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「着うたフル」の版間の差分

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'''着うたフル'''(ちゃくうたフル)は、[[携帯電話]]で従来の[[着うた]]を1曲全体で[[ダウンロード]]できる、[[日本]]の[[音楽配信]]サービスである。
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|出典の明記=2023年4月}}
'''着うたフル'''(ちゃくうたフル)は、[[携帯電話]]で従来の[[着うた]]を[[フルコーラス]](1曲全体で[[ダウンロード]]できる、[[日本]]の[[音楽配信]]サービスである。


圧縮率を約2倍に高めた[[HE-AAC]]を使用することで、[[AAC]]で圧縮された着うたの音質を維持したまま曲全体をダウンロードできる。着うたフルは着うた同様、[[ソニー・ミュージックエンタテインメント]]の登録商標である。
圧縮率を約2倍に高めた[[HE-AAC]]を使用することで、[[AAC]]で圧縮された着うたの音質を維持したまま曲全体をダウンロードできる。着うたフルは着うた同様、[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|ソニー・ミュージックエンタテインメント]]の登録商標(第4870873号)である。なお、同社は「フル着うた」でも商標登録している(第4860874号)


== 概要 ==
また、本項ではAAC-LC・320kbps(最大ビットレート時)に対応した高音質の上位版音楽配信サービスの'''着うたフルプラス'''についても記述する。
[[2004年]](平成16年)[[11月]]に[[KDDI]]、ならびに[[沖縄セルラー電話]]の各[[au (携帯電話)|au]]ブランドにてサービスを開始。のちに[[ソフトバンクモバイル]]でも2005年(平成17年)8月より開始され、[[NTTドコモ]]では2006年(平成18年)6月より開始。着うたフルサイトは、登場当初はauのみに対応のサイトが多かったが、NTTドコモやソフトバンクモバイルの対応端末が増加するにつれ、3キャリア対応の着うたフルサイトも増加した。


価格は着うたおよび[[着うたミニ]]が1曲主価格帯80円~100円程度([[消費税]]別)だったのに対し、着うたフルは1曲主価格帯200円~400円程度(消費税別)となっていた。データ量は前者では1曲あたりおよそ200[[バイト (情報)|キロバイト]]程度だったが、後者はおよそ5[[バイト (情報)|メガバイト]]まで配信することができた。
==概要==
[[2004年]](平成16年)[[11月]]に[[KDDI]]、ならびに[[沖縄セルラー電話]]の各[[au (携帯電話)|au]]ブランドにてサービスを開始。のちに[[ソフトバンクモバイル]](旧・ボーダフォン)でも2005年8月よりサービスが開始され、[[NTTドコモ]]では2006年6月よりサービスが開始された。価格は着うたが1曲主価格帯80円から120円程度([[消費税]]込み)であったのに対し、着うたフルは1曲主価格帯210円から420円程度(消費税込み)となっている。データ量は前者では1曲あたりおよそ200[[バイト (情報)|キロバイト]]程度だったが、後者はおよそ5[[バイト (情報)|メガバイト]]まで配信することができる。なお、着うたフルは着信音やアラームとして設定可能であり、着信音用にはあらかじめ指定されている1~5箇所から[[着うた]]を取り出し、設定することができる。また、配信会社によっては着うたフルに[[コンパクトディスク|CD]]のジャケット写真、歌詞カードが含まれている場合もある。大容量ゆえに、[[パケット定額制]]を利用していない場合はCDを普通に購入するよりもはるかに高いパケット料金になり、いわゆる「[[パケ死]]」に陥りやすい。


着うたフルは[[着信音]]やアラームとして設定可能であり、着信音用にはあらかじめ指定されている1~5箇所から[[着うた]]を取り出し、設定することができる。また、配信会社によっては着うたフルに[[コンパクトディスク|CD]]のジャケット写真、歌詞カードが含まれている場合もある。大容量ゆえに、[[パケット定額制]]を利用していない場合はCDを普通に購入するよりもはるかに高いパケット料金になり、いわゆる「[[パケ死]]」に陥りやすい側面もあった
近年では、着うたフルによる先行配信や、着うたフルでしか入手できないオリジナルソングの配信もされている


