イスラエル人と仕事をする上で、日本人が気をつけるべき点は何でしょうか？

Question

Toru Shimojima · Accepted Answer

イスラエルのソフトウェア会社の日本支社で、イスラエル人の優秀な部下２人の上司として貴重な経験をさせてもらいました。同時にイスラエル人を伴侶に持つ日本人の部下もいました。

全てのイスラエル人がそうだとは言いませんが、
イスラエル人は極めて「合理主義」だと経験的に学びました。
例えば、日本においてはソフトウェアの改修には原則として「不具合の原因究明」もしくは「根本解明」と「検証」が必須とされますが、イスラエル人にとっては前提に「不具合が生じる可能性」が存在し、不具合が生じたら、それとは違うアプローチで「不具合を解消」すれば良いという理論で進めていく（Cut-and-Try）傾向があります。これは、私も時間をかけて理解したことなのですが、イスラエルという国とその歴史的な背景・宗教によるところが大きいと思われます。
例えば、イスラエル人の友人が話してくれたことですが、爆撃で建物が倒壊してしまった場合に、「なんで倒壊してしまったのか？」などと考えるよりも、「少しでも早く立て直して住民に屋根のある家を提供する」ことのほうが重要で、「より強固な建物」を再設計するよりも、「建築基準を満たしていれば、早く建てられるほうがいい、同じものをすぐに建て直す」という考えです。（それとは別の国家レベルで報復手段や防衛手段はもちろん考えます。）
日本の場合、地震大国でもあるため、建築基準は厳しいですが、それでも倒壊してしまった場合には、国民をあげて「原因究明と責任追及」を求める傾向がありますが、その陰では物件の所有者やそこに住んでいた家族などが長期間放置されるケースがあることもご存知ですよね。どちらがベターとかという話ではありません、上記で語りたかったのは、「アプローチの違い」です。
因みにこちらから定型のRCA（Root Cause Analysts）レポートを送付すれば、それに従って記載してくれます。笑

日本人とよく似ているところは、商才にたけた人材が多く、論理的な思考も兼ね備えています。日本で働いてもらう場合には多少の軌道修正を学んでもらう必要はありますが、彼らのいうところの「なぜ？」をきちんと整理して理解させることができれば、極めて優秀な結果を出してくれます。また日本人に対する差別意識もなく、逆に尊敬の念を持ってもらえる場合が多いです。彼らの母国語はヘブライ語 [ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E8%AA%9E ]で、英語は母国語ではないので、そういう側面からも対等な関係を築きやすいです。

一般論として、イスラエル人（ユダヤ人）が第二次世界大戦で大量虐殺された歴史を持つことをしっかりと認識しておいてください。また程度の違いあれど、全員ではありませんが「ユダヤ教徒＝イスラエル人（民族宗教）」であることも、理解しておく必要があります。彼らはこれらの内容に関して、比較的オープンに会話をしてくれますが、唯一「イスラエル建国」にまつわる国際政治的な背景などは微妙な空気になることがあります。
1948年に現在の「イスラエル [ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB ]」として建国されました。現在のイスラエルは、まだ建国してから60年目となります。国連は首都は「テルアビブ [ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%93%E3%83%96 ]」としています。イスラエルと米国（現トランプ政権）は「エルサレム [ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%AC%E3%83%A0 ]」が首都と主張しています。
理解しておかなければならない背景は、この「エルサレム」がユダヤ教・キリスト教・イスラム教共通の聖地であることです。
この事実がイスラエルとアラブ諸国との戦争状態に大きくかかわっていますが、ここでは語りません。

日本人が日本人であることに誇りを持っているのと同様に、（他の国の方と接するなら当たり前ですが）イスラエル人も長い歴史と民族としての伝統・宗教・国家としての誇りを持っていることに敬意を持って接してください。
実際にイスラエルに行くと戦争をしているとは思えないほど穏やかな国（ガザ地区など一部を除く）なのですが、地理的には敵国に囲まれています。また徴兵制での兵役もあり、兵役を離れても予備役として召集されることがあり、その場合は民間の就職先から一度離れて兵役満了後に復職してきます。

イスラエル人のコミュニティが世界中に存在し、そこで密に連携がとられている場合が多い。日本にも在日イスラエル人のコミュニティがしっかりと存在し、主婦同士の生活や育児情報交換からビジネスや転職に関する情報まで交換されている。

宗教的な理由から「豚・貝類・甲殻類・頭足類（タコ・イカ）・鳥類の一部」などを含む食品を口にすることができません。厳しい宗派では上記の物から加工された食品や添加物を含むその一切を口にすることができません。ラーメンのスープ、スナック菓子に使用されているタンパク加水分解物 [ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E5%8A%A0%E6%B0%B4%E5%88%86%E8%A7%A3%E7%89%A9 ]（アミノ酸混合物）もダメな場合があります。
豚肉以外の肉は食べますが、それに際して細かい戒律があり、屠殺専門家が検査し屠殺した「カシェル/コシェル [ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88 ]（כָּשֵׁר‎ KOSHER）」という認定がされていないと食べない場合が多いです。
因みに日本で、おもてなしたりをする際には「焼き鳥」がお勧めです。

宗教的な理由で「安息日」が存在します。海外に赴任している場合は、現地に合わせて基本的には行動しますが、イスラエル本国は「安息日＝休日」です。また金・土曜日が週末休みです。逆に日曜日はイスラエル本国は平日として勤務日です。

最後に、コミュニケーションのスタイルの違いに関して説明をしておきたいと思います。イスラエル人は「議論」をすることが大好きです。
そして、その議論は時として多数の人間が同時に意見をぶつけ合うことに発展します。
日本的な価値観で考えると「他の人がしゃべってるのに失礼だろ！」とか思いますが、彼らはその場で全ての議題や議論を出し切って、声高に主張することで結論を導こうとします。
個人差は当然存在しますが、イスラエル人に何かを最初に話したときの反応は「過剰」に思えるかもしれませんが、それは逆に彼らがそれを「真剣に受け止めた」証でもあります。ですので、最初の反応や言葉に押されることなく、ハッキリとこちらの主張を理解してもらえるように努めるといいでしょう。
個人的には、イスラエル人は理解しやすいと親しみを持っています。彼らと話したり、働いたりするのはとても好きです。

長くなってすみません。まだ書きたいことはたくさんありますが、お役に立てれば幸いです。

Miki Alissa · Answer

こんにちは。現在イスラエル専門商社に勤務しています。その知見から3点説明できれば…と思っています。

１：日本とイスラエル、国民性が真逆！

Harvard Business Reviewが2015年に発表した、ビジネスにおける国ごとのマインドによると、イスラエルと日本の国民性は、真逆です。

この図は下記を表しています。

* 上にいくほど感情を表現することを好み、下にいくほど感情をみせない。
 * 左にいくほど衝突することを気にせず本音をさらし、右にいくほど衝突を避け本音を言わない。
イスラエルは議論を白熱させることを好み、一方日本は静かに粛々と、何なら傍観していることを好みます。

