市川段四郎 (4代目)
日本の歌舞伎役者 (1946-2023)
四代目 市川 段四郎(いちかわ だんしろう、1946年〈昭和21年〉7月20日[1] - 2023年〈令和5年〉5月18日)は、日本の歌舞伎役者。東京都出身。本名は喜熨斗 宏之(きのし ひろゆき)[1]。屋号は澤瀉屋。定紋は三升に段の字、替紋は八重澤瀉。俳名は笑楽。日本舞踊の名取は琴吹 千草(ことぶき ちぐさ)。公称身長163cm、体重57kg、血液型O型[2]。
四代目 | |
市川段四郎 (4代目) | |
屋号 | 澤瀉屋 |
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定紋 | 三升に段の字 |
生年月日 | 1946年7月20日 |
没年月日 | 2023年5月18日(76歳没) |
本名 | 喜熨斗 宏之(きのし ひろゆき)[1] |
襲名歴 | 1. 初代市川亀治郎 2. 四代目市川團子 3. 四代目市川段四郎[1] |
俳名 | 笑楽 |
別名 | 二代目琴吹千草 |
出身地 | 東京都 |
父 | 三代目市川段四郎 |
母 | 高杉早苗 |
兄弟 | 二代目市川猿翁 市川靖子 |
子 | 四代目市川猿之助 |
受賞 | |
第30回松尾芸能賞 松尾國三賞・旭日双光章 | |
人物
編集兄の二代目市川猿翁(三代目市川猿之助)とともに一座を組み副将として猿之助の舞台を助ける一方、市川一門の高弟として市川宗家の舞台では要の役どころをつとめる機会も多い。骨太の芸で荒事や丸本物の敵役などを得意とした。
最後の舞台出演は奇しくも長男・四代目市川猿之助が座頭を勤め制作した、2015年(平成27年)11月新橋演舞場上演のスーパー歌舞伎セカンド『ワンピース』でのガープ中将役(Wキャスト)だった[3]。
年譜
編集- 1946年(昭和21年)7月20日 三代目市川段四郎の次男として生まれる。
- 1957年(昭和32年) 4月 歌舞伎座『
熊野 』の女童で初代市川亀治郎を名乗り初舞台。 - 1963年(昭和38年) 四代目市川團子を襲名。
- 1969年(昭和44年) 慶應義塾大学文学部卒業[1]。5月 歌舞伎座『
根元草摺引 』で四代目市川段四郎を襲名。 - 1978年(昭和53年)2月27日 歌舞伎座にて『初代家元三回忌追善 琴吹流舞踊会』を開催。日本舞踊「琴吹流」の家元を継承し、『琴吹千草』を二代目として襲名[4]。
- 2016年(平成28年) 11月 旭日双光章を受章。
- 2023年(令和5年)5月18日 自宅で妻、息子(四代目市川猿之助)と共に倒れているところを発見され、病院に搬送された後に死亡が確認された[5]。
家族
編集兄は二代目市川猿翁で、姉は女優の市川靖子。妻は友禅図案家・加藤庸三の長女・延子。長男に四代目市川猿之助がいる。また、甥に香川照之(九代目市川中車)がいる(二代目猿翁と女優浜木綿子の子)。
二代目小太夫 | 八代目中車 | 初代猿翁 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
二代目蝙蝠 | 三代目段四郎 | 高杉早苗 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
四代目段四郎 | 市川靖子 | 2. 藤間紫 | 二代目猿翁 | 1. 浜木綿子 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
四代目猿之助 | 香川照之 (九代目中車) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
五代目團子 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出演作品
編集テレビドラマ
編集脚注
編集出典
編集- ^ a b c d e 『読売年鑑2013』p. 574(読売新聞東京本社、2013年3月27日刊行)
- ^ 月刊演劇界発行『最新歌舞伎俳優名鑑』 (1)2006年2月特別増刊 のp. 167には 身長164cm・体重69kg・血液型O型 と掲載/(2)2015年9月号特別付録 のp. 19には 身長163cm・体重57kg・血液型O型 と各々掲載。
- ^ 市川門之助 (2015年11月24日). “ガープ中将”. アメーバブログ. 市川門之助オフィシャルブログ「Days of Monnosuke」. サイバーエージェント. 2023年12月27日閲覧。
- ^ “2代目 琴吹千草”. 文化デジタルライブラリー. 人物履歴で絞り込む. 日本芸術文化振興会. 2023年12月29日閲覧。
- ^ 岩崎歩 (2023年5月18日). “市川猿之助さんと両親が救急搬送 父段四郎さんと母親は死亡”. 毎日新聞. 毎日新聞社. 2023年5月18日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 市川 段四郎 (4代目) - 歌舞伎俳優名鑑