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山元一郎(やまもと・いちろう、1910年9月 - 1972年7月7日)は日本の哲学者、言語哲学者。

経歴

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学風

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戦後最初の分析哲学科学哲学言語哲学の開拓者の一人である。山元の研究テーマは戦前の実存主義ニーチェ)、戦後の科学哲学(パスカルデューイ[要曖昧さ回避])、言語哲学(ヴィトゲンシュタイン)へと変化していった[1]。『空虚と実験』(1972年)と『コトバの哲学』(1965年)はそれぞれ戦後の研究テーマを代表する著作である。早すぎる死が山元哲学の発展を疎外することになった。

著書

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単著

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  • 『ニーチェ』弘文堂、1940年
    • 改訂版『ニーチェ』法律文化社、1970年
  • 『ミケルアンジェロの怖れ――歴史的実存のパトス』弘文堂、1946年
    • 改訂版『ミケランジェロの怖れ』法律文化社、1970年
  • 『近代思想の課題――実験的精神』法律文化社、1952年
    • 改訂新版『空虚と実験――近代科学の精神とその論理』法律文化社、1972年
  • 『コトバの哲学――感性・言語・論理』岩波書店、1965年

共著

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  • 『現代学問のすすめ』有信堂、1966年
  • 『文学のなかの人間』雄渾社、1967年
  • 『言語』岩波講座哲学第11巻、岩波書店、1968年
  • 『続・学問の周辺』有信堂、1971年

編著

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  • 『ラッセル、ウィトゲンシュタイン、ホワイトヘッド』世界の名著第58巻、中央公論社、1971年

共編著

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  • 『思想と人間――市民社会の動きにそって』福村出版、1968年

訳著

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  • ニーチェ『識られざる神――ニイチエ訳詩集』弘文堂、1941年
  • リュカス・コレルス『スピノザの生涯』アテネ新書、弘文堂、1949年
  • ウィトゲンシュタイン「論理哲学論」『ラッセル、ウィトゲンシュタイン、ホワイトヘッド』世界の名著第58巻、中央公論社、1971年
    • 普及版 ウィトゲンシュタイン『論理哲学論』中公クラシックス、中央公論新社、2001年

脚注

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  1. ^ 西川富雄によれば、三つのテーマはあるものへの「怖れ」と対象哲学者のアフォリズムへの関心とから、繋がっている。西川富雄「山元一郎の人と思想」『山元一郎・人と思想』法律文化社、1990年、10-19頁。

参考文献

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「山元一郎・人と思想」刊行委員会編『山元一郎・人と思想』法律文化社、1990年

関連項目

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