OKWAVE
OKWAVE(オウケイウェイヴ)は、株式会社オウケイウェイヴが運営しているナレッジコミュニティである。2005年10月17日に「OKWeb」(オーケイウェブ)から改名された。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒105-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目27番5号 リンクスクエア新宿16階 |
設立 |
1999年(平成11年)7月 (有限会社オーケーウェブ) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 2011001041781 |
事業内容 |
ソリューション事業(OKWAVEの運営) インバウンドソリューション事業 フィンテック事業 |
代表者 | 杉浦元(代表取締役社長) |
資本金 |
21億3767万1000円 (2023年6月30日現在)[1] |
発行済株式総数 |
40,729,104株 (2023年9月29日現在)[1] |
売上高 |
連結:1億4655万7000円 単独:1億2498万2000円 (2023年6月期)[1] |
営業利益 |
連結:△7億999万3000円 単独:△5億3491万7000円 (2023年6月期)[1] |
経常利益 |
連結:△7億9935万5000円 単独:△6億3138万2000円 (2023年6月期)[1] |
純利益 |
連結:△10億6691万4000円 単独:△10億4586万円 (2023年6月期)[1] |
純資産 |
連結:△9856万2000円 単独:△7566万8000円 (2023年6月30日現在)[1] |
総資産 |
連結:17億4446万3000円 単独:17億2715万3000円 (2023年6月30日現在)[1] |
従業員数 |
連結:31人 単独:28人 (2023年6月30日現在)[1] |
決算期 | 6月30日 |
会計監査人 |
柴田公認会計士事務所 大瀧公認会計士事務所 |
主要株主 |
公益社団法人こどもの未来創造基金 11.58% 株式会社ブイ・シー・エヌ 4.65% サステナブル有限責任事業組合 3.53% 福田道夫 3.53% 杉浦元 2.94% (2023年6月30日現在)[1] |
主要子会社 |
OKWAVE USA, Corporation 株式会社OKGAIA OKfinc LTD.(マレーシア) OK BLOCKCHAIN CENTRE SDN. BDH. |
関係する人物 | 兼元謙任(創業者) |
外部リンク |
okwave |
OKWAVE | |
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URL | |
https://okwave.jp/ | |
タイプ | 質問サイト |
分野 | 全般 |
使用言語 | 日本語 |
項目数 | 3,700万件以上(2019年12月現在) |
閲覧 | 無料 |
登録 | 無料会員 |
著作権 | 運営会社に帰属 |
運営元 | 株式会社オウケイウェイヴ |
資金 | パートナーサイトへのASP・広告収入 |
営利性 | 営利 |
設立 | 2000年(平成12年)1月(正式公開) |
執筆者 | 登録会員250万人(2014年8月現在) |
現状 | 稼動中 |
「OK」とは、Q&Aの流れを表す「Oshiete? Kotaeru!」の略[2]。
ここでは、会社としての「株式会社オウケイウェイヴ」とサービスとしてのOKWAVEについて両方述べる。
沿革
編集- 1999年7月 - 東京都町田市に有限会社オーケーウェブを設立。
- 2000年
- 2001年4月 - ナレッジソリューション「ASK-OK」の販売開始。
- 2002年5月 - 東京都新宿区に移転。
- 2003年12月 - 東京都渋谷区道玄坂に移転。
- 2005年
- 7月 - 音楽事業運営の連結子会社「株式会社OK LABEL」を東京都渋谷区に設立。
- 10月 - 「OKWebコミュニティ」を「OKWave」へリニューアル。
- 2006年
- 2007年
- 2008年
- 2月 - 「株式会社OK LABEL」を連結子会社から分離。
- 3月 - Microsoft Corporationと業務・資本提携。
- 4月 - OKWaveコミュニティの英語版がベータ・オープン。
- 6月 - OKWaveコミュニティの中国語(簡体字)版がベータ・オープン。
- 2009年
- 7月 - OKWaveコミュニティの中国語(簡体字)正式版「OKWave China(OKWave中日交流問答網)」オープン。
- 12月
- FAQソリューション「OKBiz Support」の販売開始。
