M92 (天体)
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M92 Messier 92 | ||
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球状星団 M92
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仮符号・別名 | NGC 6341[1] | |
星座 | ヘルクレス座 | |
見かけの等級 (mv) | 6.52[1] | |
視直径 | 14.0'[2] | |
分類 | 球状星団[1] | |
位置 元期:J2000.0[1] | ||
赤経 (RA, α) | 17h 17m 07.39s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | +43° 08′ 09.4″[1] | |
赤方偏移 | -0.000389[1] | |
視線速度 (Rv) | -116.5 km/s[1] | |
固有運動 (μ) | 赤経: -6.61 ミリ秒/年[1] 赤緯: -2.12 ミリ秒/年[1] | |
距離 | 26,700 光年[2](約8.19kpc) | |
発見 | ||
発見日 | 1777年12月27日[3] | |
発見者 | ヨハン・ボーデ[2] | |
発見方法 | 望遠鏡による観測 | |
物理的性質 | ||
直径 | 109 光年[2] | |
他のカタログでの名称 | ||
Mel 168 | ||
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M92(NGC 6341)は、ヘルクレス座にある球状星団である。
概要
[編集]同じヘルクレス座の球状星団であるM13よりは大きくはないが、明るく密集した球状星団である。歳差運動によって、紀元16000年頃に天の北極に1°まで近づく[2]。
双眼鏡でまるい星雲状に見え、中心部は明るい。周囲の微星は口径8cmの望遠鏡では不足気味で、口径10cmの望遠鏡の高倍率で見え始める。
観測史
[編集]1777年にヨハン・ボーデによって発見された。ボーデは「ややまるく、青色光によって囲まれている」としている[3]。1781年シャルル・メシエは「はっきりし、きれい。非常に明るい。1フィートの望遠鏡で楽に見える。星は含まない。中心部は明るく、大きな彗星の核に似ている。大きさ、明るさはM13にかなり似ている。径5'」とした[3]。ジョン・ハーシェルは「球状星団で微星に分かれる」とした[3]。スミスは「微星の集まる球状星団。大きく明るい。中心部は輝く。よい視相では外形は不規則。端のほうは流れている」とした[3]。
マラスは中心部の星を口径10cmの望遠鏡の倍率214倍で見えたと報告した。通常はざらざらとした感じで見ることができる。口径20cmの高倍率で個々の星に分かれ、ややゆがんだ姿もわかるという。ただ気象条件に左右されやすく、ロス卿でさえ全部を星に分けて見ていない。ジョーンズは口径20cmの望遠鏡で全ての星を分離したと言い、やや東の方が平らで南北方向が僅かに長くなっているとしている。通常は口径30cmの望遠鏡で全ての星を分離できる。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M92. 2016年3月2日閲覧。
- ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2007年9月2日). “Messier Object 92”. SEDS. 2016年3月2日閲覧。
- ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年2月20日). “Messier 92 - Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月2日閲覧。
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 中野繁『星雲星団の観測』恒星社厚生閣、1978年。ISBN 978-4769900559。
- 浅田英夫『星雲星団ウォッチング』地人書館、1996年2月。ISBN 978-4805205013。
- 渡部潤一『メシエ天体のすべて - 夜空に光るM1からM110まで』ニュートンプレス〈ニュートン別冊〉、2007年1月。ISBN 978-4315517910。