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鎮江市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鎮江から転送)
中華人民共和国 江蘇省 鎮江市
金山寺
金山寺
金山寺
略称:
旧称:京口・丹徒
江蘇省中の鎮江市の位置
江蘇省中の鎮江市の位置
江蘇省中の鎮江市の位置
中心座標 北緯32度12分6秒 東経119度27分6秒 / 北緯32.20167度 東経119.45167度 / 32.20167; 119.45167
簡体字 镇江
繁体字 鎮江
拼音 Zhènjiāng
カタカナ転写 ヂェンジャン
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
江蘇
行政級別 地級市
建城
設市 1949年
市委書記 馬明龍
市長 徐曙海
面積
総面積 3,848 km²
市区 1,081 km²
建成区(2014) 120 km²
人口
総人口(2022) 322.22 万人
人口密度 698.7 人/km²
市区人口(2015) 122.92 万人
市区人口密度 949.35 人/km²
市区非農業人口(2013) 68.46 万人
経済
GDP(2022) 5264.1 億元
一人あたりGDP 163,330元
市区GDP(2023) 2341.35 億元
市区一人当たりGDP 183,491元
電話番号 0511
郵便番号 212000
ナンバープレート 蘇L
行政区画代碼 321100
市樹 広玉蘭
市花 杜鵑花
公式ウェブサイト http://www.zhenjiang.gov.cn/

鎮江市(ちんこうし)は中華人民共和国江蘇省に位置する地級市。古くから商業都市として発達した国家歴史文化名城である。

地理

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江蘇省西南部、長江(揚子江)下流南岸に位置し、長江と大運河とが交差する地点にある。 西は南京、北は揚州、東は常州、南は金壜と接する。

南京~上海を結ぶ鉄道(京滬線鎮江駅)も通るが、北の揚州との間には川幅の広い長江(揚子江)が横たわっているため、フェリーでの渡岸か南京経由での移動が必要であったが、2005年に潤揚長江公路大橋が開通し、揚州までは30分程度の道のりとなった。

歴史

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かつては京口丹徒などと呼ばれ、三国時代には孫権が一時、京口に都を置いた。

行政区画

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鎮江市は3市轄区・3県級市を管轄する。

鎮江市の地図

年表

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この節の出典[1][2]

蘇南行署区鎮江専区

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江蘇省鎮江専区(1952年-1958年)

