蠅叩き
概要
編集虫を叩き潰す部分は広く平らな形状となっており、蠅叩きを振り下ろした際の風圧で小さな虫を吹き飛ばしてしまわないように網目状になっている。また、柄の部分は持ちやすいように細くなっている。樹脂製の製品では末端部(吊り下げ穴などが設けられる部分)に叩いた後の虫の死骸をつまむため、取り外し式の樹脂製のピンセットを内蔵しているものもある。
今は樹脂製のものが多いが、金属製のものもある。かつてはシュロ製[1]で、「はえうち」や「はいうち」(福岡)ともいい、江戸時代慶長年間の『童蒙先習』には「直なる物。棕櫚……葉は蠅うちに」とある。
ギャラリー
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全体が樹脂製のもの
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柄が金属製のもの
派生語
編集類似品
編集蠅や蚊を叩き殺す類似の物に、電撃ラケットがある。小さなラケット状の柄部に電池を内蔵し、叩く部分(金属メッシュ)は通電部となっており、飛んでいる蠅や蚊へ振り下ろすことで通電部に接触させ、電気ショックで殺すというものである[3]。
脚注
編集- ^ はえたたき【蠅叩き】 - Web版 むかしの道具展
- ^ 出典:米川明彦編『日本俗語大辞典(第3版)』東京堂出版 2006年 489頁
- ^ 必殺・電撃ラケット - エイコー