中国で「大人のおもちゃ」市場が急成長、コンビニで販売も
[上海 20日 ロイター] 中国でいわゆる「大人のおもちゃ」を見つけるのは難しくない。全土に「成人保健」という性具を販売する店があるほか、ホテルのミニバーやコンビニでも売られている。
しかし、30年前には、雑誌の裏表紙にキスするカップルの写真が掲載されただけで、国民から批判の嵐が巻き起こった国だ。業界関係者によると、性に対する態度の変化は、共産党が1970年後半に始めた改革・開放政策がきっかけとなり、インターネットの登場が市場拡大の要因になったという。
性具をオンラインで販売する会社の社長Lin Degangさんは、性具の市場規模が昨年末の約100億人民元(約1300億円)から2004年には約400億人民元(約5200億円)まで拡大するとの見通しを示す。
Linさんは「5年以内に性具は、日常的に利用する一般的な商品となり、おしゃれなライフスタイルに欠かせない要素となる」と語る。
上海のファミリーマートの店舗では、さまざまな種類のバイブレーターが売られており、レジ横にコンドームと並んで販売されている。価格は15─17ドル(約1200円─1400円)だ。
ただ、こうした商品はインターネットで購入する消費者が多いようで、浙江省の会社員(25)は「実店舗で性具を買うのは恥ずかしくてできない。オンラインショップで注文している」と話していた。
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