芝寿し
株式会社芝寿し(しばずし)は、石川県金沢市に本社を置く寿司弁当メーカーである。笹の葉でくるんだ押し寿司「笹寿し」の販売で知られる。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒920-0378 石川県金沢市いなほ2丁目4番地 |
設立 | 1947年(昭和22年)5月 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 7220001003329 |
事業内容 | 寿司弁当の製造販売 |
代表者 | 梶谷真康(社長)[1] |
資本金 | 4,880万円[1] |
売上高 |
約35億6,000万円 (2021年9月期)[1] |
従業員数 | 569名[1] |
関係する人物 | 梶谷忠司(創業者) |
外部リンク | http://www.shibazushi.jp/ |
概要
編集金沢市の繁華街・片町で、1947年に設立された東芝のショールームを経営していた梶谷忠司(1913年[2] - 2010年11月30日[3])は、電気炊飯器の実演販売で売上を伸ばしていたが、そのために炊かれた大量の米飯の処置に困っていた[4]。それを、金沢市周辺でハレの日に食べられていた押し寿司にして売りさばくことを考案[5]。1958年に、押し寿司のテイクアウト専門店としてスタートし、1961年には商号を「芝寿し」に改めた[5]。店名「芝寿し」の「芝」は「東芝」にちなんで命名されたものである[4]。
業績が伸び悩んでいた1970年、梶谷が鶴来町(現・白山市)の白山比咩神社へ詣でた際、和菓子屋で購入した「笹餅(餅を2枚のクマザサの葉で包んだもの)」にヒントを得、商品化したのが「笹寿し」である。「笹寿し」は発売開始から3年ほどした頃から売り上げが急上昇、同社を代表するヒット商品となった。
創業の地である1号店・片町店は、市街地再開発のため、2014年3月で閉店しており、現在の片町きららの一角にあたる[4]。業容の拡大とともに、1976年には工場を金沢市四十万に開設、1988年には本社・工場を金沢市保古町に移転、さらに、2015年6月に金沢市いなほに再移転している。2018年11月1日には、本社・工場の敷地内に築160年以上の古民家を移築し、同社初の店内飲食可能店舗「芝寿しのさと」をオープンした[6]。現在は、全量をこの本社工場で製造している。
販売店は、石川県の百貨店、駅ビル、大型商業施設内などに約30店、さらに隣県の富山県に直営店、福井県にフランチャイズ店がある。北陸三県以外では、東京駅グランスタの駅弁屋祭、羽田空港売店、ザ・ガーデン自由が丘の一部店舗で取り扱いがあり、百貨店の物産展等でも販売されることがある。
主な商品
編集「笹寿し」「金沢笹寿し」「旬味三昧(冬季限定)」のみ全国発送も行っている。
関連記事
編集- 笹寿司 - 鶴来町を含む白山麓では古くから祭りのごちそうとして作られていた。梶谷がこの寿司の存在を知っていたかどうかは不明。
参考文献
編集- 北國新聞長期連載『ふるさとから挑戦』第40話『「笹」は金なり』2009年7月24日〜27日付朝刊
- ^ a b c d (2021年9月10日付北國新聞朝刊4面)2021年9月10日閲覧
- ^ 講師・著者紹介 芝寿し会長 梶谷忠司 (かじたにただし)、日本経営合理化協会 - 2019年6月22日閲覧。
- ^ 2010年12月アーカイブ 1月例会 梶谷エルダー追悼例会、商業界石川県同友会、2010年12月29日。
- ^ a b c “芝寿し片町店、16日閉店 創業から56年”. 北國新聞 (北國新聞社). (2014年3月13日)
- ^ a b “芝寿し物語”. 芝寿し. 2013年4月24日閲覧。
- ^ 「芝寿し 店内で食べて 来月1日開業 笹ずし教室や新メニュー」(2018年10月30日付北國新聞朝刊5面)2021年3月31日閲覧
外部リンク
編集- 株式会社芝寿し
- 芝寿し(公式)笹ちゃん (@shibazushipr) - X(旧Twitter)