Thypochは、既存のSimera-C 28mm、35mm、50mm、75mmに加え、「Simera-C 21mm T1.5」を発表した。同レンズを加えたSimera-Cレンズ5本セットも発売する。
Simera-Cの外観:ストーリーテリングのために控えめであること
Simera-Cレンズは、レンジファインダー用レンズのデザインにインスパイアされ、DZOFILMのデザイナーによってシネレンズのDNAが注入されているという。外観は、静止画のリアルなスタイルと動画の柔らかさの中間でバランスが取れている。色収差が全体的にきれいで、シャープでありながらシャープ過ぎず、シネレンズらしさを受け継いだ柔らかさがあり、洗練されたボケ味やエッジの落ち方など、ストーリーテリングのための立体感が非常にわかりやすいという。
Simera-Cの哲学は、ストーリーテリングのために控えめであることであり、本物の再現を保証するために強いキャラクターを押し付けないことで、生々しく自然な表情を描き出すという。シミュレーションと実験を繰り返し、レンズの主要な特性である「フレア」を微妙な方法で制御し、画像を乱すことなくハイライトを形成している。
新しいSimera-C 21mm T1.5は、シリーズとの一貫性を保ちながら、よりドラマチックな超広角のパースペクティブを提供する。同レンズは、クローズアップの撮影に優れ、背景の分離がスムーズに変化するという。
Simera-Cラインナップとのシームレスな統合
Simera-C 21mm T1.5レンズは、Simera-C 28mm、35mm、50mm、75mmと共通の技術的特徴を備えている。
主な特徴
- 16枚の絞り羽根による滑らかで丸みのあるボケ味
- 210°のフォーカスコントロール
- フロント径67mm(72mmの75mm T/1.5を除く)、M62*0.75フィルターサイズ(M67*0.75の75mmを除く)
- メートル単位とインペリアル単位のデュアルフォーカススケール
クローズフォーカスと光学性能
最短撮影距離わずか0.23mの21mmは、Simera-Cシリーズの中で最も近接撮影が可能なレンズで、細部まで鮮明に撮影できる。
非球面レンズ2枚、低分散レンズ3枚、高屈折率レンズ3枚を採用し、フレアや色収差などの一般的な問題を効果的に抑えながら、中心から周辺まで優れた解像力を確保し、シャープになりすぎず、ポートレート距離でも肌の質感を良好に描写するという。
コンパクトで汎用性の高いデザイン
Simera-C 21mmは、全長78.6mm、重量491gとコンパクトなため、DJI Ronin 4Dのようなセットアップとシームレスにペアリングし、空撮、アクションシーン、カーシューティング、限られたコーナーで柔軟に使用が可能。
入手方法
Simera-C 21mm T1.5は、ブラックのEマウントバージョンがあり、Simera-C レンズ5本セット(21mm、28mm、35mm、50mm、75mm)にはアルミニウム製ハードケースが付属する。コンパクトで繊細なケースは、機内持ち込み手荷物に収まるように設計されており、携帯用のショルダーストラップも付属している。
出荷開始は2024年12月下旬を予定。