森下佳子
日本の脚本家 (1971-)
森下 佳子(もりした よしこ、1971年1月24日[1] - )は、日本の脚本家。
森下 佳子 | |
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プロフィール | |
誕生日 | 1971年1月24日 |
出身地 | 日本・大阪府高槻市 |
主な作品 | |
テレビドラマ |
『平成夫婦茶碗』 『世界の中心で、愛をさけぶ』 『白夜行』 『JIN-仁-』 『とんび』 『ごちそうさん』 『天皇の料理番』 『おんな城主 直虎』 『義母と娘のブルース』 『天国と地獄〜サイコな2人〜』 『大奥』 |
映画 | 『花戦さ』 |
受賞 | |
ザテレビジョンドラマアカデミー賞 脚本賞 第42回『世界の中心で、愛をさけぶ』 第63回『JIN-仁-』 第69回 『JIN-仁-』 第85回『天皇の料理番』 第80回『ごちそうさん』 第98回『義母と娘のブルース』 第32回向田邦子賞 第22回橋田賞 第41回日本アカデミー賞優秀脚本賞『花戦さ』 |
略歴
編集大阪府高槻市出身、大阪教育大学附属高等学校池田校舎を経て[2]、東京大学文学部宗教学科卒業[3]。幼い頃から芝居が好きで、小学生の時には演劇部に入っていた他、宝塚出身者が主催するミュージカル劇団に入り[3]、バックダンサーとして舞台に立ったこともある。学生時代は演劇サークルで女優を経験、劇団「パンパラパラリーニ」をたちあげ演出・脚本を担当していた。その後、リクルートに就職し住宅誌の編集者となるが、シナリオを学ぶため正社員を辞めアルバイト待遇になった上でシナリオスクールに通う[3]。それから半年ほど経った頃、プロットライターをしていた『平成夫婦茶碗』(2000年、日本テレビ)の企画プロデュースを担当していた脚本家の遊川和彦から「コンペで書く人決めよう」と言われ、その結果、同作で脚本家としてデビューすることとなる。その後も遊川の企画による仕事が続き、遊川を「プロデューサー+家庭教師みたいな」存在と述べている[1]。
TBSドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』でザテレビジョンドラマアカデミー賞(2004年夏クール)脚本賞、NHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』で第32回向田邦子賞を受賞[4]。
2015年8月25日、NHK大河ドラマ第56作『おんな城主 直虎』脚本を担当することが発表された[5]。
2024年6月30日放送の『ブラック・ジャック』(テレビ朝日系列)にて、ドクターキリコの性別を男性から女性へ、自殺幇助を拒否する姿勢を積極的に加担する姿勢へと原作から真逆の改変を行ったため、強い批判を浴びた[6]。
私生活では一人娘がいる[3]。
受賞歴
編集主な作品
編集テレビドラマ
編集- 平成夫婦茶碗(2000年1月 - 3月、日本テレビ)
- 平成夫婦茶碗スペシャル〜お母さんは風になった…(2000年12月19日、日本テレビ)
- 続・平成夫婦茶碗(2002年1月 - 3月、日本テレビ)
- お前の諭吉が泣いている(2001年1月 - 3月、テレビ朝日)
- 東京庭付き一戸建て(2002年7月 - 9月、日本テレビ)
- 世界の中心で、愛をさけぶ(2004年7月 - 9月、TBS)
- 久本ドラマ 「殴る女」(2004年10月14日、フジテレビ)
- 瑠璃の島(2005年4月 - 6月、日本テレビ)※第1話のみ脚本担当。
- 白夜行(2006年1月 - 3月、TBS)
- 佐々木夫妻の仁義なき戦い(2008年1月 - 3月、TBS)
- MR.BRAIN(2009年5月 - 7月、TBS)※第2話までの脚本協力。
- JIN-仁-(2009年10月 - 12月、2011年4月 - 6月、TBS)
- とんび(2013年1月 - 3月、TBS)
- ごちそうさん(2013年9月 - 2014年3月、NHK)
- 天皇の料理番(2015年4月 - 6月、TBS)
- 経世済民の男 第二部『小林一三〜夢とそろばん〜』(2015年9月、NHK)
- わたしを離さないで(2016年1月 - 3月、TBS)
- おんな城主 直虎(2017年1月 - 12月、NHK)
- 義母と娘のブルース(2018年7月 - 9月、TBS)
