筑前勝田駅
かつて福岡県宇美町にあった日本国有鉄道の鉄道駅
筑前勝田駅(ちくぜんかつたえき)は、かつて福岡県糟屋郡宇美町にあった日本国有鉄道(国鉄)勝田線の駅(廃駅)である。勝田線の廃線により、1985年(昭和60年)4月1日に廃駅となった[1]。
筑前勝田駅 | |
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ちくぜんかつた Chikuzen-Katsuta | |
◄宇美 (2.8 km) | |
所在地 | 福岡県糟屋郡宇美町大字炭焼 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 勝田線 |
キロ程 | 11.2 km(吉塚起点) |
電報略号 | ツタ←カツタ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1918年(大正7年)9月19日 |
廃止年月日 | 1985年(昭和60年)4月1日 |
備考 | 旅客駅 |
歴史
編集駅構造
編集廃止当時、単式ホーム1面1線を持つ地上駅となっていた。木造駅舎があり、1984年2月1日国鉄ダイヤ改正のときまで同線に客車列車が残されていたこともあって、機回し線もあった。
宮脇俊三著作の「時刻表2万キロ」で、作者がこの駅を訪れたときは、駅名標が志免駅で使用されていたものを裏返し再利用したものになっているなど、赤字ローカル線の勝田線には投資をしないといった姿勢が浮き彫りにされている状況であったと言われる。
駅周辺
編集糟屋炭田の炭鉱があったが、石炭産業の斜陽化もあって閉山となり、廃線前には道路の下にたたずむ住宅地の中にある駅となった。この勝田の名称が付く三菱鉱業勝田鉱業所の石炭輸送の積み出しは、当駅の北側に専用線が並行して香椎線宇美駅の西側の宇美川橋梁付近まで進み、立坑等のあった中心部からの専用線と合わさり、香椎線の宇美川橋梁と交差し、下宇美駅で接続していた。この駅に接続の炭鉱は中小の地元企業の炭鉱であった。
廃駅後、周辺は遊歩道として整備された。当時からある西日本鉄道のバス停はそのまま使用されており、かつて駅が存在していたことを物語るかのように、一段低いところに設けられていた当時の線路(現在の遊歩道)に下りる階段には当時の枕木が流用されている。
隣の駅
編集- 日本国有鉄道
- 勝田線
- 宇美駅 - 筑前勝田駅