着うたフルによる先行配信や、着うたフルでしか入手できないオリジナルソングの配信もされ
==対応機種==

2016年12月15日をもって大手サイトの[[レコチョク]]がサービスを終了したほか、最後の最後までサービスを提供していたau携帯電話向けサービスの「着うたフル for LISMO!」も2021年3月31日を以って最上位版の[[着うたフルプラス]]と共にサービスを終了。これにより着うたフルの歴史は名実共に'''約16年半の歴史に幕を下ろす'''事となった。

== 対応機種 ==
着うたフルは、着うたより後発であることと、データ量が着うたよりも大容量なことから、当初は対応機種が限られていたが、その後ほとんどの機種に対応するようになった。
着うたフルは、着うたより後発であることと、データ量が着うたよりも大容量なことから、当初は対応機種が限られていたが、その後ほとんどの機種に対応するようになった。


auの場合、『EZ「着うた」』は法人向けの[[E07K]]および[[スマートフォン]]の[[E30HT]]を除く[[CDMA 1X WIN]]全機種と音声通話専用の[[簡単ケータイS|簡単ケータイS A101K]]とA5301T、A10xxシリーズを除く[[CDMA 1X]]のA13xx・A14xx・A53xx・A54xx・A55xxシリーズに対応しているが、『EZ「着うたフル」』は[[CDMA 1X]]では通信速度が遅いことや機種自体にそれなりの処理能力が求められること、パケット定額制が適用されないなどの理由で対応していない。[[CDMA2000 1x|EV-DO Rev.A]]を含む[[CDMA 1X WIN]]であっても[[W11H]]・[[W11K]]・[[W21H]]・[[W21K]]・[[W21S]]・[[W21SA]]・[[W62K]]・[[W63K]]・[[簡単ケータイ]]シリーズ([[W32K]]・[[W62PT]]・[[K003]]等)・[[ジュニアケータイ|安心ジュニアケータイ]]シリーズ([[K001]]等)・[[NEW STANDARD]]シリーズ([[NS01|ベルトのついたケータイ NS01]]・[[NS02|ケースのようなケータイ NS02]]等)・[[misora]](iidaブランド)・[[PRISMOID]](iidaブランド)・[[E05SH]](法人向け専用)・[[E06SH]](法人向け専用)・E07K(法人向け)・E30HTは非対応となっている
auの場合、『EZ「着うた」』(2009年秋より他キャリアと同じく「着うた」になった)は法人向けの[[E07K]]および[[スマートフォン]]の[[E30HT]]、[[児童]]向け[[防犯]]用端末の[[mamorino]]を除く[[CDMA 1X WIN]](現・[[au 3G]])全機種と[[音声通話]]専用の[[簡単ケータイS|簡単ケータイS A101K]]とA5301T、A10xxシリーズを除く[[CDMA 1X]](現・au 3G)のA13xx・A14xx・A53xx・A54xx・A55xxシリーズに対応しているが、『EZ「着うたフル」』(2009年10月以降よりau向けもサービス名を「着うたフル」に統一)はCDMA 1Xでは通信速度が遅いことや機種自体にそれなりの処理能力が求められること、パケット定額制が適用されないなどの理由で対応していない。[[CDMA2000 1x|EV-DO Rev.A]]を含む[[CDMA 1X WIN]](au 3G)であっても[[W11H]]・[[W11K]]・[[W21H]]・[[W21K]]・[[W21S]]・[[W21SA]]・[[W62K]]・[[W63K]]・[[簡単ケータイ]]シリーズ([[W32K]]・[[W62PT]]・[[K003]]・[[K004]]等)・mamorinoを含む[[ジュニアケータイ|安心ジュニアケータイ]]シリーズ([[K001]]等)・[[NEW STANDARD]]シリーズ([[NS01|ベルトのついたケータイ NS01]]・[[NS02|ケースのようなケータイ NS02]]等)・[[misora]](iidaブランド)・[[PRISMOID]](iidaブランド)・[[lotta]](iidaブランド)・[[E05SH]](法人向け専用)・[[E06SH]](法人向け専用)・E07K(法人向け)・E30HT・[[IS02|dynapocket IS02]](TSI01)・[[E31T]]・[[IS12T|Windows Phone IS12T]](TSI12)などは非対応。

