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国道108号

宮城県から秋田県に至る一般国道

国道108号(こくどう108ごう)は宮城県石巻市から大崎市を経由して、秋田県由利本荘市に至る一般国道である。

一般国道
国道108号標識
国道108号
地図
地図
総延長 195.7 km
実延長 156.8 km
現道 146.1 km
制定年 1953年昭和28年)
起点 宮城県石巻市
丸井戸交差点(北緯38度26分34.63秒 東経141度17分8.89秒 / 北緯38.4429528度 東経141.2858028度 / 38.4429528; 141.2858028 (丸井戸交差点)
主な
経由都市
宮城県大崎市
秋田県湯沢市
終点 秋田県由利本荘市
水林交差点(北緯39度23分10.97秒 東経140度1分55.33秒 / 北緯39.3863806度 東経140.0320361度 / 39.3863806; 140.0320361 (水林交差点)
接続する
主な道路
記法
国道45号標識 国道45号
国道4号標識 国道4号
国道47号標識 国道47号
国道13号標識 国道13号
国道105号標識 国道105号
国道107号標識 国道107号
国道7号標識 国道7号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

概要

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国道108号 宮城県大崎市内

路線データ

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一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

歴史

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現行の道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として初回指定された1953年昭和28年)では、石巻酒田線として指定されていた。1963年(昭和38年)に古川市[注釈 3]から酒田市の区間が一級国道47号への昇格に伴い、二級国道109号横手古川線を併せて新たに二級国道108号石巻横手線として指定された。

年表

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二級国道109号横手古川線(横手市 - 古川市)として指定施行。

路線状況

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高速道路を使わずに仙台市内から約2時間半で秋田県湯沢市に抜けられる利便性を持つ。そのため、高速道路の通る湯沢雄勝・横手地域の住民は秋田自動車道を使わず国道108号を使う傾向がある。背景には、1996年に、秋田宮城の県境の鬼首峠(かなりの隘路で冬季閉鎖)をほぼトンネルと橋梁で貫くバイパス鬼首道路が完成、大幅な時間短縮と通年通行が可能になったことがある。

通称

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バイパス

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涌谷バイパス
涌谷バイパス(わくやバイパス)は、宮城県遠田郡涌谷町に建設されたバイパス道路である。国道108号と国道346号の区間が連続し、一部は重複区間となっている。涌谷字黄金迫から字渋江までの国道346号と一部が国道108号で構成され、江合川をまたぐ新涌谷大橋を含む延長3.1 kmが1991年平成3年)3月に供用を開始[7]し、1992年(平成4年)11月に全線開通した[8]
 