- 2020年謹賀新年スペシャル(2020年1月2日)
- 2022年謹賀新年スペシャル(2022年1月2日)
- FINAL 2024年 謹賀新年スペシャル(2024年1月2日)
- だから私は推しました(2019年7月 - 9月 、NHK総合)
- 今だから、新作ドラマ作ってみました 第3夜「転・コウ・生」(2020年5月8日、NHK総合)
- 天国と地獄〜サイコな2人〜(2021年1月 - 3月、TBS)
- 昔話法廷「『桃太郎』裁判」(2021年3月29日、NHK Eテレ)
- ファーストペンギン!(2022年10月 - 12月、日本テレビ)
- 大奥(2023年1月 - 3月、10月 - 12月、NHK総合)
- ブラック・ジャック(2024年6月30日、テレビ朝日)
- べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜(2025年1月〈予定〉- 、NHK)
映画
編集- プラトニック・セックス(2001年、東宝)
- 包帯クラブ(2007年、東映)
- こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜(2011年、松竹)
- 悪の教典(2012年、東宝)※脚本協力
- 花戦さ(2017年、東映)[14]
- 大河への道(2022年5月20日、松竹)[15]
作詞
編集参考文献
編集- ^ a b “ドラマのお仕事 part1 脚本家・森下佳子さんに聞く”. All About. 2013年11月15日閲覧。
- ^ 『週刊エコノミスト』(2015年 6月16日号)「名門高校の校風と人脈」/146 大阪教育大学附属高校池田校舎
- ^ a b c d 東大OGに聞く自分に自信をもつ方法『JIN—仁—』脚本家 森下佳子さん(2016年4月2日)、東大新聞オンライン、2017年5月28日閲覧。
- ^ 近藤正高 (2014年4月3日). “朝ドラ「ごちそうさん」異例の向田邦子賞受賞。“物を食らう物語”であり“理系の血筋”の物語であった”. エキサイト 2014年4月3日閲覧。
- ^ “再来年の大河ドラマは「おんな城主 直虎」”. NHK. (2015年8月25日). オリジナルの2015年8月25日時点におけるアーカイブ。
- ^ https://news.yahoo.co.jp/articles/9187516a0c6e3b9897abafb51bcdcdfb4cf96563
- ^ “有村6本、綾瀬7本!「同じ脚本家とのタッグ」が相次ぐ理由”. 女性自身. 2024年6月23日閲覧。
- ^ 「第80回記念スペシャル 発表! ザテレビジョンドラマアカデミー賞」『ザテレビジョン』第20巻19号(2014年5月16日号)、KADOKAWA、2014年5月16日、6-12頁。
- ^ 「第85回ドラマアカデミー賞 発表!」『週刊ザテレビジョン関西版』33(2015年8月15日 - 8月31日)号、KADOKAWA、83-87頁、2015年8月13日閲覧。
- ^ 「脚本賞 受賞結果 1位:森下佳子、義母と娘のブルース | 第98回 - ザテレビジョンドラマアカデミー賞」『ザテレビジョン』。2018年11月14日閲覧。
- ^ 「ごちそうさん」原点は橋田作品だった(2014年5月10日)、デイリースポーツオンライン、2014年8月10日閲覧。
- ^ “受賞のことば 第49回 個人賞”. 放送文化基金賞. 放送文化基金 (2023年7月27日). 2023年12月12日閲覧。
- ^ ドラマ10「大奥」 [@nhk_oooku] (2023年6月7日). "˗ˏˋ #大奥 からご報告 ˎˊ˗ この度… 【放送文化基金賞 ドラマ部門】 ✨優秀賞 を受賞いたしました! そして!脚本の #森下佳子 さんが ✨脚本賞 を受賞!". X(旧Twitter)より2023年12月12日閲覧。
- ^ “野村萬斎主演作クランクイン目前、猿之助、貴一、蔵之介、浩市共演のエンタメ時代劇”. 映画ナタリー. (2016年4月6日) 2016年4月6日閲覧。
- ^ “志の輔の落語を実写化した「大河への道」に岸井ゆきの、橋爪功ら出演、全員1人2役”. 映画ナタリー. ナターシャ (2021年12月10日). 2021年12月11日閲覧。