（詳しくは、こちら：http://beastrongwoman.com/2018/05/10/831/）

私たち日本人が常識に思っていることは、イスラエル人にとっては、真ったく通用しません。これをまず「理解する」必要があります。

２：私たちの競合は、中国・アメリカだ

近年のイスラエルスタートアップブームのため、日本の大手企業がイスラエルへの投資欲が多くあります。（とても嬉しいこと！）

しかし、この時忘れてはいけないのが、「中国・アメリカ」の存在です。

日本の平均的な購入プロセスは、

1. まず、リサーチ。
2. 素敵な企業があったら、ディテールをメールなどで問い合わせる
3. よさそうなら、デモを無料で取り寄せる
4. デモが好かったら、社内稟議にかけ、購入を検討する（最短：1か月位）
5. 購入の意思を伝える
かと思います。

しかし、中国やアメリカは

1. まず、プロジェクトのバジェットを準備する
2. いい企業とコンタクトを見つければ、その場でデモを購入
3. 社内で試してみる
4. 購入意思を伝える
と、まずバジェットありきです。そのため、日本企業があーでもない、こーでもないと社内稟議をしている間に、中国やアメリカの企業と契約が進んでしまい、日本の対応が後回しになり、気が付いたらメールすら帰ってこない…と、残念な結果によくなります。

日本の厳しい目でも欲しいと思う企業やプロダクトは、世界からラブコールを受けているのです。それを念頭において、イスラエルと接する必要があります。

３：“WHY”を突き詰めて✡！

Toruさんのご説明でもあったように、

＞＞イスラエル人は「議論」をすることが大好きです。

議論に議論を重ねる…。そのために、これまでせっかくアグリーをした方法が全部ひっくり返すことがあります。

日本人は、ステップを踏むことを好みます。そのステップを踏んでいる間に、社会情勢が変わっていることもある。日本人ならそれでも、過去のアグリーに固執することでしょう。しかし、イスラエル人はコロコロ新しいものに挑戦する。どんどん違う案が出てくるのです。

初めてイスラエル人とプロジェクトをする日本人がぶつかる壁は、ここ。

「これ以上新しい案だされても、間に合わない…」と…。

でも、考えてみればスケジュールを勝手に引いているのは、日本人側だったりする。イスラエル人にとっては、いいものを作りたい一心なのに…。

ぜひこの場合は、ぜひ「WHY」のすり合わせをしてください。WHYが明確であれば、日本人もスケジュールが多少遅れても納得できるのではないでしょうか？

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

いかがでしょうか？現在ブーム真っ只中のイスラエル。真逆で難しいところもありますが、ぜひ愉しみながら向き合っていただければ…と思います

Masa Ishiguro · Answer

アメリカの話題をするときに、日本がアメリカのいいなりになって、よくふざけて、「日本はアメリカの51番目の州だからさ」という人がいますが、あれは厳禁です。

イスラエルの人は、「日本は52番目の州だ」と怒ってきますから。

Jun Jim Tsuzuki · Answer

外国人として、在留許可とか就労許可とか法的な部分や給与など民事的な事をクリアするのは当然ですが、
アメリカで移民と多く関わってきました（僕自身も移民でしたし）
仕事を下請けに出したり臨時雇用で移民を使う事もありました。
この時に、一番困るのが知らない事を知らないと言わない（言えない）人達でした。
勿論、外国人に限った事では無いのですが、外国人にその傾向が強かったです。

例えば「プライベートジェットの空港でVIPを出迎えに行く時の手順って知ってる？」
「知ってます！」（実は知らない）
これ、めっちゃトラブルの元なんです。
「グラミー賞会場でのチェックポイントで提示する通行証と会場から駐車場までの道順知ってる？」
「大丈夫です。やった事あります」（実は行った事無い、噂で聞いたりテレビで観た程度）
知らないと言うと給料が下がるわけでも無いし、解雇されるわけでも無くて、知らなきゃ教えるだけの事なのに、なぜか知らない事を知らないと言えない人が多いんです。
外国人（移民）に多い傾向が有りました。
「え～っアカデミー賞の会場なんて行った事無い！」と素直に言える人は、中南米移民でも結構アメリカ生活が長い人や白人・黒人（生まれながらのアメリカ人）に多かったです。

「ホントに知ってる？バーバンク空港とバンナイズ空港じゃ手順が違うからね・・・各FBOでも違うし・・・前にどこの空港に行ったの？」
「え～とぉ・・・あのぅ・・・」
「まぁそれは良いけど（やっぱり行った事無いな）、今回行くFBOはバンナイズのMillion Airだから、ゲートでTail Numberを伝えてむにゃむみゃ・・・・」
「OK！　判った！　ありがとうございます」

「・・・ところで、FBOとかTail Numberって意味知ってる？大丈夫？」
「え～っとぉ・・・」
（知らないなら説明した後で「それ何？」って聞き返せよ～～！！）

日本に来て地元の国際交流協会って団体の理事やりました。
日本に住む外国人にもこの傾向がかなり有ります。
これも個人差ですが、言葉（日本語）の問題ではなく、知らない事を聞き返さずにそのままにする、あるいは知らないのに知ってる顔をして頷く・・・このタイプは日本在住期間の短い外国人に多かったです。

無意識のうちに「それ何？」「それ知りません」「どういう事ですか？」と言うと、「やっぱり外国人は使えねぇ」と思われるとか、自分の評価が下がるとか感じて、聞き返したり・やった事無い・知らない・教えて下さいと言えない人が多いと思います。
（日本人同士でも同様ですが日本在住歴の短い外国人は顕著です）

知らない事は知らないと言ってください。
やった事無ければやった事無いと言ってください。
意味の分からない言葉は「それ何ですか？」と聞き返して下さい。
それによって絶対に評価は下がりません！　全然下がりません！　そんな事で見下したりしません！　
逆に、知ってると言ったのに知らなかった、やった事あると言ったのに出来なかった、意味も解らず自分なりの勝手な解釈でうやむやにしていた、事の方が評価は倍返しで下がります。