小牛田バイパス地図
小牛田バイパス
小牛田バイパス(こごたバイパス)は、宮城県遠田郡美里町南小牛田字谷地中から同町北浦字蛇沼に至る延長4.3 kmのバイパス道路である[9]2001年(平成13年)に暫定2車線[10]として全線で供用を開始した[11]
当該区間は美里町小牛田地区(当時は小牛田町)の中心市街地にあたり、人家連担地区を通過していた。道路幅は狭く、屈曲点が複数あったために、特に大型自動車にとって通過の難所となっていた[12]。そのために集落南方の田園地帯にバイパスを建設することとなった。そこで、建設省(当時)は直轄事業として1984年昭和59年)に事業着手し、西側の2.6 kmは1996年(平成8年)8月に供用を開始したが、なおも屈曲点の通過を要した[9]。残る東側の1.7 kmは1999年(平成11年)に工事着手[10]し、新世紀・みやぎ国体に合わせて工事が急がれ[13]2001年(平成13年)8月29日の供用開始によって全線開通となった。これにより、同区間の通過所要時間は、開通前の7.8分から開通後のバイパス利用によって5.2分に短縮されたと事後評価している[12]
古川東バイパス
古川東バイパス(ふるかわひがしバイパス)は、宮城県大崎市で事業中のバイパス道路である。計画延長5.1 kmのうち現道と接続する2.3 km区間が2007年(平成19年)に工事着手した[14]
大崎市の中心である古川市街地で発生している慢性的な渋滞交通事故の減少と多数を占める市街地東側から南側への通過交通の排除を目的として、市街地東側の大崎市古川鶴ヶ埣新江南で現道から分岐し、市街地南方を迂回して大崎市古川稲葉字土手内で国道4号と接続する計画として建設が進められている[15]。計画自体は1979年(昭和54年)に都市計画決定されていたが、近隣で涌谷・小牛田両バイパス事業が実施されていたため、一定期間をおいての着手となった[16]。バイパスの起点となる古川市街地東側は、美里町および涌谷町とを結ぶ主要な経路として利用されている[15]が、相互を往来するにあたって新江合川に架かる橋が少ないことが指摘[13]されていたこともあってか、同川に新江合川橋が架橋されることとなっている[15]。ルートは大崎市古川鶴ヶ埣新江南市街地東側で現道から分岐し、すぐに土盛り高架区間となり陸羽東線と新江合川をまたいで大崎市旭地区までを結ぶ区間で、大崎市民病院前を通り加美町中新田地区方向へ直線で抜けるルートが確立し、新江合川を渡る区間の慢性的な渋滞は解消したが、逆に現時点での終点の旭地区から市道の国道4号に抜ける区間は信号が多く、また片側1車線のために時間帯によって渋滞が激しいので、こちらのバイパス経由で抜ける場合、根本的な渋滞解消にはなっていない。終点の大崎市古川稲葉字土手内地区は、去る2015年9月11日の集中豪雨で、鳴瀬川支流の渋井川が河川氾濫を起こし、国道4号が2日間通行止めとなり、嵩上げ工事が必要な個所となっている。もともと、国道4号は片側2車線化される時に大崎市内の元古川市と元三本木町との町境に架設している多田川橋からこちらの合流地点までは土盛り高架の嵩上げで道路が開通予定だったのが、国の道路に対する予算が不足したために、この計画が見送られた経緯があり、仮にこの工事が完成していたら水害での不通は回避されていた可能性がある。第1次開通区間として、国道108号(大崎市古川鶴ヶ埣新江南)から市道神田9号線(大崎市古川旭)までの延長約2.3km区間について2013年(平成25年)3月20日に暫定2車線で開通した[17]。その先の大崎市古川馬寄から大崎市古川宮内までの延長約1.2km区間は2020年(令和2年)3月28日に開通[18]。残りの大崎市古川宮内から大崎市古川稲葉字土手内までの延長約1.6km区間は2025年(令和7年)度に開通予定である[18][19][注釈 7]
花渕山バイパス
 
花渕山バイパス 宮城県大崎市鳴子温泉古戸前付近
花渕山バイパス(はなぶちやまバイパス)は、宮城県大崎市の鳴子温泉市街地西方の鳴子温泉古戸前から鳴子ダム湖である荒雄湖中程の鳴子温泉鬼首柏木原に至る[20]延長6.4 kmのバイパス道路である。当該区間は指定区間外であるため、当初は宮城県によって1988年(昭和63年)に事業着手されたが、2003年(平成15年)5月に発生した三陸南地震の際に地すべりが発見されて工事が中断していた[21]。その後、2007年(平成19年)2月に発生した現道での地すべりによっておよそ1か月半にわたって寸断されたことから事業再開が地元から求められた[22]結果、2008年(平成20年)に国の直轄権限代行事業に移行したうえで工事が再開された[23]。そして2015年11月15日に全線開通した[24]
鬼首道路
鬼首道路(おにこうべどうろ)は、宮城県大崎市から秋田県湯沢市にかけて建設されたバイパス道路である。
松ノ木道路
前杉バイパス

重複区間

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秋田県由利本荘市、国道105号、107号、108号砂子下交差点。同市水林交差点から二番堰交差点までの約2 kmは3本の国道の重複区間となっている。

道路施設

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道の駅

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地理

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通過する自治体

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交差する道路

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宮城県
秋田県

主な峠

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  • 鬼首峠(標高820 m):宮城県大崎市 - 秋田県湯沢市
  • 松ノ木峠(標高650 m):秋田県湯沢市 - 秋田県由利本荘市

脚注

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注釈

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  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ a b c d 2005年3月22日に1市7町が合併して由利本荘市発足。
  3. ^ a b c d e f 2006年3月31日に1市6町が合併して大崎市発足。
  4. ^ a b 2005年3月22日に湯沢市ほか2町1村が合併して湯沢市発足。
  5. ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在
  6. ^ 1954年12月1日に酒田市へ編入。
  7. ^ 用地買収が順調に進んだ場合。