ソフトバンクの場合、[[Vodafone 703SH|703SH]]・[[Vodafone 703SHf|703SHf]]・[[Vodafone 804SH|804SH]]・[[Vodafone 903SH|903SH]]・[[Vodafone 904SH|904SH]]・[[Vodafone 905SH|905SH]]・[[Vodafone 803T|803T]]・[[Vodafone 903T|903T]]・[[Vodafone 804N|804N]]・[[Vodafone 804SS|804SS]]などが対応している。基本的に2005年冬以降に発売された3G端末にはコドモバイルシリーズ、かんたん携帯シリーズ、法人向け端末も含み標準対応

ドコモの場合、[[FOMA]][[P902iS]]・[[N902iX HIGH-SPEED]]・[[P702iD]]・[[FOMA#903iシリーズ|903iシリーズ]]・[[P703iμ]]以外の[[FOMA#703iシリーズ|703iシリーズ]][[FOMA#904iシリーズ|904iシリーズ]]・[[P704iμ]]以外の[[FOMA#704iシリーズ|704iシリーズ]]・[[FOMA#905iシリーズ|905iシリーズ]]・[[NM705i]]以外の[[FOMA#705iシリーズ|705iシリーズ]]・[[FOMA#906iシリーズ|906iシリーズ]]・[[NM706i]]以外の[[FOMA#706iシリーズ|706iシリーズ]]・[[docomo STYLE series]]・[[docomo PRIME series]]・[[docomo SMART series]]・[[docomo PRO series]] [[SH-04A]]など[[FOMAハイスピード]]対応端末を中心として対応しているが、それ以外の機種では、ストリーミング形式で聞くことしかできず、端末本体に保存ができない。なお、法人向けモデルの[[F903iBSC]]・[[F905iBiz]]・[[F-06A]]は業務外利用防止という端末の性格上、非対応である


[[イー・モバイル]]の場合、音声通話サービスに対応している[[H11T]]のみが対応している。ただし、新規のダウンロードは[[2010年]][[2月28日]]を以って終了し、会員登録も解除されている。以降は、すでにダウンロードしたコンテンツのみ利用可能となっている。
ソフトバンクモバイルの場合、[[Vodafone 703SH|703SH]]・[[Vodafone 703SHf|703SHf]]・[[Vodafone 804SH|804SH]]・[[Vodafone 903SH|903SH]]・[[Vodafone 904SH|904SH]]・[[Vodafone 905SH|905SH]]・[[Vodafone 803T|803T]]・[[Vodafone 903T|903T]]・[[Vodafone 804N|804N]]・[[Vodafone 804SS|804SS]]などが対応している。基本的に2005年冬以降に発売された3G端末には標準対応している(コドモバイルシリーズ、かんたん携帯シリーズ、法人向け端末も含む)


== PC購入サービス ==
NTTドコモの場合、[[FOMA]][[P902iS]]・[[N902iX HIGH-SPEED]]・[[P702iD]]・[[FOMA#903iシリーズ|903iシリーズ]]・[[FOMA#703iシリーズ|703iシリーズ]]([[P703iμ]]を除く)・[[FOMA#904iシリーズ|904iシリーズ]]・[[FOMA#704iシリーズ|704iシリーズ]]([[P704iμ]]を除く)・[[FOMA#905iシリーズ|905iシリーズ]]・[[FOMA#705iシリーズ|705iシリーズ]]([[NM705i]]除く)・[[FOMA#906iシリーズ|906iシリーズ]]・[[FOMA#706iシリーズ|706iシリーズ]]([[NM706i]]を除く)・[[FOMA#docomo STYLE series|docomo STYLE series]]・[[FOMA#docomo PRIME series|docomo PRIME series]]・[[FOMA#docomo SMART series|docomo SMART series]]・[[FOMA#docomo PRO series|docomo PRO series]] [[SH-04A]]など[[FOMAハイスピード]]対応端末(法人向けモデルの[[F903iBSC]]・[[F905iBiz]]・[[F-06A]]は業務外利用防止という端末の性格上非対応)を中心として対応しているが、それ以外の機種では、ストリーミング形式で聞くことしかできず、端末本体に保存ができない。
KDDI、ならびに沖縄セルラー電話の各auブランドは2006年5月17日より、[[LISMO]]対応携帯電話向けに、「LISMO Music Store」を開設した。これは、[[LISMO Port]]から音楽を購入できるサービスで、購入した音楽はPCで聞いたり携帯電話に転送して聞いたり、EZ着うたフルと同じく一部分を切り取って「着うた」にすることも可能である。
なお、「LISMO Music Store」は2011年12月6日に「[[mora]] for LISMO」に集約されサービスを終了した。


