庚(こう、かのえ)は、十干の7番目である。
陰陽五行説では金性の陽に割り当てられており、ここから日本では「かのえ」(金の兄)ともいう。
- 「庚」という漢字は、ある種の楽器を象った象形文字である[1][2][3]。十干の七番目を指す単語に用いるのは仮借による。
- 西暦や皇紀では、下一桁が0の年及び10の倍数の年が庚の年となる。なお、年を表す時の別名は上章[4]。
- 中国語の化合物命名法では、ヘプタン、ヘプチル基など、炭素を7つ含む化合物や官能基に付けられる。
- 「火剋金」と言って、金は火に伏せられるとされることから、火性の最も盛んな夏の時期の庚の日は凶であるとされる。そこで、夏の間の3回の庚の日を三伏という。
- 反対側は、乙(きのと)。
- 恵方は、西南西やや西(255度)。
- ^ 季旭昇 (2014), 説文新証, 台北: 芸文印書館, p. 965, ISBN 978-957-520-168-5
- ^ 林志強等 (2017), 《文源》評注, 北京: 中国社会科学出版社, p. 97, ISBN 978-7-5203-0419-1
- ^ 葛亮 (2022), 漢字再発現――従旧識到新知, 上海: 上海書画出版社, pp. 106–9, ISBN 978-7-5479-2884-4
- ^ “古代天干地支的别称及解释_书法欣赏_词典网”. www.cidianwang.com. 2024年3月8日閲覧。