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国際連合安全保障理事会常任理事国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
常任理事国から転送)
国連安全保障理事会の議場(2006年12月17日)
国連安全保障理事会の議場(2006年12月17日)
2000年9月8日に開催されたサミットでの安保理常任理事国首脳。なお左下から反時計回りで以下の順となる。 中国最高指導者の江沢民 仏大統領のジャック・シラク 露大統領のウラジーミル・プーチン 英首相のトニー・ブレア 米大統領のビル・クリントン
2000年9月8日に開催されたサミットでの安保理常任理事国首脳。なお左下から反時計回りで以下の順となる。
中国最高指導者江沢民
仏大統領ジャック・シラク
露大統領ウラジーミル・プーチン
英首相トニー・ブレア
米大統領ビル・クリントン
国連安保理常任理事国
国連安保理常任理事国

国際連合安全保障理事会常任理事国(こくさいれんごうあんぜんほしょうりじかいじょうにんりじこく、英語: Permanent members of the United Nations Security Council、略称:常任理事国、じょうにんりじこく)は、国連安全保障理事会を構成し、恒久的な地位を持つ理事国である[1]。1945年10月に国際連合が発足し、それ以来一貫して後述の5か国が務めている。"Permanent members 5"の略でP5とも呼ばれる。

その他の言語

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  • アラビア語: عضو دائم في مجلس الأمن التابع للأمم المتحدة
  • 中国語: 联合国安全理事会常任理事国
  • 英語: Permanent members of the United Nations Security Council
  • フランス語: Membres permanents du Conseil de sécurité des Nations Unies
  • ロシア語: Постоянные члены Совета Безопасности ООН
  • スペイン語: Miembros permanentes del Consejo de Seguridad de las Naciones Unidas

安保理常任理事国

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1945年9月2日に終結した第二次世界大戦戦勝国に基づき、中華人民共和国(1971年10月25日以前は中華民国)、フランスロシア1991年12月25日以前はソビエト連邦)、イギリスアメリカ合衆国の5か国は安保理常任理事国である[2]。ただし、常任理事国の国名が明記されている国連憲章第5章第23条そのものは2022年現在も改正されていない[3]

2022年12月26日ウクライナは1991年のソ連崩壊時に、ロシアは継承国となるために必要な手続きが踏んでいなかったとして安保理常任理事国の地位を剥奪するよう、加盟国に呼び掛ける声明を発表している[4]

国連憲章第5章第23条では、常任理事国となる5か国を以下の順に定めている[5][注釈 1]

国家 現在の代表者(国連大使) 国家元首 政府の長 以前の代表国
中華人民共和国の旗 中華人民共和国 張軍中国語版英語版 習近平国家主席 李強国務院総理 中華民国の旗 中華民国
(1945年10月24日 – 1971年10月25日)
フランスの旗 フランス ニコラス・デ・リヴィエールフランス語版英語版 エマニュエル・マクロン大統領 ミシェル・バルニエ首相 なし
ロシアの旗 ロシア ワシーリー・ネベンジャロシア語版英語版 ウラジーミル・プーチン大統領 ミハイル・ミシュスティン首相 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
(1945年10月24日 – 1991年12月25日)
イギリスの旗 イギリス バーバラ・ウッドワード英語版 チャールズ3世国王 キア・スターマー首相 なし
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 リンダ・トマス=グリーンフィールド ジョー・バイデン大統領 なし

現在の首脳

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拒否権

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国連憲章第27条により、安保理常任理事国は手続き事項を除く全ての事項に関する安保理議案への拒否権を持つ。安保理常任理事国のうち1か国でも反対すれば、議案は成立しない[6]。また同108条により、安保理常任理事国は国連憲章の改正に対しても拒否権を持つ[7]

安保理常任理事国の拡大案

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安保理の運営に伴う問題についての改革で、具体的には理事国の増加について様々な案が出されている。

G4 諸国

脚注

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注釈

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  1. ^ 英語: The Republic of China, France, the Union of Soviet Socialist Republics, the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland, and the United States of America shall be permanent members of the Security Council.

出典

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  1. ^ 常任理事国
  2. ^ 国際連合広報センター
  3. ^ 高橋洋一 (2022年3月18日). “国連安保理、常任理事国からロシアを外すだけでは不十分…改革に限界も G7中心の〝世界平和〟体制を”. 夕刊フジ. https://www.zakzak.co.jp/article/20220318-4DMC4RCJFJLILJULEZ54HHQLNQ/ 2022年7月14日閲覧。 
  4. ^ 国連からロシア追放を 「常任理事国」剥奪も呼び掛け―ウクライナ”. 時事通信 (2022年12月27日). 2023年1月5日閲覧。
  5. ^ “Chapter V: The Security Council (Articles 23-32)”. United Nations. https://www.un.org/en/about-us/un-charter/chapter-5 2023年4月15日閲覧。 
  6. ^ 国連安保理
  7. ^ 国際連合憲章第18章 国連ホームページより

関連項目

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