== データの認証と移行 ==
[[イー・モバイル]]の場合、音声通話サービスに対応している[[H11T]]のみが対応している。
着うたフルは、携帯電話の電話番号(厳密には[[SIMカード]]の番号<ref group="注釈">[[International Mobile Subscriber Identity|IMSI]]、ICCID、製造番号等。</ref>)[[デジタル著作権管理|DRM]]の認証キーとなる。すなわち、ダウンロードを行った端末か、それと全く同じ電話番号を持つ端末でしか再生ができない。つまり、mini/micro[[SDメモリーカード]]にデータを退避させたうえで、電話番号を全く変更せず着うたフル対応機種にそのまま[[機種変更]]すれば、機種変更後の端末でも再生できる(ダウンロードしたサイトやデータにもよる<ref group="注釈">ドコモの場合、本体・SD間のデータ移動が「可」のデータは機種変更後も再生可能、「可(同一機種間)」のデータはダウンロードを行った端末以外では再生不可(この場合、ダウンロードしていない端末では本体へのデータ移動が「不可」となり、全く利用できない)。</ref>)。なお[[番号ポータビリティ]]で他のキャリアへ乗り換えた場合は、データの形式が異なるので着うたフルの引継ぎはできない。また、SIMカードを再発行した場合も再生はできない(DRM情報を移行できた場合は除く)


mini/microSDメモリーカード対応機種と[[メモリースティック]]Duo対応機種の間では、W31K→W41S・W31S→W42Hなどのように移動できない場合もある。なおauの場合、LISMO Music対応機種同士であれば、[[2010年]](平成22年)[[1月]]現在[[Microsoft Windows XP|Windows XP]](SP2以降。[[x86]]版のみ対応)および[[Microsoft Windows Vista|Windows Vista]](SP1を含む。x86版のみ対応)に対応した各[[パーソナルコンピューター|PC]]を介してソニー・エリクソン製端末とそれ以外のメーカー製端末間での引継ぎも可能である。
==着うたフルプラス==
*2008年[[12月25日]]よりKDDI、ならびに沖縄セルラー電話の各auブランドにて『'''EZ「着うたフルプラス」'''』の名称で配信サービスを開始。対応機種は当初、同キャリア向けの[[W65T]]と[[Xmini|Walkman Phone, Xmini(W65S)]]の2機種のみだったが、同キャリア向けの[[W62CA#G'zOne CA002|CA002]]および法人向け専用端末([[E05SH]]、[[E06SH]])を除く「[[KCP+]]」に対応した2009年春以降モデルも'''標準で対応'''した。
*ファイル形式にはHE-AACではなく、圧縮率の低い従来のAAC-LC([[情報セキュリティ|セキュア]]対応)が用いられており、最大ビットレートは1曲あたりの演奏時間が6分以下の楽曲の場合は320kbpsとなるものの、1曲あたりの演奏時間が6分以上を超える楽曲の場合は最大ビットレートが256kbps以下に制限される。既存の着うたフルと同じく、着信音やアラームとして設定可能であり、着信音用にはあらかじめ指定されている1~5箇所から[[着うた]]を取り出し、設定することができる。なお、1曲あたりのファイルサイズは最大で10[[メガバイト|MB]]までとなる。


