水星が40億年で直径14キロ縮小、内部の冷却で=米研究

水星が40億年で直径14キロ縮小、内部の冷却で=米研究
3月16日、水星の直径がこの40億年で推計よりも小さくなったとする研究報告が、英科学誌ネイチャー・ジオサイエンスに発表された。写真は水星の疑似カラー写真。NASAが昨年2月提供(2014年 ロイター)
[ケープカナベラル(米フロリダ州) 16日 ロイター] -太陽系の惑星のうち最も内側にある水星の直径がこの40億年で推計よりも小さくなったとする研究報告が、英科学誌ネイチャー・ジオサイエンスに16日発表された。
水星の直径は約4880キロだが、米カーネギー研究所のポール・バーン氏らによる研究によると、惑星内部が冷却されたことにより、これまでに約14キロ縮小。これは従来の推計値の2倍以上だという。
地殻が複数のプレートでできる地球とは違い、水星の地殻は単一の固い層から成り、収縮でできた谷が見られる。研究チームは、5900以上の地形データを調べ、水星がどれだけ縮小したか計算した。
1970年代に探査機が地表約45%を撮影した画像データからは、水星の縮小幅は直径2─4キロという推計が出ていた。

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