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「ADSR」の版間の差分

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{{Otheruses|電子楽器の機能|原子炉|加速器駆動未臨界炉}}
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'''ADSR''' は、[[シンセサイザー]]等、電子楽器の制御信号を設定する機能のひとつ。'''エンベロープ・ジェネレーター''' (Envelope Generator) によってコントロールされるパラメータで、'''Attack'''、'''Decay'''、'''Sustain'''、'''Release'''の頭文字である。
'''ADSR''' は、[[シンセサイザー]]等、電子楽器の制御信号を設定する機能のひとつ。'''エンベロープ・ジェネレーター''' (Envelope Generator) によってコントロールされるパラメータで、'''Attack'''、'''Decay'''、'''Sustain'''、'''Release'''の頭文字である。


== 概要 ==
== 概要 ==
シンセサイザー([[アナログシンセサイザー]]の場合)の3つの音声信号の機能 ([[VCO]]/[[VCF]]/[[VCA]]) は、任意の電圧で制御する事により作動する演奏情報通常は鍵盤の鍵を押す/離す事を指す)を受け取る事で、その演奏追従した時間的変化制御信号を作り出し、それを音声信号の機能に送るのがエンベロープジェネレーターの役目になっている。
シンセサイザー([[アナログシンセサイザー]]の場合)の3つの音声信号の機能 ([[電圧制御発振器|VCO]]/[[VCF]]/[[電圧制御増幅器 |VCA]]) は、任意の電圧で制御する事により作動する。またノートオン・ノートオフ鍵盤楽器にたとえると、鍵盤の鍵を押す/離す事に相当)に応じて、楽器音的な時間的変化をする制御信号を作り出し、それを音声信号の機能に送るのがエンベロープジェネレーターの役目になっている。


== 機能 ==
== 機能 ==

シンセサイザーは、発振機(オシレーター)の生成した波形に対して、別入力チャンネルによる制御機構をもつ。一般的に「ADSR」として体系を為す4つの要素は、多くのシンセイザーのインターフェースによって、備わっており、しばし視覚的に説明される。例えば、波形の山と山の頂点をつないだ「[[包絡線]]」やその形状のことを時間軸の変化の中でこれを指示する。

楽器としてのシンセサイザーの場合、次のような、[[アコースティック楽器]]の音に見られる特徴的な形状をモデル化・パラメータ化し制御するものが多く、これらを含めてまとめて「ADSR」と呼ばれて定着している。
[[ファイル:Adsr3.png|thumb|200px|right|エンベロープの構成要素 A、D、S、R]]
[[ファイル:Adsr3.png|thumb|200px|right|エンベロープの構成要素 A、D、S、R]]
ここでは例として、VCAに制御信号を送信した場合の効果について述べる。

; Attack(立ち上がり)
; Attack(立ち上がり)
: 演奏開始からその音声の最大音量に到達するまでの時間を設定するパラメータ。0秒に設定すればいきなり最大音量になり、ピアノやギター、或いは打楽器の音声と同じになる。
: 演奏開始からその音声の最大音量に到達するまでの時間を設定するパラメータ。0秒に設定すればいきなり最大音量になり、ピアノやギター、或いは打楽器の音声と同じになる。
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パラメーターの数はA、D、S、Rの4つという場合が多いが、[[コルグ]]の一部の機種のように5つのものや、[[オーバーハイム]]の初期の機種では3つというものもあり、必ずしも4つではない。
パラメーターの数はA、D、S、Rの4つという場合が多いが、[[コルグ]]の一部の機種のように5つのものや、[[オーバーハイム]]の初期の機種では3つというものもあり、必ずしも4つではない。


{{DEFAULTSORT:ADSR}}
== 関連事項 ==
* [[シンセサイザー]]
* [[アナログシンセサイザー]]

[[Category:シンセサイザー]]
[[Category:シンセサイザー]]
[[Category:電子音源の合成方式]]
[[Category:電子音源の合成方式]]

[[de:ADSR]]
[[en:Synthesizer#ADSR envelope]]
[[es:Envolvente acústico]]
[[et:ADSR]]
[[fi:ADSR]]
[[fr:Enveloppe sonore]]
[[id:ADSR]]
[[it:ADSR]]
[[nl:Envelope]]
[[pl:Generator obwiedni]]
[[pt:ADSR]]
[[ru:ADSR-огибающая]]
[[sv:ADSR]]
[[uk:ADSR-обвідна]]

2024年8月14日 (水) 16:53時点における最新版

ADSR は、シンセサイザー等、電子楽器の制御信号を設定する機能のひとつ。エンベロープ・ジェネレーター (Envelope Generator) によってコントロールされるパラメータで、AttackDecaySustainReleaseの頭文字である。

概要

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シンセサイザー(アナログシンセサイザーの場合)の3つの音声信号の機能 (VCO/VCF/VCA) は、任意の電圧で制御する事により作動する。また、ノートオン・ノートオフ(鍵盤楽器にたとえると、鍵盤の鍵を押す/離す事に相当する)に応じて、楽器音的な時間的変化をする制御信号を作り出し、それを音声信号の機能に送るのがエンベロープ・ジェネレーターの役目になっている。

機能

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シンセサイザーは、発振機(オシレーター)の生成した波形に対して、別入力チャンネルによる制御機構をもつ。一般的に「ADSR」として体系を為す4つの要素は、多くのシンセイザーのインターフェースによって、備わっており、しばし視覚的に説明される。例えば、波形の山と山の頂点をつないだ「包絡線」やその形状のことを時間軸の変化の中でこれを指示する。

楽器としてのシンセサイザーの場合、次のような、アコースティック楽器の音に見られる特徴的な形状をモデル化・パラメータ化し制御するものが多く、これらを含めてまとめて「ADSR」と呼ばれて定着している。

エンベロープの構成要素 A、D、S、R
Attack(立ち上がり)
演奏開始からその音声の最大音量に到達するまでの時間を設定するパラメータ。0秒に設定すればいきなり最大音量になり、ピアノやギター、或いは打楽器の音声と同じになる。
Decay(減衰)
Attackで到達した最大音量から、Sustainレベルに移行するまでの時間を設定するパラメータ。
Sustain(減衰後の保持)
Decayの後、演奏が続いている限り出る音量を設定するパラメータ(これだけは時間的変化ではなく量の設定パラメータとなっている)。
Release(余韻)
演奏を終了した(鍵盤の鍵を離した)時点から、音が鳴り終わるまでの時間を設定するパラメータ。ピアノなどの生楽器でのSustainに相当する。

ADSR以外のパターン

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パラメーターの数はA、D、S、Rの4つという場合が多いが、コルグの一部の機種のように5つのものや、オーバーハイムの初期の機種では3つというものもあり、必ずしも4つではない。