バイデン氏、トランスジェンダーの米軍入隊禁止取り消す大統領令に署名
[ワシントン 25日 ロイター] - バイデン米大統領は25日、出生時の性と自認する性が異なるトランスジェンダーの人たちの米軍入隊を禁じたトランプ前大統領の措置を取り消す大統領令に署名した。
バイデン氏は選挙中から入隊禁止撤廃を公約に掲げており、この日ハリス副大統領やオースティン国防長官、ミレー統合参謀本部議長らが見守る中、ホワイトハウスで署名を行った。さらに署名後、ツイッターに「入隊資格がある全ての人がプライドを持ち、堂々と軍務に就くことができる方が、米国はより安全になる。非常に単純な話だ」と投稿した。
オバマ元大統領は2016年、トランスジェンダーに米軍の門戸を開いたが、トランプ氏は既に軍務に従事している人々の身分を保障しながら、新規採用を停止。ただ性的少数者の権利を支援する団体などは昨年11月、トランスジェンダー入隊禁止が米軍の態勢に打撃を与えたと批判する報告書を公表している。
オースティン氏は、バイデン氏の命令を受けてすぐにトランスジェンダーが確実に入隊できるように対応するとコメントした。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」