出典

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  1. ^ a b 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年9月29日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月7日閲覧。
  3. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年9月29日閲覧。
  4. ^ 国道108号花渕山バイパス 11月15日(日)に開通します! (PDF)』(プレスリリース)国土交通省 東北地方整備局 仙台河川国道事務所、2015年9月29日。 
  5. ^ 黒沢踏切「踏切信号機」の運用開始について”. 2021年12月7日閲覧。
  6. ^ 国道108号「矢ノ本バイパス」完成について”. 秋田県 (2020年12月18日). 2020年12月19日閲覧。
  7. ^ みやぎの土木史” (PDF). 宮城県土木部. 2010年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月29日閲覧。
  8. ^ 町の歴史”. 涌谷町. 2018年10月22日閲覧。
  9. ^ a b 一般国道108号 小牛田バイパス事業の評価”. 国土交通省東北地方整備局仙台工事事務所. 2012年9月29日閲覧。
  10. ^ a b 一般国道108号小牛田バイパス《南小牛田地区》起工式について』(プレスリリース)建設省東北地方建設局仙台工事事務所https://www.thr.mlit.go.jp/Bumon/j74100/kisya/990216.html2012年9月29日閲覧 
  11. ^ 一般国道108号小牛田バイパスの開通行事について』(プレスリリース)国土交通省東北地方整備局仙台工事事務所https://www.thr.mlit.go.jp/wwwroot/Bumon/J74100/kisya/01082801.htm2012年9月29日閲覧 
  12. ^ a b 一般国道108号 小牛田バイパス事業の評価 - 旅行時間、旅行速度の変化”. 国土交通省東北地方整備局仙台工事事務所. 2012年9月29日閲覧。
  13. ^ a b 土木行政に関する古川地区地域づくり懇談会(午後の部)議事録”. 宮城県 (2001年1月23日). 2012年9月29日閲覧。[リンク切れ]
  14. ^ 古川東バイパス計画概要”. 国土交通省東北地方整備局仙台河川国道事務所. 2012年9月29日閲覧。
  15. ^ a b c 道路事業再評価 一般国道108号 古川東バイパス” (PDF). 国土交通省平成22年度事業評価監視委員会. 2012年9月29日閲覧。
  16. ^ 平成22年度 東北地方整備局 事業評価監視委員会(第3回)” (PDF). 国土交通省東北地方整備局. p. 26. 2012年9月29日閲覧。
  17. ^ 国道108号 古川東バイパスの2.3kmが平成25年3月20日(水・祝日)に部分開通します” (PDF). 国土交通省東北地方整備局 仙台河川国道事務所 (2013年3月4日). 2021年1月4日閲覧。
  18. ^ a b 「国道108号 古川東バイパス」の1.2kmが、令和2年3月28日(土)に部分開通します!” (PDF). 国土交通省東北地方整備局 仙台河川国道事務所 (2020年3月12日). 2020年3月28日閲覧。
  19. ^ 東北地方整備局の道路事業の開通見通しを公表 〜日本海沿岸東北自動車道が令和8年度までに全線開通〜” (PDF). 国土交通省東北地方整備局 (2020年2月6日). 2021年1月4日閲覧。
  20. ^ 一般国道108号花渕山バイパス” (PDF). 宮城県北部土木事務所. 2012年9月29日閲覧。[リンク切れ]
  21. ^ “直轄権限代行で花渕山バイパスの工事再開”. 日経BPネット. (2009年9月10日). http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20090910/180318/ 2012年9月29日閲覧。 
  22. ^ 平成19年度事業箇所評価(花渕山バイパス)” (PDF). 宮城県企画部行政評価室. 2012年9月29日閲覧。[リンク切れ]
  23. ^ 国道108号花渕山バイパスの概要(参考)』(PDF)(プレスリリース)国土交通省東北地方整備局https://www.thr.mlit.go.jp/bumon/kisya/kisyah/images/24897_3_0.pdf2012年9月29日閲覧 
  24. ^ 鳴子国道だより” (PDF). 国土交通省仙台河川国道事務所 (2015年10月1日). 2015年10月8日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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