愛猫の治療費のため、車を270万でヤフオクに。飼い主が語る「奇跡に泣きました」
難病にかかってしまった愛猫の治療費を捻出するため、ヤフーオークションに愛車を出品した飼い主がおり、その落札劇が感動的だとSNSなどで大きな話題になっています。
ブログ「ソマリ猫そま吉のブログ」管理人、leizさん。
5月上旬、愛猫のしるくが猫の難病である猫伝染性腹膜炎(FIP)に罹っていることが判明し、治療代が入院費などを含むと300万円近くなる可能性があるため、ヤフーオークションに愛車のスープラを270万円スタートで出品したのです。たまたまその出品を見た、ハンドルネームYutoさんがTwitterで「治療費のために車売るらしい。凄い飼い主さん。無事オーナーさん見つかって治療できますように」と、leizさんのヤフオクの出品について投稿すると、またたく間に拡散されました。
猫伝染性腹膜炎(FIP)とは、猫伝染性腹膜炎(FIP)ウイルスにより引き起こされる感染症で、発症するとほとんど致命的だといわれています。
今回、leizさんの妻であるYさんに、夫婦が直面した愛猫の難病発覚について、また愛車出品の決意について話を聞きました。
――愛猫のしるくちゃんが猫伝染性腹膜炎(FIP)にかかってしまったことを知ったときは辛かったと思います。
Yさん「ちょうど、しるくの具合が悪くなって病院に連れていく1週間前に、もう一匹の猫、サラが半年くらい看病をしてから亡くなってしまって。悲しくて悲しくて…という中での発症でした。
以前、しるくの弟、せぴあが同じFIPで亡くなっていて、我が家で2匹もFIPを発症させてしまったと、飼い主失格なんじゃないかと自分を責めました。FIPはストレスが原因で発症するという話もあって、自分がこの子たちにストレスを与えてしまったのではないか…って。
辛い中、なんとか治療法がないかと夫婦で必死で調べました」
――主治医に話を聞いたり、ネットなどで調べた結果、7年前に弟のせぴあちゃんをFIPで亡くされたときよりもFIPの治療が進化していて、認可前の試薬などで回復する事例などを知ったのですね。でも、その治療には未認可ゆえに、入院費など諸々を含んで200万円~300万円と高額の費用がかかると…。
Yさん「主人が第一声で、会社に借金をしてでも、車を売ってでもいいから助けたいと言いました。なんとか試薬による治療を受けられる病院も見つかって」
――そこで、ヤフオクにスープラを270万円で出品したのですね。車を手放すことに迷いはなかったですか?
Yさん「スープラはすごい古い車で、かなりお金をかけていたので、実は日頃から私は『そんな車売っちゃって普通の車にすれば』みたいなことは言ってたんです(笑)。だけど、主人はそんな気は全くなかったのですが、今回、即断で手放しましたね」
愛車を出品したのは、