森川 和彦 · Answer

10年少々 本社がイスラエルの会社で働いています。

今も毎日 アジア、インド、EU圏、USなどの人達と連絡を取っており、以前はアメリカ、オランダ、ドイツ、フランスなどの本社と仕事をしていた経験から、イスラエル人だから 仕事上特別に気を付けないとダメ、ということは感じません。 勿論、金・土が週末であること、日本との時差が6時間（冬は７時間）、一部の敬虔なユダヤ教徒は日本に出張に来る時に自分で持参する食事を食べること、などは留意が必要ですが、その程度の違いは他国の人達との付き合いでもあることです。議論が好き、はその通りですが、これも他の欧米に比べて特別なものは感じません。むしろ平均的に日本・日本人に対して好意をもち、日本の顧客に対しても親切だと思いますし、日本への出張は喜んで受けてもらえます。　大企業はありませんから 大企業病の人間とも会ったことはありません。英語も日本人には聞きやすい英語です。平日の時差が他のEU圏よりも少なくかつ週末がずれているので、この時差をうまく利用すると仕事が楽です。現地で海沿いのレストランはシーフードが美味しいですし(一応)日本食も食べられます。 あ、そうそう大事なこと、平日や週末でもお客さんの我儘を聞いて働いてくれたりしますが、宗教上の休日が年に何回かまとまってありますので、現地サポートが必須なら これらの休日は外しておかないと困ったことになりますのでご注意を。

Anonymous · Answer

以前にSEをやっていたときに、他社のSEさんに聞いた話です。

外注でプログラマーさんを20人ほど頼んだら、その中の半数近くがインドの方だったそうです。最初はちょっと心配したけれど、インドの方たちは皆、それはそれは優秀で有能で、ものすごく仕事が捗ったそうです。「次から頼むときはインドの方をご指名しようかな」と思っていたほどだったそうです。

が、ある日、雪が降りました。

「ワー！雪ダ！雪ダ！！」

「コレ、積モル？コレッテ積モル！？」

「ワー！！」

全員窓辺に行って大騒ぎ。大喜び。全然仕事にならない（笑）！！「仕事してーーー！！」と言っても、窓から離れない（笑）

インドにも雪が降る地域と降らない地域があるのでしょうが、きっとこの方たちは、雪が降らない地域の方だったのでしょう。知人は「次からはプロジェクトが冬にかからないときにインド人を指名する」と言ってました（笑）

インドの方たち、素晴らしいパフォーマンスらしいですよ！（雪が降らなければ）

Anonymous · Answer

えっと、コレが噂にきく「主語が大きい」てアレですね☺︎

わたしは生まれてから40余年日本で暮らしてきた(いちおう)日本人で、ドイツ人と結婚して現在ドイツに住んでいます。

単刀直入に回答するならば… 似ているかどうかも一緒に仕事をして気が合うかどうかも「人による」になっちゃいます。

あちゃあ、つまらーん。笑

けれども、日本企業とドイツ企業は…と言い換えれば、いち個人の体験としては回答できそうです。

先に結論を書くと、わたしが見たある日本企業とあるドイツ企業の協働は波乱に満ちていました (苦笑

なぜなら、互いの、考え方・意識・モチベーション に大きな隔たりがあったからです。
共通して目指しているはずの目標に向けた擦り合わせ方までも違うとも感じましたね。

夫は勤務先ドイツ企業(独企業A)から日本に派遣され、ある日本企業(日本企業ア)のプロジェクトへの協力のため約2年半赴任していました。

わたしは、夫から仕事で起こった出来事を交え「日本の流儀」や「日本語の意味」について聞かれたり、アドヴァイスを求められたりしていました。

わたしの目からは、大まかに、次のような点で擦り合わせ(協力して妥協点を探ること)が必要に思えましたね。

1. 想定外のトラブル発生時の対応
2. スケジュール設計の考え方
3. 会議について
順番に説明します。

※ 一般論ではなく、あるイチ日本企業とあるイチドイツ企業の協働例です。

1．想定外のトラブルが発生、そのとき…

複数の組織が携わるプロジェクトにトラブルは付きもの。
そのうえで、何をどう止める・変える・加える・戻すかをその都度検討し、その時点で一番良い結果を求めることが、プロジェクトの進行には欠かせない考え方です。

かのプロジェクト中その点では両企業は一致していました。

要擦り合わせ、なのはその具体的な対処手順。

日本企業ア：
トラブルの影響に配慮し一旦工程自体を止め、原因と責任の所在をその都度追求したうえで対処法は下請け企業に任せ、まず見積もりをとる。
予定どおりの質とスケジュール感で仕事をこなせないがしがらみのある下請け企業には、追加予算を組み任せ続ける。

独企業A：
同工程でも進行可能な作業は進めつつ、原因究明と対処方法を同時に明らかにし即担当者にやらせる。
作業中に新たな問題が見つかれば都度同様に対応し、作業と同時進行で見積もりをアップデートする。
予定どおりの質とスケジュール感で仕事をこなせない下請け企業は可能な限り他社と交換する。

[math]{}[/math]

日本企業アのような進め方に慣れていると、独企業Aが大急ぎで競って(せって)いるようにすら感じるかもしれません。

ただし、独企業Aのようなやり方は、わたしがあるアメリカ企業で働いていた時とも同じでした。

とりあえず着手してみて上手くいかなければその都度再検討し工夫し、とにかく前へ進む。いわゆる、トライアル＆エラーという考え方ですね。

ちなみに、日本企業アだけでなく日本の組織には、古い付き合いや紹介などしがらみを尊重しつつ、一つひとつの判断に大小問わずとにかく慎重なところが多い、というのがわたしの印象です。

2．スケジュール設計の考え方

日本企業ア：
あらかじめ、綿密なスケジュールを引く(協力企業が担当)。
各工程を主担当の協力企業に、当該枠の進行を任せる。
協力会社は下請け企業の管理も行うのできめ細かい仕事を提供できる反面、日本企業ア側では実質、進行管理ができず、実際には作業遅延が多発。

独企業A：
スケジュールは進行状況により随時アップデート。
親企業(日本企業ア・独企業A)が工程進行を把握し主導するべきと考える(協力企業からの報告および実地確認)。
遅延発生の要因が企業にあれば当該企業に費用請求、つまり時間とお金が直結している。
簡潔に見えて、ステークホルダーと忌憚なき意見交換ができない関係性だとまったく成立しない。

[math]{}[/math]

トラブル発生・対応からリスケジュールの必要があった際、1との合わせ技によりえげつないほど大モメ (詳細は割愛)。
聞いていてこんな顔 (・Д・) になりました。

3．会議とは

「仕事とは」にも置き換えられる話です。ドイツ企業の従業員は、仕事で拘束される時間にとてもシビアです。
雇用契約書にも週40時間就業のように具体的な数字が業務範囲とともに記され、それ以上のことをしてもらうためには、別途彼らを納得させる交渉が必要。
サービス残業みたいなこともたまにはありますが、文句の言いぷりは日本企業の日本人従業員とは比べものにならない気がします。

