六人の会
六人の会(ろくにんのかい)は、落語界の衰退を憂いた以下の落語家六人が、所属の流派、落語団体を超えて結成した落語家の会。2003年3月に結成した[1]。
メンバー
編集- 春風亭小朝(1970年落語界入り、1980年真打昇進)
- 笑福亭鶴瓶(1972年落語界入り)
- 9代目林家正蔵(1978年落語界入り、1988年真打昇進)
- 春風亭昇太(1982年落語界入り、1992年真打昇進)
- 立川志の輔(1983年落語界入り、1990年真打昇進)
- 柳家花緑(1987年落語界入り、1994年真打昇進)
中心になったのは春風亭小朝。ひとりひとりに直接声をかけた。
所属している落語団体は、落語協会(小朝、正蔵、花緑)、落語芸術協会(昇太)。立川流(志の輔)。上方落語協会(鶴瓶)と皆それぞれである。
上方噺家の鶴瓶が加入した理由は、鶴瓶が定期開催している大阪・帝塚山での落語会「無学の会」に、志の輔、小朝、花緑がゲストで来たためである。
活動
編集以下に示すような、東西・団体の垣根を越えた多くのイベントを主催・プロデュースした。
他にも、落語協会を脱退して落語定席寄席と縁切りした状態であった5代目三遊亭圓楽を、2005年5月31日の新宿末廣亭での「余一会」で定席に27年ぶりに復帰させたり、2005年3月、9代目林家正蔵襲名披露に際して、「六人の会」メンバーは積極的に協力し、各種メディアに取り上げられたりと(2代目林家三平の襲名時にも同様)、流派、所属団体の枠を超えた活動を行っている。
著書
編集- 『六顔萬笑』ISBN 978-4764820043
- 春風亭小朝『いま、胎動する落語』ISBN 978-4835616391には、六人の会運営苦労話が記されている。
参考資料
編集- 広瀬和生「21世紀落語史 すべては志ん朝の死から始まった」ISBN 9784334044558(2020年1月、光文社新書)より 第3章「小朝が動いた - 2003年「六人の会」旗揚げ」(53p~83p)*2005~08年の「大銀座落語祭」のプログラムをテキスト化。
脚注
編集- ^ 「時代を駆ける:林家正蔵:SHOZO HAYASHIYA(5)」 『毎日新聞』 2009年10月27日、13版、9面。
- ^ “第1回 全国落語台本コンクール”. 登竜門. 株式会社JDN. 2022年8月12日閲覧。
- ^ 佐藤さくら (2008年7月2日). “「今年でラスト」春風亭小朝、笑福亭鶴瓶ら人気落語家がその胸中を語る”. チケットぴあ. ぴあ. 2012年2月1日閲覧。