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  • 1953年2月6日 - 常州専区武進県金壇県溧陽県を編入。(1市10県)
  • 1953年2月27日 - 武進県の一部が分立し、常州市戚墅堰区となる。(1市10県)
  • 1953年3月 - 金壇県の一部が武進県に編入。(1市10県)
  • 1953年5月16日 - 溧陽県の一部が安徽省蕪湖専区郎渓県に編入。(1市10県)
  • 1953年5月26日 - 武進県の一部が蘇州専区震沢県に編入。(1市10県)
  • 1953年6月 (1市10県)
    • 南京市九区・十区・十一区の各一部が江寧県に編入。
    • 江寧県・句容県の各一部が南京市九区の残部・十一区の残部と合併し、南京市九区となる。
  • 1953年9月23日 (1市10県)
    • 武進県の一部(剣湖区景華郷の一部)が蘇州専区無錫県に編入。
    • 蘇州専区無錫県の一部(玉祁区黄泥壩郷の一部)が武進県に編入。
  • 1953年10月 - 南京市九区の一部が句容県に編入。(1市10県)
  • 1953年11月 - 句容県の一部が溧水県・金壇県に分割編入。(1市10県)
  • 1954年4月6日 - 溧陽県の一部が安徽省蕪湖専区広徳県に編入。(1市10県)
  • 1954年8月27日 - 句容県の一部が江寧県に編入。(1市10県)
  • 1955年6月 - 武進県の一部が蘇州専区江陰県に編入。(1市10県)
  • 1955年11月 - 武進県の一部が蘇州専区江陰県に編入。(1市10県)
  • 1955年11月7日 - 武進県の一部が金壇県に編入。(1市10県)
  • 1955年12月13日 (1市10県)
  • 1955年12月 - 丹陽県の一部が武進県に編入。(1市10県)
  • 1956年2月22日 - 江寧県の一部が南京市雨花台区に編入。(1市10県)
  • 1956年2月23日 (1市12県)
  • 1956年3月28日 - 丹徒県の一部が金壇県に編入。(1市12県)
  • 1956年4月25日 - 金壇県の一部が宜興県に編入。(1市12県)
  • 1956年5月2日 (1市12県)
    • 溧陽県の一部(竹篢区西沈郷、城東区山下郷の各一部)が金壇県に編入。
    • 金壇県の一部(社頭区湖蕩郷の一部)が溧陽県に編入。
  • 1956年5月21日 - 江寧県の一部が南京市秦淮区に編入。(1市12県)
  • 1956年8月1日 - 丹陽県・丹徒県の各一部が金壇県に編入。(1市12県)
  • 1956年8月22日 - 丹陽県の一部が丹徒県に編入。(1市12県)
  • 1956年9月10日 - 溧陽県の一部が句容県に編入。(1市12県)
  • 1956年9月 - 句容県の一部が金壇県に編入。(1市12県)
  • 1956年11月8日 - 揚州専区揚中県を編入。(1市13県)
  • 1956年12月14日 - 蘇州専区武進県の一部が丹陽県に編入。(1市13県)
  • 1956年12月24日 - 儀徴県・六合県・江浦県が揚州専区に編入。(1市10県)
  • 1956年12月 - 丹陽県の一部が蘇州専区武進県に編入。(1市10県)
  • 1957年5月16日 - 句容県の一部が南京市棲霞区に編入。(1市10県)
  • 1957年7月12日 - 金壇県の一部が丹陽県に編入。(1市10県)
  • 1958年1月22日 (1市10県)
    • 丹徒県の一部(宝堰郷の一部)が句容県に編入。
    • 句容県の一部(伯群郷の一部)が丹徒県に編入。
  • 1958年7月6日 (1市10県)
    • 江寧県が南京市に編入。
    • 蘇州専区武進県を編入。
  • 1958年8月2日 - 鎮江専区が常州専区に改称。

江蘇省鎮江地区(1959年-1983年)

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  • 1959年7月24日 - 常州専区が鎮江専区に改称。(2市9県)
  • 1959年9月5日 - 武進県の一部が常州市に編入。(2市9県)
  • 1959年11月 - 宜興県の一部が武進県に編入。(2市9県)
  • 1960年11月13日 - 武進県が常州市に編入。(2市8県)
  • 1962年3月27日 - 鎮江市の一部が分立し、丹徒県が発足。(2市9県)
  • 1962年6月25日 - 常州市が地級市の常州市に昇格。(1市9県)
  • 1962年9月25日 - 南京市江寧県、常州市武進県を編入。(1市11県)
  • 1964年1月 - 鎮江市の一部が丹徒県に編入。(1市11県)
  • 1964年10月24日 - 常州市郊区の一部が武進県に編入。(1市11県)
  • 1966年7月14日 (1市11県)
    • 江寧県の一部(銅山公社山南大隊・独山大隊の各一部)が溧水県に編入。
    • 溧水県の一部(柘塘公社和平大隊の一部)が江寧県に編入。
  • 1966年7月 - 丹徒県の一部が鎮江市に編入。(1市11県)
  • 1969年11月6日 - 句容県・溧水県の各一部が江寧県に編入。(1市11県)
  • 1970年 - 鎮江専区が鎮江地区に改称。(1市11県)
  • 1971年2月22日 - 江寧県が南京市に編入。(1市10県)
  • 1973年10月19日 - 武進県の一部が常州市郊区に編入。(1市10県)
  • 1978年7月1日 - 安徽省馬鞍山市郊区の一部が鎮江市に編入。(1市10県)
  • 1983年1月18日
    • 鎮江市が地級市の鎮江市に昇格。
    • 高淳県・溧水県が南京市に編入。
    • 宜興県が無錫市に編入。
    • 武進県・金壇県・溧陽県が常州市に編入。
    • 丹徒県・丹陽県・揚中県・句容県が鎮江市に編入。