そのうえで、

日本企業ア：
遅刻・中抜け・黙って延長が当たり前。
当日の議題とさほど関係ない人も出席する(会議中に他の仕事の内職をしている)。
全員配布の資料に書いてある文章を読み上げるほかは喋らない出席者が大勢いる。
複数の人が一斉に喋って混線しがち。
多い／少ない、など数値を形容詞で語りがち。
何かと「持ち帰って検討します」になるのでその場で話し合って結論を出すことができない。
会議前の情報共有が不十分なためにブレインストーミングの場になりがち。
「できない」ことを「まあ難しいよね」で済ませがち (え？)
会議中に寝ている人が複数いる (えええ？？？)

独企業A：
開始・終了いずれも時間厳守。
設定時間内は沈黙がもったいないくらい喋りまくり。
相手が話し終わるまで自分は口を挟まないのがマナー。
表現は数字化し数値はいつも正確に。
議論で言い負けたり(？) 言い淀んだりしないように事前準備に余念がない。
相手が誰であろうと歯に衣着せぬ物言い (忖度？空気読む？何それ食べられるの？)

[math]{}[/math]

手厳しい。笑
この項の羅列だけでも、いっしょに仕事するのが大変そうなのは目に見えますよね。実際、大変そうでした (お互いに)。

よく日本人は時間に正確と言いますが、公共交通機関の運行以外は、(自分含め)そうとも限らないなぁなんて思います。

◆ まとめ

上記の、日本企業ア はイチ大企業(のイチ部門)ですが、同プロジェクトには日本の協力企業も下請け含め20社ほど名を連ねており、日本企業間では対独企業Aほど大モメすることは無かったようです。

また注釈として、比較的保守的な重工業分野のプロジェクトだったことが、両社の違いをより顕著にしたと思われることも書き添えておきたいと思います。

異文化間の協働の必要性は急増していますし、今後はより一層、気が合うかどうかで仕事相手を選んでいられなくなるでしょう。

考え方が異なる相手との協働で、仕事の目的を見失わずかつできるだけ気持ちよく働いて達成するためには、十分なコミュニケーションが肝になります。

トモダチづくりに精を出す必要はありませんが、感覚的な部分で通じ合うのが難しい以上、事実ベースでのみ話し合い、妥協点を擦り合わせることこそが仕事の成功を左右するからです。
[math]{}[/math]

蛇足ですが、生まれも育ちも南ドイツの夫と生まれも育ちも東京のわたしは、いろんな点で気が合う似たもの夫婦だと思います。
が、夫はドイツ人からわたしは日本人から「変わっているよね〜」とそれぞれ言われます。笑

これをどのように取るかは、ご自由にどうぞ ☺︎

Anonymous · Answer

リクエスト頂いたので思うところをつらつらと。

①語気が荒かったり、メールの文章がキツくても気にしない

・これはドイツ語自体が武骨で荒いので、本人にキツイことを言ってる自覚はありません

②細かい事を気にするので、細かい事を話さない

・隙を見せると突かれます。時間の浪費モードです。ドイツ人の上司ならもちろん、同僚であろうと部下であろうと、余計な時間がかかる事はしないに限ります。あなたは家に帰れなくなりますが、彼らは仕事が途中でも帰ります。

③エビデンスを残す

・証拠をとっておきましょう。仕事が遅れたのを自分のせいにされないように。「おめーが細けえ事言うから遅れてるんだよ」と言える様にしましょう。突きつければぐうの音も出なくなるかも知れません。でも反省はしないので、あなたの身を守る為にエビデンスを残しましょう。これは仕事を進める上でも便利です。相手が細かい事を気にした時、エビデンス残して突きつける時間と、相手が納得せずに無駄な議論が続く時間、あなたはどちらを優先しますか？

④おすすめのビールとソーセージを聞いて、食べておく

・ドイツのビールとソーセージは美味しいです。おすすめを聞いて、食べてみましょう。（余程癖があるもの以外は）大概口に合うと思います。幸せな気持ちになればドイツ人の無神経さも許せるかもしれません（ビールダメな人、ワインもおすすめですよ。ドイツワイン、なかなかのもんです）

そんな所ですかねぇ。思いつきで書くと。ちなみに、相手がエビデンス突きつけながら論理展開してきたら、前提条件を疑ってみましょう。構築された論理のあらを突くのは難しいですが、前提条件間違ってる場合は指摘しやすいです。

旅ノ今猫 (Miki (Ф ع Ф)) · Answer

私の頭に浮かんだ最大の「駄目なこと」は、この2つでした。

まず、ヨム・キップール。

イスラエルにはYom Kippur（文字通り償いの日）という祝日があって、ほとんどのユダヤ人（宗教的にも世俗的にも）は1日断食をして、電子機器を使わないようにします。現在、イスラエルのほとんどの地域では、店や会社、車などすべてが閉鎖されるのです。アラブの村やハイファ市の一部など、参加しない地域もありますが（私が知らないだけでもっとあるのかもしれません）、イスラエルのほとんどの場所では、食べ物を持って屋外を歩いてはいけませんし、緊急事態でもない限り、車の運転をしても、電子機器を外で使ったりしてはいけません。私たちの文化では大きなタブーとされているのです。

第二番目はメモリアルデーです。

イスラエルには、ホロコースト・デーと、イスラエルの戦死した兵士やテロ犠牲者のためのメモリアル・デーという大きな記念日がふたつあります。それぞれの記念日にはサイレンが鳴り響き、人々はすべての行動を停止して戦没者に黙祷を捧げます。たとえ高速道路の真ん中であってもです。

もしあなたがこれらの追悼行事の間にここにいるのであれば、おそらく皆と一緒に直立しているべきであり、さらに重要なのは誰の邪魔もしないことです。

これらが、私の頭の中に浮かんだ最大のタブーです。

Hakim HAYASHI · Answer

ユダヤ人はそもそも人種かどうかってところなので置いておきますが、トルコ人は自分のアイデンティティ次第かと。一般的な地理区分だとトルコという国は大抵アジア(細かくいうと中東)に入ります。

昔働いていた会社の前に毎週ケバブのフードトラックがきていて、そこにギョカンさんというトルコ人のお兄ちゃんがいました。

(イメージ ARASH EXOTIC DINING [ https://www.arash-dining.com/events ])