- Twitterと連携したQ&Aサイト「おけったー」公開。
- 2010年
- 5月 - ソーシャルハウツー・コミュニティ「OKGuide」公開。
- 10月 - 国際的ソーシャルQ&Aサイト「ARIGATO」公開。
- 2011年9月 - ソーシャル・ミュージック・サイト「OKMusic」公開。
- 2012年
- 2013年
- 6月 - okwave子会社「ブリックス」が不適切会計をし特別損失約2.5億円計上 。経営を支配している取引先1社に対して多額の未回収残高があったが、未払費用等を過少計上していた。
- 2015年
- 1月 - gooの「教えて!goo」との提携が解消されデータベースを分離、完全に別サイトとなった。
- 9月 - CI変更により、サイト名表記がOKWAVEとなり、関連サービスの表記もそれに合わせて変更された。
- 2018年
- 2020年
- 2021年
- 6月29日 - ソリューション事業の一部を株式会社PRAZNAに事業分割し[11]、それを株式会社PKSHA Technologyに64億5690万円で売却した[12]。株式会社PRAZNAは2022年4月1日に株式会社PKSHA Communicationに社名変更した[13]。
- 12月15日 - 株式会社アップライツの第三者割当増資引受による株式取得(子会社化)[14]
- 2022年
- 2023年
- 2024年
個人向けサービス
編集コンテンツは多くの企業と提携することで、nifty教えて広場、Goo知恵袋 車の相談室、ドスパラ パソコン何でも質問箱、サンワサプライ@OKWave、等々の60以上の多数のQ&Aサイト窓口があり、システム中枢がOKWAVEにより運営されている。OKWAVEには大きく分けて6つのコンテンツがある。利用(投稿)するには、基本的に無料の会員登録が必要。閲覧のみの場合は、登録は必要ない。
みんなのQ&A
編集利用者同士で質問と回答を投稿することができる。質問者が感じている疑問・悩みなどに対して、回答者が答えるという形である。質問項目(Q&A)はカテゴリ別に分類されている。
質問を投稿したい場合は専用のフォームより投稿する。次に質問の内容に合ったカテゴリを選択して、質問の内容を書き込むといった具合である。カテゴリは社会的な内容から趣味の内容まで存在し、またアンケート的な質問やQ&Aコミュニティー自体への質問を行うためのものも存在する。
投稿が完了して回答が来たら、回答者に「お礼」や「補足質問」をすることができる。疑問が解決した場合は回答を締め切り、「役に立った」と思うコメントをくれた回答者に対して、「ありがとうポイント」というポイントを発行することができ、ポイントが貯めると、「ありがとうマスター」として、全カテゴリ総合とカテゴリ別で、それぞれポイント数の上位10名がランキングされる。これら質問・回答の総数や登録者数・満足率は、「OKWAVEデータ」としてトップページに掲載されている。尚、2014年5月21日から質問から4週間経過し、回答が投稿されている質問に関しては自動的に締め切るように変更された。
2007年に「レフリー」という制度が導入された[26]。これは、ある分野で基準を満たす活動をすると、その分野の質問回答補足お礼について、適切かどうかを判断することができるようになる制度である。
なお、OKWAVEのQ&Aプラットフォームを利用して行われる他社のサービス(QA Partner。詳細は後述)が多数(約60社ほど)存在する。質問や回答などのデータは各社のサービス間で共有されるが、ID管理などは異なるため、OKWAVEのIDで一部の提携先サイトを利用することは出来ない。
教えて!gooとの提携は2015年1月27日に分離解消されて、今では完全な別サイトである。
2014年に「OKWAVE Professional」という名称で、弁護士や歯科医師、産業カウンセラーらの専門家が回答者として参加するようになった。質問者に対して、一般回答者とは区別して回答が表示される仕組みとなっている。 また、上記の専門家に加え、企業が回答者として参加するようにもなった。国内線ドットコム株式会社、株式会社キタムラ、ローランド株式会社などが回答者として、自社の質問に回答をする仕組み。
2015年に「+OKWAVE」という名称で、運営側がテーマを決めてQ&Aをまとめたサイトが開設された。通常の「OKWAVE」同様に質問と回答の投稿が可能だが、加えて「ためレポ」という経験を投稿できる仕組みが備わっている。
OKWAVE Premium
編集OKWAVE Premiumは、これまで携帯電話/スマートフォン向けに提供されていた月額課金型で著名人に質問ができる個別サービスをひとつのプラットフォームにまとめた有料サイトの名称である。近藤麻理恵の「コンマリ片づけレッスン」、作家・文学者と交流できる「飯田橋文学会」、株式会社ワークライフバランス代表の小室淑恵の「小室淑恵のWLB塾」などがある。
