スクウェア・エニックス、『ファイナルファンタジーXVI』発売以降の株価下落で時価総額約20億ドルを失う

回復できるかどうかは疑問だと言われている

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スクウェア・エニックスは、6月の『ファイナルファンタジーXVI』発売以降に20億ドル近く(約2900億円)の時価総額を失っており、Bloombergの報道では同社の回復能力に疑念が投げかけられている。

同社の株価は2023年6月22日の『ファイナルファンタジーXVI』発売以降に急落をみせている。

PS5独占タイトルである『ファイナルファンタジーXVI』は発売週に300万本を売り上げたが、ネット上ではスクウェア・エニックスの販売目標を達成したのかどうかと話題になっていた。7月、スクウェア・エニックスはIGNに対し、『ファイナルファンタジーXVI』の売れ行きはPS5の普及状況と比較しても「非常に好調」であると語っていた。

『ファイナルファンタジーXVI』の売り上げに詳しい人物がIGN USに語ったところによると、発売以降は売り上げが大きく低迷したが、まだ大きな失敗作だとは考えられていないという。9月上旬、スクウェア・エニックスは『ファイナルファンタジーXVI』向けの2本の有料DLCとPC版が開発中であることを発表している。

Bloombergの報道では、8月に収益が大幅に減少したスクウェア・エニックスの絶望的な状況が浮き彫りにされている。アナリストはBloombergに対し、『ファイナルファンタジーXVI』は『Marvel's Avengers』『Forspoken』といった過去の失敗作や、配信後すぐにサービスが終了したモバイルゲームの売上低迷を補うことができなかったと語っている。

情報源がBloombergに語ったところによると、この問題の本質は、プロデューサーがゲーム制作プロジェクトのあらゆる面において完全な決定権を持っており、開発の指針などが曖昧でやり直しが発生している可能性がある点だという。その結果、最終製品の品質が不安定になってしまうということのようだ。

スクウェア・エニックスで新たにCEOに就任した桐生隆司は、外部委託開発を減らし内製による大型ゲーム開発に注力する意向だ。Bloombergの問い合わせに対して、スクウェア・エニックスからコメントは得られていないとのこと。

なお、現在は開発業務の見直しが進められているようだ。スクウェア・エニックスに近しい人物はIGN USに対し、桐生氏は会社全体の変化を求めているが、これには時間がかかると述べている。

スクウェア・エニックスは、『ファイナルファンタジーVII リバース』、『STAR OCEAN THE SECOND STORY R』、『FOAMSTARS』、『ファイナルファンタジーXIV』の拡張パック「黄金のレガシー」などの発売を控えている。

※本記事はIGNの英語記事にもとづいて作成されています。

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ファイナルファンタジーXVI

Square Enix | 2023年6月22日
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  • PS5
  • PC
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