FOX-7
FOX-7 | |
---|---|
IUPAC名 | 1,1-ジアミノ-2,2-ジニトロエチレン |
分子式 | C2H4N4O4 |
分子量 | 148.1 g/mol |
CAS登録番号 | [145250-81-3] |
融点 | 238 ℃ |
爆薬としての性質 | |
爆速 | 8870 m/s, 仮比重 1.885 |
爆速 | 8335 m/s, 仮比重 1.756 |
危険性 |
FOX-7は、強力な爆薬のひとつ。1998年にスウェーデンの国立研究機関であるFOA(現FOI[1])によって合成された。
FOXとはFOI Explosiveの略である。
エチレンにアミノ基とニトロ基が2つずつ置換した構造を持つ。アミノ基と対になるニトロ基を持つ構造は非常に安定性が高く、安定度の高い爆薬になると考えられている。
RDXよりもわずかに優れた威力を持つが、当初は製造コストが高く、大量生産が困難であったが、 低コストで大量生産が可能な合成ルートが見つかり、第二世代LOVAガンパウダーとして研究が進められている。
合成法
編集2-メトキシ-2-メチル-4,5-イミダゾリジノンを原料にして作られる。 また、グリコールアルデヒドにアンモニアと酢酸を作用させて2-メチルイミダゾールを合成し これを混酸によりニトロ化し、2-ジニトロメチル-4,5-ジニトロミダゾールを合成し、加水分解して得る。
脚注
編集- ^ FOA: sv:Försvarets forskningsanstalt (Swedish Defence Research Establishment). 2001年1月1日からは統合によりFOI: sv:Totalförsvarets forskningsinstitut (Swedish Defence Research Agency) となっている[1]