群馬県庁舎
群馬県庁舎(ぐんまけんちょうしゃ)は群馬県の行政機関である群馬県庁が入る建物のうち、群馬県知事および知事部局が入る本庁舎である。
群馬県庁舎 Gunma Prefectural Government Building | |
---|---|
情報 | |
用途 | 行政庁舎 |
設計者 | 佐藤総合計画 |
建築主 | 群馬県 |
事業主体 | 群馬県 |
管理運営 | 群馬県 |
構造形式 | 鉄骨構造・鉄骨鉄筋コンクリート構造 |
建築面積 | 3,227 m² |
延床面積 | 83,503 m² |
階数 | 地上33階、地下3階 |
高さ | 153.80m |
竣工 | 1999年06月01日 |
所在地 |
〒371-8570 群馬県前橋市大手町一丁目1番1号 |
位置 | 北緯36度23分26.4秒 東経139度3分37.6秒 / 北緯36.390667度 東経139.060444度座標: 北緯36度23分26.4秒 東経139度3分37.6秒 / 北緯36.390667度 東経139.060444度 |
群馬県庁昭和庁舎 Gunma Prefectural Government Building Showa Government Building | |
---|---|
情報 | |
旧名称 | 群馬県庁舎 |
用途 | 群馬県行政の中枢施設 |
設計者 | 佐藤功一 |
建築主 | 群馬県 |
事業主体 | 群馬県 |
管理運営 | 群馬県 |
構造形式 | 鉄筋コンクリート構造 |
建築面積 | 2,125 m² |
延床面積 | 6,464 m² |
階数 | 地上3階、地下1階 |
高さ | 16.75m |
竣工 | 1928年 |
改築 | 2001年11月 |
所在地 |
〒371-8570 群馬県前橋市大手町一丁目1番1号 |
概要
編集群馬県庁舎は前橋城の跡地にあり、県民広場を中心に、県庁舎、昭和庁舎(旧本庁舎)、警察本部、県議会、群馬会館(旧公会堂)からなる公共施設の複合体を形成している。
毎年元日に開催される全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)のスタート・ゴール地点・閉会式会場にも設定されているほか、放送を担当するTBSテレビも庁舎内のフロア(2014年現在は庁舎32階の展望台の一部)に放送センターを設けて中継の拠点としている。
昭和庁舎
編集昭和庁舎は1928年(昭和3年)に建設され[1]、1999年(平成11年)まで県庁本庁舎として利用されてきた。
建設当時としては典型的な洋風建築だが、スチーム暖房や水洗トイレなど関東圏で先進的な設備を備えていた[1]。
1996年(平成8年)12月に国の登録有形文化財となっている。県庁舎が登録有形文化財となった例としては初めてで、愛知県庁舎(1998年)、静岡県庁舎(2001年)、和歌山県庁舎(2013年)、富山県庁舎(2015年)、宮崎県庁舎・滋賀県庁舎(2017年)、島根県庁舎(2019年)などがある。
新庁舎
編集- 現在の県庁舎は1999年(平成11年)6月に竣工した超高層ビルで、耐震性や環境への調和に配慮した建物である。設計は佐藤総合計画。
- 2020年(令和2年)4月に32階の動画・放送スタジオ「tsulinos(ツルノス)」が完成[4]。県職員203作品の中から決まり、由来は県民に親しまれるかるた「上毛かるた」の一句「鶴(つる)舞う形の群馬県」にちなんだ「鶴」とアイデアなどを孵化(ふか)させる「巣」を組み合わせたもの[5]。
- 30階の一部を民間に貸し出す事業が開かれて希望企業を募ったところ、コンサルティング大手のアクセンチュア一社のみが応募し、審査を経た後に決定となった、と、県が2023年(令和5年)2月2日に発表した。都道府県の本庁舎に民間のオフィスが入るのは初の試みだという[6]。山本一太知事は同日の定例会見で「デジタル技術の最先端を目指す県への大いなる貢献を期待している」と発言した[7]。
付属設備
編集- モニュメント21 - 庁舎前には2002年(平成14年)より制作していた未完成の記念碑があった。25年かけて完成する予定であったが、外壁に刻んでいく群馬県内で生まれた子供の氏名が個人情報保護の観点から問題があるのと、資金問題から2005年(平成17年)で制作凍結、2022年(令和4年)に撤去予算が決まり、同年12月に撤去を終えた。市民オンブズマン群馬は税金の無駄遣いと評価している[8][9]。理由は膨大な借金が生まれ、子供たちの負担になるからとする[10]。撤去後は芝生が張られ、県民広場として貸出ている[11]。
- ぐんまちゃん石碑 - 群馬県のキャラクターの石像[9]。2014年(平成26年)3月に群馬県石材商組合が創立五十周年記念事業の一環として制作、群馬県に寄贈したもの[12]。
ギャラリー
編集-
明治時代の群馬県庁舎。前橋城の本丸御殿を再利用したもので、昭和初期に老朽化で撤去されるまで使用された
-
前橋城跡碑
-
群馬県議会
-
群馬県警察本部
-
展望ホールからの眺め(北方面)
-
展望ホールからの眺め(東方面)
脚注
編集- ^ a b c 「ゴジラ×メカゴジラ用語辞典」『ゴジラ×メカゴジラ』朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクション〉、2002年12月30日、74頁。ISBN 4-257-03668-0。
- ^ 群馬県庁舎 | 作品集・庁舎 | 佐藤総合計画
- ^ レストラン等のご案内
- ^ 産経新聞(2020年4月26日)
- ^ 産経新聞(2020年3月23日)
- ^ 上毛新聞令和5年2月3日第一面「県庁で30階に民間企業 コンサル大手・アクセンチュア」
- ^ 群馬県庁30階にアクセンチュアが入居へ - 群馬 - 2023年2月2日 19:04(日経新聞)
- ^ 制作費8500万円で未完のモニュメント 4400万円で撤去へ 朝日新聞 2022年9月2日21時00分更新 2024年1月18日閲覧
- ^ a b 群馬県庁前、芝生広場へ着々 未完のモニュメント撤去 朝日新聞 2022年12月31日 10時45分更新 2024年1月18日閲覧
- ^ "第51回例会報告" 市民オンブズマン群馬 2003年5月18日
- ^ "県民広場を無料で貸します 群馬県が7月から社会実験 官民連携、活用法を検証" 東京新聞 2023年5月31日8時1分更新 2024年4月3日閲覧
- ^ "群馬県庁にぐんまちゃん像を寄贈" 群馬県石材商組合 2014年4月16日更新 2024年4月3日閲覧
- ^ 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(1986年度撮影)。