トルコの大統領エルドアンが検閲など圧政を始めた時期だったので「よくなると良いですね、◯◯って政治家はどうかな？」と話していると、

ギョカンさん : トルコのことも考えてくれて、本当にありがとう。同じアジア人として一緒にいい国を作っていきましょう！

彼は自分のことをアジア人だと認識してたんですね。ぼくの出会ったトルコ人は、大抵自分たちのことを「アジアから来た」と言っていました。

ただ、「アジア人」という言葉がクセモノです。

黒人や白人は相対的な肌の色なんで誰を指してるかわかりやすいんですが、「アジア」は地域の名称です。日本はアジアだし、タイ、インド、イラン、トルコもアジアで、住んでる人の外見にはかなり幅があります。にも関わらず、英語やフランス語、スペイン語といった主要言語の「Asian(仏語asiatique、スペイン語asiático)=日本語でアジア人」は日中韓のような「顔の彫りが浅い人々」だけを指すのが一般的です。地域を表す言葉の範囲がデカすぎて、それを人種に用いると無視される人が出てきてしまうんですね。なのでトルコ人やイラン人の中には、日本語ではアジア人を自称しても、他の言語ではMiddle Eastern(中東系)やCentral Asian(中央アジア人)を使う人もいます。

多くの欧米諸国では社会・行政的にトルコ人やイラン人、場合によってはアルメニア人やジョージア人などもCaucasianではあっても「白人」には含まれません。「中央アジア人」とか「中東系」などアラブ人と似たような位置付けです。

例えばアメリカのLate Nightというトーク番組の名物司会者コナン・オブライエンのアシスタントで、アルメニア系アメリカ人のソナ・モヴセシアンが、アイルランド系のコナンのことを「白い悪魔」とイジる回があったりします(01:22あたり)。裏を返すとアルメニア人の自分は「白く」ないんですね。

https://m.youtube.com/watch?v=r1XaWXPsjsI
(トルコ人/イラン人/アルメニア人のそれぞれ俳優)

俳優業は少し特殊な状況で、髪を染めたりして白人っぽい外見に寄せてる人も多いです。映画やドラマ制作の規模が大きいのはやはり欧米で、残念なことに外見的に白人に近いほど役柄に出会える(仕事ができる)チャンスが大きいからです。

ただトルコ内でも社会通念として、アジアの地域とヨーロッパの地域があります。

一般的にボスポラス海峡から西側が「ヨーロッパ」、東側が「アジア」 です。ヨーロッパ側出身の人の中には自分のことを「(白人ではなく)ヨーロッパ人」と認識する人はいると思います。

更に少数はありますが白人(Caucasian)っぽくないトルコ人だっています。

https://m.youtube.com/watch?v=6mawIGPnJhQ
現代ではトルコ含めて多くの国で「国民=一つの人種」ではないのです。

例えばこの2人は日本人で、

(バスケ八村塁選手、テニス大阪なおみ選手)

この2人はアメリカ人とフランス人です。

(ノーベル賞受賞科学者 真鍋淑郎、元フランス文化大臣フルール・ペルラン)

フルール・ペルランが韓国系フランス人であるように、ヨーロッパ人=白人ではないんです。

フランスのサッカー代表見てみてください。白人ほとんどいないでしょ(笑) でも彼らは皆フランス国籍のフランス人(ヨーロッパ人)で、バゲットとチーズばっか食べてるんです。アラブ人、黒人、アジア人、白人、皆揃ってこそフランスです。

話はそれましたが、まとめると「トルコは国としてはアジア、しかし国民はアジア人・白人と認識されることはあまりなく、中東系と呼ばれることが多い」という感じかなと。

最後に現地のトルコ人へのこんなインタビューを。

https://m.youtube.com/watch?v=SHFX9o5vVNg

徐 池俊 (Xu Chijun) · Answer

私から見ると、ほとんどの日本人は礼が正しいし、いつも他人のことを考えてくれるし、嫌でも目の前に言わなくて裏で悪口を言いますので、目の前に衝突をすることが少ないと思います。

下記3点を注意すれば、中国人とスムーズで働ける可能性が高くなると思います。

・政治の話題をやめてください

これはたぶん一番嫌な話題と思います。政治に無関心の中国人は多いですから、政治に関する話題を話しても、続けないし、嫌がらせの可能性が高いです。そもそも政治は難しくて汚いですから、触らないほうがいいと思います。

対策：政治以外の話題を言います。例えば、料理、いい商品の紹介、ペット、育児、面白い写真や動画のシェア、ゲームなど。

・仕事の内容をちゃんと説明するように

「言わなくてもわかるでしょう。」と思うならあとは大変です。なぜなら、細かい物事に対して、日本人の常識と中国人の常識は違いますから、頼みたい仕事があれば、ちゃんと作業範囲を説明しないと、完了しないのに完了の思い込み、あるいは、やり過ぎで時間の無駄など恐れがあります。また、中国人から仕事を頼まれるときは、常に確認しつつ作業するほうがいいと思います。

対策：インプットとアウトプットを明確にします。 できるだけわかりやすい手順を作成します 。定期的に状況を確認して、おかしいことを感じるとすぐ指摘します。

・人格のスイッチの切り替えはあまり激しくないほうがいい

人々は各自の多重人格のスイッチがあると思います。我慢できなければスイッチを入れると、人格を変わります。日本人と比べると、中国人のほうが表と裏の差があまり大きくないですので、人格の変化はそんなに衝撃ではないと思います。しかし、1秒前にそんなに優しい日本人は、1秒後はそんなに乱暴になると、大変衝撃です。

対策：我慢できないときは現場から逃げて気分転換します （逃げるときの言い訳：体の調子が悪いとか） 。あと、調子を乗らない事です。また、酔わないように注意します。

Mooyann Shae · Answer

・「日本語上手ですね」をやめること

特に一緒に働く同僚の場合は、くだらない誉め言葉よりも、何か間違ったときに正しい日本語の使い方を指導したほうがお互いのためです。

ついでにですが「英語も上手ですね」もやめましょう。日本で上手だと思われるレベルは中国の大学を通った人ができるレベルです。ほとんどの場合は標準仕様に過ぎません。

・曖昧な言葉を避けて本当に言いたいことをはっきり伝達すること

「それは難しい」、「問題はあるかもしれないが検討する」（と言いながら検討しなく、本当は相手に「無理」と言っている）、「とてもいいですがB君の案は〇〇〇だと思います」（と言ったら日本人は「B君案を採決するんだな」とわかってくれますが中国人はその意思をつかめません）

↑このような言い方はやめましょうね。ちなみに私は何年もやってきたのですぐわかりますが、たまにはあえてわかっていない振りをしてびっくりさせます。あいまいな言葉が嫌いだからです。そうすると次ははっきりした文脈で言うようになってくれます。

・無理に中国に対する興味を示さないこと

本当に興味があれば話は別ですが、「せっかく中国からきたので話かけよう」と思って無理やり中国関連の話題を考えて会話を作るのをやめたほうがいいと思います。会話を作っているなあとすぐわかりますから。相手が聞きたくもない話、そもそも間違った事実を言ってしまうと好感を買うことができません。（間違っているということに気付くこともできませんから）