LISMOのみに対応し、[[SD-Audio]]や[[メモリースティックオーディオ]]に対応しない機種では、PCの音楽ファイルを[[LISMO Port]]で一度HE-AACか[[ATRAC]]に変換してから、端末に転送することになる。対応するコーデックは[[AAC]]、[[Windows Media Audio|WMA]]、[[WAV]]、[[MP3]]、ATRACなどがある。
==サイトの対応状況==
着うたフルサイトは、登場当初はauのみに対応のサイトが多かったが、NTTドコモやソフトバンクモバイルの対応端末が増加するにつれ、3キャリア対応の着うたフルサイトも増加した(のちに[[スマートフォン]]を除く[[イー・モバイル]]の音声端末対応(例・[[H11T]]等)の着うたフルサイトも追加)。


LISMO Music対応機種で外部メモリーに保存された楽曲は、LISMO Music非対応機種ではたとえ電話番号が同じであっても、再生できない。
==PC購入サービス==
KDDI、ならびに沖縄セルラー電話の各auブランドは2006年5月17日より、[[au LISTEN MOBILE SERVICE|LISMO]]対応携帯電話向けに、「LISMO Music Store」を開設した。これは、au Music Portから音楽を購入できるサービスで、購入した音楽はPCで聞いたり携帯電話に転送して聞くことはもちろん、EZ着うたフルと同じく一部分を切り取って「着うた」にすることも可能である。


== 脚注 ==
==データの認証と移行==
{{脚注ヘルプ}}
*着うたフルは、電話番号が認証キーとなる。すなわち、ダウンロードを行った端末か、それと全く同じ電話番号を持つ端末でしか再生ができない。つまり、電話番号を全く変更せず着うたフル対応機種にそのまま[[機種変更]]すれば、機種変更後の端末でも再生できる。なお[[番号ポータビリティ]]で他のキャリアへ乗り換えた場合は、データの形式が異なるので着うたフルの引継ぎはできない。また、[[SIMカード]]を再発行した場合も再生はできない。
=== 注釈 ===
*mini/micro[[SDメモリーカード]]対応機種と[[メモリースティック]]Duo対応機種の間では、移動できない場合もある(例:W31K→W41S・W31S→W42Hなど)。なおauの場合、LISMO対応機種同士であれば、[[2009年]][[3月]]現在[[Windows XP]](SP2以降。[[x86]]版のみ対応)および[[Windows Vista]](SP1を含む。x86版のみ対応)に対応した各[[パーソナルコンピューター|PC]]を介してソニー・エリクソン製端末とそれ以外のメーカー製端末間での引継ぎも可能である。
{{Notelist}}
*LISMOのみに対応し、[[SD-Audio]]や[[メモリースティックオーディオ]]に対応しない機種では、PCの音楽ファイルを[[Au Music Port|au Music Port]]で一度HE-AACに変換してから、端末に転送することになる。対応するコーデックは[[AAC]]、[[Windows Media Audio|WMA]]、[[WAV]]、[[MP3]]、[[ATRAC]]などがある。
*LISMO対応機種で外部メモリーに保存された楽曲は、LISMO非対応機種ではたとえ電話番号が同じであっても、再生できない。


==関連記事==
== 関連項目 ==
*[[デジタル・ダウンロード]]
*[[着うたフルプラス]]
*[[着うた]]
*[[着うた]]
*[[着うたミニ]]
*[[着信ボイス]]
*[[着信ボイス]]
*[[着もじ]]
*[[着もじ]]
*[[音楽配信]]
*[[音楽配信]]
*[[RIAJ有料音楽配信チャート|有料音楽配信チャート]] - [[日本レコード協会]]が実施


==外部リンク==
== 外部リンク ==
*[http://www.au.kddi.com/ezweb/service/chaku_uta_full/ KDDI au:EZ「着うたフルプラス(TM)」/EZ「着うたフル&reg;」]
*[http://www.au.kddi.com/mobile/service/featurephone/lismo/chaku-uta-full/ KDDI au:着うたフルプラス着うたフル]
*[http://mb.softbank.jp/mb/service/3G/contents/music/ 着うたフル&reg;/着うた&reg;|SoftBank]
*[http://mb.softbank.jp/mb/service/3g/contents/music/ 着うたフル/着うた|SoftBank]
*[http://www.nttdocomo.co.jp/service/music_movie/chaku_uta_full/index.html 着うたフル&reg; | サービス・機能 | NTTドコモ]
*[http://www.nttdocomo.co.jp/service/entertainment/chaku_uta_full/ 着うたフル | サービス・機能 | NTTドコモ]