鎮江市

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  • 1983年1月18日 - 鎮江地区鎮江市が地級市の鎮江市に昇格。金山区北固区諌壁区郊区が成立。(4区4県)
    • 鎮江地区丹徒県丹陽県揚中県句容県を編入。
  • 1983年4月30日 - 丹徒県の一部が諌壁区・郊区に分割編入。(4区4県)
  • 1983年8月17日 (2区4県)
    • 金山区・北固区が合併し、城区が発足。
    • 諌壁区・郊区が合併し、郊区が発足。
  • 1984年10月13日 (2区4県)
  • 1987年12月15日 - 丹陽県が市制施行し、丹陽市となる。(2区1市3県)
  • 1994年5月18日 - 揚中県が市制施行し、揚中市となる。(2区2市2県)
  • 1995年4月6日 - 句容県が市制施行し、句容市となる。(2区3市1県)
  • 2002年4月3日 - 丹徒県が区制施行し、丹徒区となる。(3区3市)
  • 2003年10月15日 - 丹徒区の一部(丁崗鎮)が京口区に編入。(3区3市)
  • 2005年9月30日 - 丹徒区の一部(大路鎮)が京口区に編入。(3区3市)
  • 2005年11月2日 - 丹徒区の一部(姚橋鎮)が京口区に編入。(3区3市)
  • 2019年2月22日 - 京口区の一部が潤州区に編入。(3区3市)

経済

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長江と大運河の交差点に位置する鎮江は歴史的に商品が集散する商業都市として発展した。 市内には省級経済技術開発区も設置され、2016年の国内生産総額(GDP)は対前年比14.1%増の3833.34億人民元、 一人当たり生産増額は120694元(約18476米ドル)、対外輸出額は103.16億米ドルであった。

交通

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航空
鉄道
バス
  • 鎮江駅南東隣に主な長距離バスが発着する鎮江バスターミナル(镇江汽车客运站)が、鎮江南駅の南西隣に主に揚州行き長距離バスが発着する鎮江南除バスターミナル(镇江南徐汽车客运站)がある。
  • 揚州西バスターミナル(扬州汽车客运西站)と鎮江駅(镇江汽车客运站)・鎮江南駅(镇江南徐汽车客运站)の間は所要時間約45分の直通バス(扬州到镇江汽车)が10〜15分毎に運行されている。
長江横断
  • 長江の北にある揚州市との間は、高速道路の潤揚長江大橋と鎮揚フェリー(镇扬汽渡)の双方で結ばれている。

教育

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  • 江蘇大学(Jiangsu University) 理工系・医学系で有名な江蘇省の一流大学、学生総数4万人前後という。
  • 江蘇科技大学(Jiangsu University of Science and Technology ) 科学・先端技術の研究・開発に特化した省の重点大学。
  • 鎮江高級師範大学(ZhenJiang teachers' college) 主に中学校・高校の教師を育成するための大学。
  • 鎮江医学院