むしろ、日本のことをどんどん話したほうがいいと思います。大体日本に興味があってきているわけですから、盛り上がります。ただ、「日本の○○はどう思う？日本の○○が好き？」という質問はほどほどに。

これは中国人のみならずどの国の人でも通用する話かもしれません。

・日本ではエビデンスを残すことが重要だと、教えること

特にその人を助けたいと思っていなければ教えなくてもいいですが、せっかく同僚だからサポートしてあげたいのなら、最初は日本の職場で一番重要なことを教えてあげましょう。「そんな手間なことをやって効率が悪くなるだけでは？」と言われようが、「あんたのためだよ」と言いましょう。

・中国人Aと中国人Bを同じような人物で同様な考えを持つ人だと考えないこと

出身地や育ちの環境が違う中国人は、同じ中国人でも性格や見解が大きく異なります。「あなたたち中国人は○○」のような考え方は捨てたほうがいいと思います。そして、AさんがBさんの考え方が驚くほど違うという場合は不思議に思わなくてもいいです。「中国人の意見を聞こう」というシーンでは、なるべく複数の人に聞きましょう。

凡人回答者 · Answer

“変な日本人”として%3C普通の日本人の無自覚での感覚%3Eを言語化してみます(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)b

まず、国籍・ビザをどの様な形で”入国するつもりなのか？“という点から振り返るべきですかね〜

“排他的な風土感”は、外国人であるならば所々で感じているでしょうが…

”日本“という国には%3Cお役所仕事%3Eという、%3C自国のルール%3Eにも関わらず%3C知らなくても困らない決まり%3Eが多々あり

ぶっちゃけ…法的な観点から言えば外国人の方の判断の方が“正しいケース”がチラホラ…

そりゃ”外国人“からしてみれば、《日本は規範（ルール）を重んじる厳格な国》という大前提の認識により《『ルールを守れ』と事ある度に凶弾する“日本“のルール（法律）をある程度頭に入れている》のは保身の為にも必要なのでしょう…(´・ω・｀)

しかし残念ながら、それは過大評価し過ぎの勘違いの元です。

%3C日本の警官が優秀%3Eなのは、〈法知識が殆ど無い“日本人”を長年取り締まっているから〉という側面があるからですね…

%3C”お役所“の決めた“勝手なルール”は、自国というホームグラウンドにて、都合良くねじ曲げるのが”日本人“の特筆すべき汚点%3E

だと私は考えます(´・ω・｀)

コレは当然%3C労働契約%3Eという公的書面でも生じる影響であり

“勤務態度”という業務時間内での”仕草“にまで拘束力を発揮する、奴隷ですらびっくりの悪魔の契約書になっていたりします…

“冗談”であるならば、”日本人が過労死”なんてふざけた理由で死んだりはしませんよ(⁠*⁠´⁠ω⁠｀⁠*⁠)w

日本で、就労ビザという労働をする前提での滞在を目指すなら

ガーナ人男性のケースは“旬”ですし、どの様に捉えるか？程度の認識はしておいた方が良いですね〜

平たく言えば…

【就労ビザの外国人は、”人“では無く“労働力”として入れてやってるのだから、税だけ納めて自国で勝手にクタバレこの野郎…】

という胸糞悪い”本音“を%3Cルール%3Eに基づく事だから仕方ないという体で、恥ずかしげも無く主張する“糞”が居る訳ですよ(´・ω・｀)

私はそういう”利用価値“で人を運用するスタンスはどうかと思いますよ？

しかしながら“過労死”する様な%3C思考停止民主主義国民%3Eである”マジメな日本人“はルールや仕組みを変えようとはしないのです…(´・ω・｀)

逆を言えば、民主制が機能不全を起こしている国でもあるのですから“参政権”さえ獲得出来れば……

そういう”国“としてどうなの？ってのが日本という国です。

Eiji Takano（高野 英二） · Answer

Quora英語版で、「日本人を招待すると『また今度』と云うが、それはいつのことなのか？」という質問がありました。Eiji Takano（高野 英二）'s answer to When I invited Japanese people, I was told that "また今度" (mata kondo). When is it "また今度"? [ https://www.quora.com/When-I-invited-Japanese-people-I-was-told-that-%E3%81%BE%E3%81%9F%E4%BB%8A%E5%BA%A6-mata-kondo-When-is-it-%E3%81%BE%E3%81%9F%E4%BB%8A%E5%BA%A6/answer/Eiji-Takano-%E9%AB%98%E9%87%8E-%E8%8B%B1%E4%BA%8C ]

日本人同士なら「また今度」は「御辞退します」の意であり、英語の"No thanks."の婉曲表現だと解りますが、英米人にはそれは通用しません。彼らは「また今度」をずっと待っているわけです。ものごとをはっきり云わない日本人にしびれを切らし、「どういう人種なんだ、一体！」と不信感を生じさせるかも知れません。

特にアメリカ人は好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと個人の好き嫌いを大袈裟に主張し、民主党贔屓か共和党贔屓かを鮮明にし、YesかNoかをハッキリさせたがります。彼らにとっては何事も白か黒かであり、日本人好みの灰色というのは考えられないのです。「波風立てないように云ってるこっちの真意を感じ取ってくれ！」というのも通じません。言葉の裏にある真意を慮るというのは日本人のお家芸ですが、欧米人にはその特技は備わっていません。真意を隠して遠回しに云ってはいけないのです。たとえそれが相手を思いやる気持からであっても…。出来ないものは出来ない、考えてもいないことは考えてもいないとハッキリ云うべきです。

この点を忘れずに発言するようにすれば、関係がギクシャクしたり誤解を生じたりしないでビジネスを成功させることが出来るでしょう。

佐藤 (Sato) · Answer

日本政府としては邦人が人質にされた場合、当然救出に向かうと思います。その際、ハマスと直接交渉できるチャンネルを持っているかどうかが鍵となると言えそうです。

記憶に新しいIslamic State（以下IS)が台頭した時に、ISに後藤健二さん、湯川遥菜さんが拉致され、日本政府に「返して欲しければ、2億ドル払え。さもなくば殺す」と条件を突きつけたことがあります。

最終的に日本政府の努力も虚しく、後藤さん、湯川さん両名は殺害されるという結果になりました。

この際の日本政府の1番の問題はISと直接交渉するチャンネルを持っていなかったという点でした。

当時はアメリカ政府がテロ組織と直接関係を持たないように各国政府にプレッシャーをかけていたので、日本政府は公に直接交渉ができず、ヨルダン政府を通じて交渉を行なっていました。しかし、ヨルダン政府もカサースベ中尉というエースパイロットがISに拉致されていたため交渉をさらに複雑にするだけでした。