OKWAVE Guide
編集OKWAVE GuideはOKWAVEコミュニティーのQ&Aをベースに、データを解析し、ユーザが重要と考えたナレッジをハウツーとしてまとめていくサイトで、すでに国内最大級のハウツー数がある。PCの使い方や料理の作り方、写真の撮り方などジャンルを問わずにハウツーを作成し伝授、共有できる。
OKWAVE.com
編集OKWAVE.comは20ヶ国語に対応したグローバルQ&Aプラットフォームである。Facebook、Twitter、Google+のIDで利用できる。投稿内容をユーザー同士で翻訳することも可能で(ソーシャル翻訳)、多言語のコミュニティとなっている。過去のサービス名(ARIGATO→OKWave ありがとう)からOKWAVE.comについてのアナウンスはないが、2015年に「クラウドファンディングサポートサービス」のひとつとして、コミュニティの無償提供サービスが始まった。
OKMusic
編集OKMusicは楽曲の投稿が可能な音楽コミュニティである。バンド系からVOCALOID、さらにカヴァー曲の投稿も認められている。楽曲再生の時間軸に合わせてコメントや合いの手を入れられるコメントファウンテンという機能が特長とされる。最近ではメジャーレーベルのアーティストの楽曲も公開されている。運営は関連会社のオーケーライフとなっている(オーケーライフ社は2014年に株式会社フェイスに売却された)。2024年3月31日に運営が終了し閉鎖された[27]。
OKWAVE Stars
編集旧名称は10 QUESTIONS。Q&A形式のインタビューコーナー。最後に出演者からOKWAVEに質問があり、自由に回答可能となっている。
OKfinc
編集ブロックチェーン技術を軸に、仮想通貨に関わる事業、および仮想通貨の取引、ICOや事業に関するコンサルテーションの実施を事業目的とする子会社として、2017年10月、マレーシアに設立。
アンサリスト
編集アンサリストとは、コミュニティーの中で優良な回答をしている人や、専門家などの信頼できる人を指名して質問できる有料サービスである。質問内容は非公開なので、人間関係や健康・金融等に関することも安心して質問できるというメリットがある。
利用するには通常の会員登録の他に、プレミアム会員に登録する必要がある。長きにわたり続いていたが2007年10月31日をもってサービス終了となった。
EZwebとYahoo!ケータイ公式サービスとして2004年より月額315円で提供されている「教えて?OKWave」というサービスもあった。
ビジネス
編集企業に関する公式なFAQを掲載していた。現在はサービス終了している。
GRATICA
編集感謝の気持ちをカードを通して伝え合うクラウドサンクスカードサービス。
法人向けサービス
編集- QA Partner
- 前述のように、ASP方式でOKWAVEと共通のデータベースを使っているサイト。かつては、60以上のサイトと提携しており(gooの 教えて!goo とは2015年1月に提携解消)、質問と回答内容のデータが各サイト間で共用されていた。また、一部のPC関連企業が、ユーザ同士での相互サポート用として、OKWAVEの利用をアナウンスしていた。現在はサービス終了している。
- OKWAVE Plus
- QA Partnerと似た仕組みだが、サポート用途に特化しており、統一されたUIになっている。OKWAVE Plus上のコミュニティでは独自のカテゴリ設計ができており、OKWAVE側に表示されると導入企業名が明かされている。
PKSHA Technologyに売却したソリューション
編集事業分割により、現在は株式会社PKSHA Technologyの子会社の株式会社PKSHA Communication(旧称:株式会社PRAZNA)が提供している。
- OKBIZ. for FAQ /OKBIZ. for Helpdesk Support
- ASP/SaaS方式、またはパッケージ方式で提供しているFAQ作成・管理システム。メガバンク3行などの350社以上の国内大手企業・自治体が活用している、問合わせ情報の蓄積・共有・FAQ(よくある質問)の作成・公開・評価・ナレッジワークまでをワンストップオペレーション出来るシステム。蓄積された質問と回答をもとにFAQをすばやく作成し、各主体にひもづいた情報の共有・管理を行うことが可能。2005-2006グッドデザイン賞(商品デザイン/ソフトウェア部門)を受賞した直感的で分かり易い操作感が特長である。購入前に実際に操作感を確認できる トライアル版OKBIZ も提供している。
関連書籍
編集- 今週、妻が浮気します(著:GoAhead&Co.) ISBN 4-12-003609-X
