竹)- 寺島
- ほか
テレビドラマ
編集- 日真名氏飛び出す(1955年、KR)
- てんてん娘捕物帳(1956年、KR)
- 僕と私の日記(1956年、NHK総合)
- 半七捕物帖(1956年、KR)
- 喜劇天国(1956年、NTV)
- 特ダネを逃がすな!(1956年、KR)※主演[6]
- 水曜くらぶ(1956年、NHK総合)
- 明日なき群像(1957年、KR)
- 太閤記 藤吉郎編(1957年、NTV)
- 木曽の満月(1957年、KR)
- 宮本武蔵(1957年、NTV)
- 新大岡政談(1958年、KR)
- 風流交差点 注意信号(1958年、NTV)
- おかあさん(1)(1958年、KR)
- 怪人二十面相(1958年、NTV)※主演
- 春の魔術(1959年、CX)※主演
- あの波の果てまで(1959年、NET)
- 耳飾り(1959年、CX)
- 誘惑(1959年、NTV)
- 恐ろしい子供達(1959年、NTV)
- 誕生日の贈物(1960年、KR)
- 残された罠(1960年、NTV)
- 不道徳教育講座(1960年、CX)
- 第24回「人を待たせるべし」
- 第28回「モテたとは何ぞ」
- 笛吹童子(1960年、NET)
- 秋葉の宿(1960年、NTV)
- CQ!ペット21(1960年、NTV)※主演
- 三船久蔵(1960年、NET)
- 風流あばれ奉行(1960年、KR)
- 醜男(1961年、NTV)
- 山麓(1961年、NET)
- 私のなかの遠い町(1961年、NTV)
- 丘の上の別荘(1961年、NHK総合)
- 離婚学入門(1961年、CX)
- 渦(1961年、TBS)
- 半七捕物帳(1961年、NTV)
- 今日では遅すぎた(1961年、CX)
- 人生の四季(1962年、NTV)
- 第38回「スクープ」
- 特別機動捜査隊(NET)
- 第28回「或るドン・ファンの死」(1962年)
- 第37回「偽報告書」(1962年)
- 第105回「青い炎」(1963年)
- 第258回「ダイヤと秋刀魚と女たち」(1966年)
- 第274回「ある煙突地帯」(1967年)
- 第314回「アイデア婦人の場合」(1967年)
- 第348回「嵐の中の恋」(1968年)
- 第513回「その夜の女」(1971年)
- 第528回「その拳銃を追え」(1971年)
- 第563回「陽の当たる町」(1972年)
- 第572回「二十七年目の女」(1972年)
- 第599回「女房貸します」(1973年)
- 第630回「声なき声 ある娼婦の詩」(1973年)
- 海はそよ風(1962年、NHK総合)
- 利助の赤ん坊(1962年、NHK総合)
- いえの芸(1962年、NET)
- 夜と昼の顔(1962年、ABC)
- 素足の青春 東京(1963年、NHK総合)
- 新橋夜話(1963年、NTV)
- 暢気眼鏡(1963年、NET)
- 事件記者(NHK総合)
- 第143話(第262回)「黒い炎」(1963年)
- 第225話(第344回)「黒い網」(1965年)
- ドンドン道中記(1963年、NTV)
- 白虎(1963年、NTV)
- 赤穂浪士(1964年、NHK総合)
- お先にごめん・明治一代男(1964年、NET)
- 樅の木は残った(1964年、12ch)
- 徳川家康(1964年、NET)
- チャコちゃん社長(1964年、TBS)
- 踊り子(1964年、NET)
- 五条坂の姉妹(1964年、NET)
- 捜査検事(1964年、TBS)
- 村田英雄の花と竜(1964年、NTV)
- 第7の男(1964年、CX)
- 七人の刑事(2)(TBS)
- 第13回(通算第152回)「歪んだ支え」(1964年)
- 鉄道公安36号(NET)
- 第78回「影ある牙」(1964年)
- 第88回「置き引き」(1965年)
- 娘の縁談(1964年、NTV)
- 判決(1)(1965年、NET)
- 第126回「刑事八〇六号法廷」
- 弁慶(1965年、NTV)
- 午後の微笑(1966年、THK)
- 恋はいろいろ 恋人たちシリーズ(1967年、NET)
- 第五回「ぬいぐるみの恋人」
- 他人のふんどし(1967年、NTV)
- 意地悪ばあさん(1967年、YTV)
- 人喰い(1970年、NTV)
- 水戸黄門(第2部)(1970年、TBS)
- 第10回
- 天皇の世紀(1971年、ABC)
- 第九回「急流」
- ジキルとハイド(1973年、CX)
- 水戸黄門(第4部)(1973年、TBS)
- 第6回
- ご存知遠山の金さん(1973年、NET)
- 第34回
- 白鷺(1974年、NET)
- 銭形平次(大川橋蔵主演)(CX)
- 第452回「晴姿女岡っ引き」(1975年)
- 第489回「虹の橋」(1975年)
- 第499回「金貸し武士道」(1975年)