ちなみに自衛隊の軍備を増強し、憲法9条を改正して自衛隊を派遣すればよかったという意見もあると思います。たしかにわたしもそういう選択肢が一切取れない今の日本政府は大変問題だと思います。しかし、今回の件に関しては、アメリカがISに囚われたアメリカ人を救出しようと部隊を派遣するも失敗に終わったという事例があります。よく分からない所に自衛隊を派遣しても混乱を招くと思うので、スピード感が求められる交渉の時は直接交渉できるチャンネルを持つことの方が重要です。（重ねて言いますが、軍事力が重要ではないということではありません。軍事力をちらつかせれば交渉が有利になることが多いので軍事力はむしろ重要です）

今回のハマスに関してはパレスチナと日本の間で関係がありますから、直接アクセスできるチャンネルがありそうな気はします。

邦人が拉致される事態は想像したくありませんが、国家の存在意義は邦人の保護なので、そういう場合は是非とも務めを果たして欲しい所です。

参考:中東特派員は見た　イスラム世界と「イスラム国」の真実　荒木基

追記：リプライから大変素晴らしい質問が投げかけられましたので、別途回答いたしました。お時間のある方は是非ご覧ください。

https://jp.quora.com/%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AB%E9%82%A6%E4%BA%BA%E3%81%8C%E6%8B%89%E8%87%B4%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%A0%B4%E5%90%88-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%BF%E5%BA%9C%E3%81%AF%E9%82%A6%E4%BA%BA/answers/1477743702505890?ch=17&oid=1477743702505890&share=06615f1a&srid=hq5axh&target_type=answer

堀井 良威 (Yoshitake Horii) · Answer

ときには消費者や顧客として、ときには上司や同僚として中国と接してきた中で回答いたします。わたしの行動範囲や業務上から、中国のごく一部しか反映されないと思います。ご了承ください。

多くの人が目的志向であることを頭の片隅に

上司「よーし会議やるぞー」

部下「なんの会議ですか？」

上司「いや今後の諸々確認だよ」

部下「技術担当のワタシは出席する必要ありますか？」

上司「まぁうーん、いたほうがいいじゃないかな。なんとなく。」

部下「その目的なら一旦欠席で、必要なパートで呼んでください」

多くの方が、わかるわー部下の気持ち、となると思います。しかし、実際は最後にはちゃっかり出席してませんか（笑）。

もちろん、報告会やら何やら会議はあります。ただ、会議に限らず「目的志向」であること「合理的な思考」をされる方が多いです。この点を頭の片隅に入れておくとストレスが１つ軽減します。

KPIと職務範囲はクリアにしましょう

中途半端なジェネラリストより専門性の高い人間のほうが重宝されます。日本の新卒採用ジェネラリスト育成文化はありません。採用時から、目的・目標・KPI・責任範囲・業務範囲が明確なことが多いです。

したがって、自分の業務範囲外の仕事はしません。これは怠慢ではなく、その仕事は別の同僚の職務範囲だからです。ジェネラリストが集まって皆でやればうまくいく、は見かけません。

仕事を依頼する側が注意するべきなのはKPI設定です。KPIの達成度は、業績、個々人の給与やボーナスにダイレクトに反映します（させることが多いです）。

期初にアバウトなKPI設定をし、

Aさん「KPI達成」

Bさん「KPI達成」

Cさん「KPI達成」

業績全体「KPI未達成」

このような残念な結果に陥ることを極力避けなければいけません。

適切な職務範囲と責任の範囲を決めること、そして達成可能で適切なKPIを設定すること、これは日本以上に大切な気がします。

誰もが感じる時間の感覚ズレ

きっと中国で働いたら一番最初に肌で感じる経験、しいては注意点になると思います。それは日本と中国のスピード感の違いです。駆け足も、手の動作も、食べる速さもタイピングのスピードも日中で変わりません。では何が違うのか？

あなたがキャッチャー、相手の中国人がピッチャーだったとします。

あなた「フォークボールでいくか？いや待てよ、スライダーもありじゃないか？」

ピッチャー「いや、直球ストレート勝負します」

あなた「次は、スライダーで勝負がよさそうだね、だって前回さ」

ピッチャー「いや、直球ストレートで大丈夫です」

あなた「負けちゃったな。やっぱりフォークボールにしておけば。帰って反省会だね」

ピッチャー「次の対戦相手を探しましょう。もちろん直球ストレートで勝負します」

あれもこれも時間をかけて考えて１試合で完璧な防御率を目指すのか、自分の武器を最大限利用して試合数を多くこなしていくのか、といった違いがあります。

この考えは、日常の仕事にも表れます。多くの人が口を揃えていうのは、意思決定スピードの違いです。１００点満点を目指すためには、あれもこれも考えなければなりません。あの人の意見も、この人の意見も、確認作業も、確認作業のための会議も必要です。

雑な意思決定もありますが、総じて中国の意思決定は早いです。それは１００点満点を目指していないからです。もっといえば、１００点を目指しても市場が瞬時に変わるため、いまの１００点満点が明日も保証されるとは限らないからです。

政治の議論は、まずは日本の政治を学んでおくべき

政治関連の話題について、母国日本の政治すらも理解していない中途半端な知識であれば、まともな議論はできないと思います。中国の政治を理解するには、生まれ育った国の政治制度や仕組みと相対的に比較しながら理解していくことになります。中国で働いたからといって中国の政治理解が深まることはありません。

ただ、自分の属する業界などへの国の指針、方向、政策についてはできるだけ早くキャッチアップしておくべきです。これは、政治への興味関心とは別です。これらの政策について、業界のパイオニアたちがどう動いているのかなどは、多くの人と議論することをおすすめします。

文化の歴史的背景を共有する両国ですから、文化的なカルチャーショックを受けることはほとんどないと思います。しかしビジネスにおいては、上記のようないくつかの差があります。この差は善悪や良し悪しの線引ではありません。

以上、参考になれば幸いです。

Shin Kusanagi · Answer

ユダヤ系文化には全く詳しくないですが、イスラエル発の北米IT会社の日本法人に勤めています。私が気をつけているのは、カレンダーです。

北米のユダヤ系で、特に食事であるとか日々の習慣であるとか、表に出る部分で分かりやすいユダヤ系の人は少ないです。私の前の上司が髭はないけどアフロが伸びたような長髪の人で、元バンドマンかなぁぐらいに思っていたら、ユダヤ系の人でした。

食事も、本人は選んでいたかもしれないですが、側でいる限り皆と同じものを食べていました。食事は人によって全然違うので外国人をもてなす時は食事の制限があるかどうかを、ユダヤ系に限らず聞くべきです。一度イスラエルからのゲストで、コーシャ [ https://kotobank.jp/word/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3-1736786 ]でないものは野菜しか食べない、と言われた時はディナーの選択に困ったこともあります。

