ずっと見続けている大好きなテレビ番組「石田さんちの大家族」が二週間くらい前にあった。
その中で去年美容師を辞めた六男の有志くんが、某有名会社で正社員としてドライヤーの研修講師として働いている場面があった。
辞めると決めた時、反対する石田父は手に持った酒瓶で殴りかかりそうになった修羅場もあったのに、
スタッフに、受講者の前で堂々と講義する有志君の動画を見せられてうれしそうな表情の石田父。照れた有志くんが、わかってるけど早口が直らないというと、それでいいんだと微笑む石田父。
私も石田父と同じで、せっかく身に着けた技術、接客も上手なのに何で辞めるの?とその時は思った。
でも、美容師として雇用された立場でずっと働き続けるのは難しいのだと感じたんじゃないだろうか?
だから転職して良かったんだろうなと思う。
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美容師さんは、学校を出て何年か店で修行?(下積みか)した後にやっとひとり立ちできるわけじゃん。大変だよね、日々雑用をこなし、先輩に使われ、閉店後に技術の練習をする。
当然そこには人間関係もあるだろうし、ハードな割に給与もたいしてもらえない、休みも少ない。
技術だけでなく、そこで修行する数年間は今後必要な社会経験なのかもしれないけど、今の時代どうなの?とも思う。
カットしてもらっているスタイリストさんに、2年間の修行って大変だよねと言ったら、2年間というのは早い方で、彼女は3年半かかったと言っていた。
ところが、この系列店では今3ヶ月間でスタイリストを養成しようとしているらしい。
2年間が3ヶ月に短縮ってあり得るんだろうか?
でも、技術の習得は繰り返しだから、雑用も無く、朝から晩までびっちり100%そこに集中して教わって練習が出来れば可能なのかもしれない。
寿司職人3ヶ月速習コースみたいなのあるもんね。
小一時間程度しかこの店に居なかったけど、年齢的に高校生だらけの教室にポツンと置かれたような居心地の悪さはあるものの、この店はどうだった?と聞かれたら、☆4だ。
☆ひとつ足りないのは、しゃべりかけすぎ感があるから、私にだけでなく他のお客さんにも。それを好まない客もいることを察してもらいたいから。
でもスタッフの無駄口は無いし(インカムしてるからね)、接客マナーも〇、椅子やシャンプー台はちゃんとしてるし、カットやシャンプーも丁寧だ、
で、印象として全体的にバラつきがなく、揃ってるというかお店としてまとまってる感じがした(20代で揃えたから?)。今のところグイグイ営業をかけてくるわけでもないし。
でも、人生を知ったオバの心は、すでに薄汚れているから全てそのままには受け取ってはいない。
ぶっちゃけて言うと、スレてない。若いということもあるだろうけどよく教育されてるのかな。
この店舗はオープン間もないからベストスタッフを揃えてるのかもしれない。
とにかく新規客を取り込む、その客が指名してくれるようになればそれはスタイリストの収入となる。
やる気があればいくらでも稼げますよ的な人参。
値引きのカット代も一回きりだけでなく、三回までできるという客にとっての人参。
経営者がカリスマ的なのかもしれない。若い人は
そして3ヶ月間で自前のスタイリストを量産していく。近隣の個人店はお客をとられるかもしれない、若いスタイリストが次々と出てくれば、雇用されて4、50歳以降も続けるのがもっと難しくなるんじゃないだろうか?
そういう人達を講師なり、スタッフを育てる側として定年まで働けるような流れを作るならすごいな、と思うけどね