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PARASOL(パラソル、Polarization & Anisotropy of Reflectances for Atmospheric Sciences coupled with Observations from a Lidar)はフランスの小型リモートセンシング衛星エアロゾルの反射および微視的物理学的性質を観測するPOLDERと呼ばれる装置を搭載し、2004年の打ち上げ後2013年まで運用された。

PARASOL
所属 CNES
衛星バス MYRIADE
任務 雲とエアロゾルの観測
周回対象 地球
打上げ日時 2004年12月18日
16時26分00秒 (UTC)
打上げ機 アリアン5 G+
打上げ場所 ギアナ宇宙センター
運用停止 2013年12月18日
COSPAR ID 2004-049G
公式サイト PARASOL
質量 120kg [1]
軌道要素
軌道 太陽同期軌道 [2]
軌道傾斜角 98.10°[1]
遠点高度 657.0 km [1]
近点高度 666.0 km [1]
軌道周期 98.0分 [1]
日周回数 16日[2]
搭載機器
主要搭載機器 イメージング放射計/偏光計
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概要

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雲(大気中の水蒸気)とエアロゾルは、地球が受ける太陽光線の一部を反射・散乱して宇宙空間に戻しており、その熱収支上の役割は大気モデル構築と気候変動への影響を見積もる上で重要な変数である。この観測を目的としたPARASOL は、フランス国立宇宙センターの小型衛星バスMYRIADEを使用した2番目の科学衛星として製作され、2004年12月18日クールーギアナ宇宙センターからアリアン5 G+によって打ち上げられた。

NASAの複数の衛星からなるA-trainと呼ばれる衛星コンステレーションに加わり、他の衛星と連携して2005年3月より観測を開始した。当初計画の2年間を越えて運用が続けられたが、2009年の春よりPARASOLは搭載燃料が枯渇しA-Train内の位置保持に困難が生じた。2009年12月2日、PARASOLはA-Trainから離脱し、2010年1月ごろまでには他の衛星群の下に4kmほど降下した[3]。2011年11月にはさらに軌道を下げてA-trainより9.5km低い軌道となったが、なお観測運用は続けられた。2013年10月に観測を終了。残余の推進剤を使って可能な限り軌道を下げ、12月18日にシステムをシャットダウンし運用を終了した [4]。PARASOLによって収集された観測データはICAREデータセンターにおいてアーカイブされ、各国の研究者に公開されている。

観測機器

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  • POLDER (Polarization and Directionality of the Earth's Reflectances)
フランス国立宇宙センターがリール大学の大気光学研究所と共同開発したパッシブ光学センサー。15種類の偏光・非偏光フィルターを回転ホイールによって順次切り替え、244×274ピクセルのCCDによってそれぞれの波長を検出するマルチスペクトルイメージャである。衛星の鉛直直下における地表分解能は6×7kmで2400kmの観測幅を持つ。
なおこの装置はPARASOL以前に、日本の宇宙開発事業団が打ち上げたみどりおよびみどりIIにも搭載されたが、両衛星はいずれも短期間で故障したため失われている。

関連項目

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外部リンク

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参考文献

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  1. ^ a b c d e PARASOL”. NASA. 2019年5月23日閲覧。
  2. ^ a b PARASOL(フランス) (2004-049)”. RESTEC. 2019年5月23日閲覧。
  3. ^ The PARASOL Satellite Moving Off the A-Train's Track, Angelita Kelly & Rob Gutro, ゴダード宇宙飛行センター, 4 January 2009, accessed 6 January 2009
  4. ^ End of the road for Parasol, EVENT ARCHIVE, CNES, 15 March 2017, accessed 23 May 2019