観光

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  • 京口三山
    • 金山中国語版 - 市街地北西の長江及び金山湖に面した標高43.7m[3]、周囲約520m[4]の山。山のほぼ全てを江天禅寺(金山寺)の敷地が占めている。江天禅寺は東晋大興年間(318年-321年)に創建され、付近で金が産出されたため「金山寺」と命名[5]されたと言われる。本堂である大雄宝殿は20世紀に再建[5]されたものである。山頂付近にある高さ約36mの慈寿塔は清の西太后が再建した[5]もので、かつては双塔であった。かつて白龍が棲んでいたとの伝説が残る白龍洞(白龙洞)も江天禅寺境内にある。雪舟が1472年に金山寺を訪れ墨画「金山寺図」を描いている[6][7]。また、唐代に張又新が著した茶道の名著「煎茶水記」にて、当地が7つの良い泉源のうちの一つ『天下第一泉』としたことを記念する泉[8]が、塔影湖を挟んだ西側にある。
    • 北固山中国語版 - 市街地北の長江沿いにある標高55.2mの山で、金山と焦山の中間に位置する。北固山風景区(公園)内には、3世紀に創建されたとされる甘露寺があり、劉備孫尚香孫権の妹)が見合いをした逸話(「劉備招親」)の舞台[5]としても有名である。また、劉備と孫権が互いに心中の念願を込め岩に剣を振り下ろしたところ十字型に割れたとされる「試験石」や、曹操に対する戦略を互いに語った場所とされる「狠石」[9]もある。北宋熙寧年間に建てられた高さ8mの鉄塔[10]太史慈の墓、魯粛の墓、阿倍仲麻呂の「望月望郷」碑もある。山頂付近には多景楼(北固楼)が建っている。の初代皇帝蕭衍はこの地を訪れ、壮観な風景を眺めて「天下第一江山」と書した。その復元石刻が風景区内に展示されている。
    • 焦山中国語版 − 市街地北東の長江沿いにある標高約71m、周囲約2kmの山。焦山風景区(公園)内には、後漢興平年間(194年-195年)に創建[11]された定慧寺や、アヘン戦争時に長江に進入した英国艦隊を砲撃するために造られた砲台跡(焦山古炮台)、400余枚の歴史的石碑を展示する焦山碑林、山頂付近には高さ42mの万仏塔がある[12]。市街地からは所要時間5分程度の渡し船(摆渡)で入場する。
  • 西津渡古街中国語版 - 市街地の北、雲台山の麓にある全長1km程度の歴史的街並み。古くは三国時代まで遡るとされ、長江の渡し場の町として賑わった歴史的街区。朝末期に建てられた昭関石塔中国語版や、17世紀末に創設された水難事故救助組織である「救生会」の建物、観音洞などが見どころ。かつてこの地にあった英国領事館の建物である鎮江英国領事館跡中国語版鎮江博物館中国語版として公開されている。また、第二次世界大戦中の韓国の独立運動組織とされる大韓民国臨時政府が一時的にこの地にあったことから、資料館(大韩民国临时政府史料陈列馆)もある。
  • 夢渓園中国語版
  • 京杭大運河 - 北京から杭州までを結ぶ、総延長2500キロメートルに及ぶ大運河で、文帝煬帝がこれを整備したとされる。鎮江市の東郊外を通過している。

特産

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  • 鎮江香醋 - 黒酢の一種で中国三大名酢の一つに挙げられる。
  • 肴肉
  • 鎮江鍋蓋麺 - この地域は麺文化が発達しており、鎮江市民は朝食に鍋蓋麺(ごうがいめん)というラーメンを食べる人が多い。

友好都市

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出身有名人

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脚注

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  1. ^ 县级以上行政区划变更情况 - 中華人民共和国民政部
  2. ^ 江苏省 - 区划地名网
  3. ^ 携程攻略 ctrip 金山寺 http://you.ctrip.com/sight/zhenjiang13/55479.html
  4. ^ 地球の歩き方 中国 2016-2017年版 p262-p266
  5. ^ a b c d 旅名人ブックス 蘇州・南京と江蘇省 2008年 第3版 p170-p183
  6. ^ 携程攻略 ctrip 慈寿塔 http://you.ctrip.com/sight/zhenjiang13/55490.html
  7. ^ 金山寺図 http://juemon.com/archives/361
  8. ^ 携程攻略 天下第一泉 http://you.ctrip.com/sight/zhenjiang13/55482.html
  9. ^ 吉永壮介、「甘露寺縁起考」『藝文研究』 2005年 88巻 p.60-77, 慶應義塾大学藝文学会, NCID AN00072643, NAID 120005255953
  10. ^ 携程攻略 ctrip 北固山 http://you.ctrip.com/sight/zhenjiang13/1934.html
  11. ^ 携程攻略 ctrip 定慧寺 http://you.ctrip.com/sight/zhenjiang13/55503.html
  12. ^ 携程攻略 ctrip 焦山 http://you.ctrip.com/sight/zhenjiang13/1933.html

外部リンク

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