- 教えてください!!(OKWeb選) ISBN 4-7794-0013-9
- 教えて!左巻先生シリーズいまさらきけない物理の疑問—身近に感じる不思議編—(監修者:左巻健男) ISBN 978-4-7741-3857-2
- 教えて!左巻先生シリーズいまさらきけない化学の疑問—身近に感じる不思議編—(監修者:左巻健男) ISBN 978-4-7741-3858-9
- 教えて!左巻先生シリーズ読んでなっとく 物理の疑問—科学の不思議が楽しくわかる—(監修者:左巻健男) ISBN 978-4-7741-4097-1
- 教えて!左巻先生シリーズ読んでなっとく 化学の疑問—科学の不思議が楽しくわかる—(監修者:左巻健男) ISBN 978-4-7741-4096-4
- サブスクリプションモデルの夜明け(著者名:佐藤哲也)ISBN:9784881442531
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j 2023年6月期有価証券報告書オウケイウェイヴ
- ^ “About US”. OKWAVE. 2024年6月13日閲覧。
- ^ 在日外国人向けQ&Aサイト「OKWorld」開設、まずは日本語と中国語で - INTERNET Watch 2007年7月12日の記事。
- ^ “OKWave、ショッピングSNS「myFave」開設” (2012年8月9日). 2012年8月20日閲覧。
- ^ プレミア証券株式会社の全株式取得により完全子会社化 | OKWAVE
- ^ プレミア証券株式会社の株式の取得(完全子会社化)に関するお知らせ - 株式会社オウケイウェイヴ
- ^ (20180615) 楽天株式会社との間の資本関係の解消及び業務提携関係の継続について | IR情報
- ^ “(20180718) 代表取締役の異動に関するお知らせ | IR情報 | 株式会社オウケイウェイヴ”. 2017年7月18日閲覧。
- ^ (2020/04/14)代表取締役の異動(辞任)に関するお知らせ | IR情報
- ^ OK プレミア証券株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ - 第一商品株式会社
- ^ (2021/06/30)ソリューション事業(一部除く)の譲渡に伴う会社分割(新設分割)及び新設会社の | IR情報
- ^ 株式会社オウケイウェイヴの新設分割会社の株式取得(子会社化)完了 および資金の借入完了に関するお知らせ
- ^ 「株式会社PRAZNA」から「株式会社PKSHA Communication」への社名変更のお知らせ - 株式会社PKSHA Communication(パークシャ・コミュニケーション)
- ^ 株式会社アップライツの第三者割当増資引受による株式取得(子会社化)及び業務提携に関するお知らせ
- ^ (2022/5/6)(開示事項の経過)債権の取立不能または取立遅延のおそれのある取引先への対応に関す | IR情報
- ^ (2022/4/19)債権の取立不能または取立遅延のおそれに関するお知らせ | IR情報
- ^ 50億円取立不能のOKWAVE、問題発覚前に元社長が大量の株式を売却 - M&A Online - M&Aをもっと身近に。
- ^ (2022/4/28)会計監査人の異動及び一時会計監査人の選任に関するお知らせ | IR情報
- ^ (2022/8/25)臨時株主総会における株主提案議案の承認可決による役員の異動及び代表取締役の異動に関するお知らせ | IR情報
- ^ 名証一斉連絡名古屋証券取引所 2022年10月14日
- ^ (2023/3/15)取引先に対する債権者破産手続開始の申立てのお知らせ | IR情報
- ^ データを読む オウケイウェイヴが取引先に債権者破産手続きの申立てを決議東京商工リサーチ 2023年3月15日
- ^ (2023/3/22) 人員削減等の合理化に関するお知らせ | IR情報
- ^ 名証一斉連絡名古屋証券取引所 2023年12月8日
- ^ 名証一斉連絡名古屋証券取引所 2024年5月31日
- ^ web担当者Forum 2007年1月11日配信
- ^ “OKMusic”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク. 2024年11月2日閲覧。
関連項目
編集- Yahoo!知恵袋 - 後発の類似サービス
- タイケツ.COM
- ナレッジコミュニティ
- au Q&Aプラス
外部リンク
編集- Q&AコミュニティOKWAVE
- 株式会社オウケイウェイヴ
- OKWAVE(オウケイウェイヴ) (@OKWAVE) - X(旧Twitter)
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