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[[Category:携帯電話]]
[[Category:携帯電話の文化]]

2023年4月6日 (木) 13:45時点における最新版

着うたフル(ちゃくうたフル)は、携帯電話で従来の着うたフルコーラス(1曲全体)でダウンロードできる、日本音楽配信サービスである。

圧縮率を約2倍に高めたHE-AACを使用することで、AACで圧縮された着うたの音質を維持したまま曲全体をダウンロードできる。着うたフルは着うた同様、ソニー・ミュージックエンタテインメントの登録商標(第4870873号)である。なお、同社は「フル着うた」でも商標登録している(第4860874号)。

概要

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2004年(平成16年)11月KDDI、ならびに沖縄セルラー電話の各auブランドにてサービスを開始。のちにソフトバンクモバイルでも2005年(平成17年)8月より開始され、NTTドコモでは2006年(平成18年)6月より開始。着うたフルサイトは、登場当初はauのみに対応のサイトが多かったが、NTTドコモやソフトバンクモバイルの対応端末が増加するにつれ、3キャリア対応の着うたフルサイトも増加した。

価格は着うたおよび着うたミニが1曲主価格帯80円~100円程度(消費税別)だったのに対し、着うたフルは1曲主価格帯200円~400円程度(消費税別)となっていた。データ量は前者では1曲あたりおよそ200キロバイト程度だったが、後者はおよそ5メガバイトまで配信することができた。

着うたフルは着信音やアラームとして設定可能であり、着信音用にはあらかじめ指定されている1~5箇所から着うたを取り出し、設定することができる。また、配信会社によっては着うたフルにCDのジャケット写真、歌詞カードが含まれている場合もある。大容量ゆえに、パケット定額制を利用していない場合はCDを普通に購入するよりもはるかに高いパケット料金になり、いわゆる「パケ死」に陥りやすい側面もあった。

着うたフルによる先行配信や、着うたフルでしか入手できないオリジナルソングの配信もされた。

2016年12月15日をもって大手サイトのレコチョクがサービスを終了したほか、最後の最後までサービスを提供していたau携帯電話向けサービスの「着うたフル for LISMO!」も2021年3月31日を以って最上位版の着うたフルプラスと共にサービスを終了。これにより着うたフルの歴史は名実共に約16年半の歴史に幕を下ろす事となった。

対応機種

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着うたフルは、着うたより後発であることと、データ量が着うたよりも大容量なことから、当初は対応機種が限られていたが、その後ほとんどの機種に対応するようになった。

auの場合、『EZ「着うた」』(2009年秋より他キャリアと同じく「着うた」になった)は法人向けのE07KおよびスマートフォンE30HT児童向け防犯用端末のmamorinoを除くCDMA 1X WIN(現・au 3G)全機種と音声通話専用の簡単ケータイS A101KとA5301T、A10xxシリーズを除くCDMA 1X(現・au 3G)のA13xx・A14xx・A53xx・A54xx・A55xxシリーズに対応しているが、『EZ「着うたフル」』(2009年10月以降よりau向けもサービス名を「着うたフル」に統一)はCDMA 1Xでは通信速度が遅いことや機種自体にそれなりの処理能力が求められること、パケット定額制が適用されないなどの理由で対応していない。EV-DO Rev.Aを含むCDMA 1X WIN(au 3G)であってもW11HW11KW21HW21KW21SW21SAW62KW63K簡単ケータイシリーズ(W32KW62PTK003K004等)・mamorinoを含む安心ジュニアケータイシリーズ(K001等)・NEW STANDARDシリーズ(ベルトのついたケータイ NS01ケースのようなケータイ NS02等)・misora(iidaブランド)・PRISMOID(iidaブランド)・lotta(iidaブランド)・E05SH(法人向け専用)・E06SH(法人向け専用)・E07K(法人向け)・E30HT・dynapocket IS02(TSI01)・E31TWindows Phone IS12T(TSI12)などは非対応。