でもユダヤ系の祝日や休日については、それを守っているんだな、と思わせることがありました。例えば土曜日は安息日にあたるので、メールが来るようなこともありません。そして、長めの休みに入る時は、例えばユダヤ系の人々のお正月だったりするので、その人だけではなく会社のユダヤ系ほぼ全員がお休みになります。

イスラエル大使館のカレンダー [ https://embassies.gov.il/tokyo/Announcements/Pages/2021%E5%B9%B4%E7%A5%9D%E7%A5%AD%E6%97%A5%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC.aspx ]が参考になるかと思います。

考え方は、穏やかで論理的だ、と私は感じていましたが、人によって違うはずです。習慣に対するリスペクト以外は、特に他の外国人との違いを意識する必要はないと思います。ただ、ユダヤ系の人脈を大切にしているな、とは感じるのでタイトルのない人でもユダヤ系の名前を持つ人は、会社の上層部と近い人の可能性がある、ということは意識しておいた方がいいと思います。

Yoko Yoshioka · Answer

去年イスラエルに観光で行きました。
地球上にあんな場所中々無いと思うのでいろんな人に勧めてるのですがクリスチャン以外はあんま乗り気になってくれないのですのよね。

前置きはさておき、嘆きの壁や岩のドーム、聖墳墓教会に聖誕教会と聖地がモリモリでゴリゴリの宗教者の街の印象がありますが既に回答されてる方にもあるように、礼拝のマナーを守ってればまぁ大丈夫と言う印象がありました。

ただ、ユダヤ教の国なだけあって超正統派とかcharedimとか言われてるユダヤ教に熱心な宗派の方達には配慮した方が良いかもしれません。
こんな感じの見た目の方達です↓

彼等が嘆きの壁の前で熱心にお祈りしてる様子は非常に美しいと言うか絵になるのですが
（俗な言い方をするとインスタ映えするのですが）
彼等は撮られたくて祈ってる訳では無いので、近くで撮影しない等
それなりに配慮するとかした方が良いとは思います。

また、彼等が多く居住するエルサレム旧市街の近くのmea she'arimやテルアビブからほど近いBnei Brakを訪れる予定があるなら、その際も注意した方がい良いかと思われます。
（女性なら肌を露出せずにロングスカートを履く、むやみに写真を撮らない、等）見世物じゃなくて居住地域ですし、
写真撮ってると血気盛んな若者に絡まれたりするようです。

↓こんな感じの場所です。余談ですがエルサレムの都市計画ではメアシェアリームはさっくり言ってしまうと手を付けられない状態らしいです。

確かにメアシェアリームにしろ嘆きの壁にしろ、実際に訪れてみると
カメラ出して熱心に撮影してる観光客は多く見受けられるかと思います。

しかし、エルサレムってアジア人皆無なんですよ、本当にいない。
いないもんだかからとにかく目立ちます。
ちょっと歩いてると超正統派の方々に「うわ、何あれ」って凝視されるぐらい珍しい存在のようです。
自分の行動がガン見されてると思うぐらいがちょうど良いかと思います。

後、入国の際にイミグレで信仰について聞かれる場合があるかもしれません。
私の時は「信仰は？」「仏教徒！？なんで来たの！？（遊び半分で来られるの迷惑なんだよ）」って喧嘩腰で聞かれたのでそれなりに考えておく必要があるかもです。
私は「世界の歴史の上で最も重要な国の一つだから（ホロコースト）」と答えました。
事実、イスラエルとドイツの間では若者の交換滞在プログラムがあるらしく、
ドイツ人の若者のグループを滞在先でよく見かけました。
友達同士で来てるみたいです。

まぁそんなとこです。

Anonymous · Answer

ソフト開発での入札の経験から回答します。

日本人が客の場合：

* お客様は神様意識をもちそれを態度に表すこと
 * 過剰な値切り
 * 嘘をつくこと。今後もずっと仕事出すから今回は安くと言って一度きりとか
 * 遅い決断。持ち帰って検討すると言って1ヶ月連絡無し。相見積もりとか取ってるんでしょうが、ベンダーはそんなに待たない
 * 契約前に過剰な技術情報や設計方法を無料で取ろうとすること
 * 相手の年齢を聞くこと。それでベンダーと上下関係に持っていこうとすること
日本人がベンダーの場合：

* 提示できる情報は提示し、その仕事ができることを証明すること。よろしくお願いしますなどとお願い一辺倒で攻めても無意味
 * 質問には誠実に答え、過剰な要求があればそこはお金をもらうとはっきり言うこと
 * 必要ならばきちんと交渉する。特にお金のこと
 * お互いに人間同士なので、杓子定規なやりとりだけで物事が進むとは限らない
今考えつくのはそんなところですかね。

Miki Alissa · Answer

ご質問ありがとうございます。イスラエル女子部代表の三木です。

イスラエル式働き方改革を日本に輸入している任意団体を2018年1月に立ち上げ、NewsPicksのおすすめピッカー、FNNプライムなどで執筆をしております。イスラエルの子育て・働き方には精通している（つもり）です。少しはお力になれればと思います…！

子育ては、ものすごくしやすいです。

まず、イスラエルの出生率は3.11人とOECDナンバーワン。しかも、40年間ずっと3を推移しています。日本の第一次ベビーブームが3~4人だったのと比較すると、40年間３は、ある種、40年間ベビーブームが起き続けていると過言ではありません。

さらに、女性のマネジメントポジションも高く、OECDトップ10入り。事実女性の首相もいましたし、前インテル・イスラエルCEOも2人育てた女性、現法務大臣も2人のママです。

では、なぜ出生率が高く、ビジネスにも進出しているのか…？

それはイスラエルの国教：ユダヤ教が切れません。ユダヤ教は「家族の幸せ」が何よりも大切と説いています。

家族が幸せであるために、「子だくさん」の方が、老後の面倒が分散されて子供も親も負担が減る…。家族を運営するために「お金」は必要。男女が共に働けばダブルインカムになる…と。非常に合理的です。。

この感覚は、老若男女といません。男性も「家族の幸せ」のために、積極的に家事を手伝います。おじいちゃんおばあちゃんも、パパママの代わりに保育園から孫を連れて帰ります。

男性上司からも理解されるから、子育てしやすい

上記の社会的背景から、例え会社の上司が男性であっても、部下の女性は「子育て」を理由にフレキシブルな行動ができます。

例えば、子供が風邪を引いた場合、選択肢は２つあります。

1. 会社に連れてくる：風邪を引いたら保育園から拒否されます。しかしママは大事な会議がある…。その際会社の会議室や自分の部屋に子供を置いて仕事をします。毎日なNGですが、突発的ならやむなしと周りが理解します。
2. テレワーク：インターネット上で仕事を行います。
誰もが、子どもは大切なことととらえているのは大きいと思います。