- 第523回「おいらの親父日本一」(1976年)
- 第557回「みそっかすの唄」(1977年)
- 第611回「おたみの江戸見物」(1978年)
- 遠山の金さん(杉良太郎主演)(1)(NET)
- 第24回「消えた飛脚を探せ!!」(1976年)
- 瀬戸の花嫁(1978年、CX)
- 男なら!(1979年、TBS)
- 土曜ワイド劇場(ANB)
- 渓流釣り殺人事件(1979年)
- 恋人交換殺人事件(1982年)
- 凶学の巣(1982年)
- 整形復顔の女(1983年)
- 「おとなの匂い」殺人事件(1985年)
- 殺意の朝日連峰(1989年)
- 渓流釣りシリーズ 伊豆下田 寝姿山待つ女(1992年)
- 特捜最前線(ANB)
- 第185回「スキャンダル拾った刑事!」(1980年)
- 第212回「地図を描く女!」(1981年)
- 第262回「紅い爪!」(1982年)
- 第306回「絞殺魔の記念写真!」(1983年)
- 第462回「大崎の女・凍死トリック・死を招く雨!」(1986年)
- 西部警察(1)(1979年、ANB)
- 第109~110回「西部最前線の攻防」
- 西部警察PART2(1982年、ANB)
- 第34回
- 西部警察PART3(1983年、ANB)
- 第45回
- ザ・ハングマン(1981年、ABC)
- 第45回
- ラスト・チャンス(1982年、ANB)
- あんちゃん(1982年、NTV)
- 第25回
- ザ・サスペンス(TBS)
- もう一人の乗客(1982年)
- 火曜サスペンス劇場(NTV)
- 重婚(1983年)
- 右門捕物帖(1983年、NTV)
- 第15回
- 水戸黄門(第14部)(1983年、TBS)
- 第1回
- 事件記者チャボ!(1983年、NTV)
- 第1・2・11・17・21回
- 長七郎江戸日記(1)(NTV)
- 第8回「風流五三の桐変化」(1983年)
- 月曜ドラマランド(CX)
- 胸さわぎの放課後2(1983年)
- スケバン刑事(CX、1985年)
- 第16回
- 逃亡者(1986年、KTV)
- 銭形平次(風間杜夫版)(1987年、NTV)
- 第4回
- ドラマ23(TBS)
- バーゲンセールの女(1988年)
- ゴリラ・警視庁捜査第8班(1989年、ANB)
- 第36回
- 重役室午前0時(1989年、TBS)
- 水戸黄門(第20部)(1990年、TBS)
- 第6回
- ほか
バラエティ
編集舞台
編集- 高慢の鼻 (1963年、梨の会) - 偽子淵[13]
- 心中二枚絵草紙 (1973年、帝国劇場) - 留吉[14]
- 遊女梅川 (1974年、山本富士子公演) - 庄三郎[15]
- お艶殺し (1973年、三越劇場・松竹提携公演) - 用人六郎左衛門[16]
ラジオドラマ
編集- チャッカリ夫人とウッカリ夫人(1951年 - 1953年、ラジオ東京) - 大友さん[17]
参考文献
編集- 佐伯徹 - 映画.com
- 佐伯徹 - テレビドラマデータベース
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e 「テレビ人名鑑」『キネマ旬報』臨時増刊テレビ大鑑、キネマ旬報社、1958年6月、137頁。
- ^ a b 朝日新聞社、ラジオ東京 編『テレビ・ラジオ事典 付録 テレビ・ラジオタレント名簿』朝日新聞社、16頁。
- ^ a b c 『タレント名鑑NO1』芸能春秋社、1962年、120頁。
- ^ a b c d e f 『タレント名鑑NO2』芸能春秋社、1963年、41頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『東京紳士録』(昭和44年版)東京探偵社、555頁。
- ^ a b c 「躍進するスタア」『芸能画報』3月号、サン出版社、1958年。
- ^ 長門勇「妻と築いた泣き笑い人生」『婦人生活』3月号、婦人生活社、1964年3月、184頁。
- ^ 『日本タレント年鑑70』日本タレント年鑑刊行会、1970年、68頁。
- ^ 『出演者名簿』《1980年》著作権情報センター、1990年、232頁。
- ^ “おトラさん大繁盛 : 作品情報”. 映画.com. 2023年10月10日閲覧。
- ^ “柔道一代 : 作品情報”. 映画.com. 2023年10月10日閲覧。
- ^ 『福島民報』1973年9月27日付朝刊テレビ欄。
- ^ 『芸能』3月号、芸能発行所、1963年、74 - 75頁。
- ^ 『芸能』7月号、芸能発行所、1973年、51頁。
- ^ 『芸能』7月号、芸能発行所、1974年、58頁。
- ^ 『芸能』3月号、芸能発行所、1976年、57頁。
- ^ 佐々木恵美子「チャッカリ夫人とウッカリ夫人」『明朗ラジオドラマ集』英宝社、1962年、2頁。