ソフトバンクの場合、703SH703SHf804SH903SH904SH905SH803T903T804N804SSなどが対応している。基本的に2005年冬以降に発売された3G端末にはコドモバイルシリーズ、かんたん携帯シリーズ、法人向け端末も含み標準対応。

ドコモの場合、FOMAP902iSN902iX HIGH-SPEEDP702iD903iシリーズP703iμ以外の703iシリーズ904iシリーズP704iμ以外の704iシリーズ905iシリーズNM705i以外の705iシリーズ906iシリーズNM706i以外の706iシリーズdocomo STYLE seriesdocomo PRIME seriesdocomo SMART seriesdocomo PRO series SH-04AなどFOMAハイスピード対応端末を中心として対応しているが、それ以外の機種では、ストリーミング形式で聞くことしかできず、端末本体に保存ができない。なお、法人向けモデルのF903iBSCF905iBizF-06Aは業務外利用防止という端末の性格上、非対応である。

イー・モバイルの場合、音声通話サービスに対応しているH11Tのみが対応している。ただし、新規のダウンロードは2010年2月28日を以って終了し、会員登録も解除されている。以降は、すでにダウンロードしたコンテンツのみ利用可能となっている。

PC購入サービス

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KDDI、ならびに沖縄セルラー電話の各auブランドは2006年5月17日より、LISMO対応携帯電話向けに、「LISMO Music Store」を開設した。これは、LISMO Portから音楽を購入できるサービスで、購入した音楽はPCで聞いたり携帯電話に転送して聞いたり、EZ着うたフルと同じく一部分を切り取って「着うた」にすることも可能である。 なお、「LISMO Music Store」は2011年12月6日に「mora for LISMO」に集約されサービスを終了した。

データの認証と移行

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着うたフルは、携帯電話の電話番号(厳密にはSIMカードの番号[注釈 1])がDRMの認証キーとなる。すなわち、ダウンロードを行った端末か、それと全く同じ電話番号を持つ端末でしか再生ができない。つまり、mini/microSDメモリーカードにデータを退避させたうえで、電話番号を全く変更せず着うたフル対応機種にそのまま機種変更すれば、機種変更後の端末でも再生できる(ダウンロードしたサイトやデータにもよる[注釈 2])。なお番号ポータビリティで他のキャリアへ乗り換えた場合は、データの形式が異なるので着うたフルの引継ぎはできない。また、SIMカードを再発行した場合も再生はできない(DRM情報を移行できた場合は除く)。

mini/microSDメモリーカード対応機種とメモリースティックDuo対応機種の間では、W31K→W41S・W31S→W42Hなどのように移動できない場合もある。なおauの場合、LISMO Music対応機種同士であれば、2010年(平成22年)1月現在Windows XP(SP2以降。x86版のみ対応)およびWindows Vista(SP1を含む。x86版のみ対応)に対応した各PCを介してソニー・エリクソン製端末とそれ以外のメーカー製端末間での引継ぎも可能である。

LISMOのみに対応し、SD-Audioメモリースティックオーディオに対応しない機種では、PCの音楽ファイルをLISMO Portで一度HE-AACかATRACに変換してから、端末に転送することになる。対応するコーデックはAACWMAWAVMP3、ATRACなどがある。

LISMO Music対応機種で外部メモリーに保存された楽曲は、LISMO Music非対応機種ではたとえ電話番号が同じであっても、再生できない。

脚注

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注釈

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  1. ^ IMSI、ICCID、製造番号等。
  2. ^ ドコモの場合、本体・SD間のデータ移動が「可」のデータは機種変更後も再生可能、「可(同一機種間)」のデータはダウンロードを行った端末以外では再生不可(この場合、ダウンロードしていない端末では本体へのデータ移動が「不可」となり、全く利用できない)。

関連項目

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外部リンク

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