現在は円高が是正されてきただけ、円安ではない=自工会会長

現在は円高が是正されてきただけ、円安ではない=自工会会長
12月20日、日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は、現在の為替水準について「円高が是正されてきただけ、円安ではない」と述べ、今も超円高が続いているとの認識を示した。都内で5月撮影(2012年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 20日 ロイター] 日本自動車工業会(自工会)の豊田章男会長(トヨタ自動車<7203.T>社長)は20日の定例会見で、現在の為替水準について「円高が是正されてきただけ、円安ではない」と述べ、今も超円高が続いているとの認識を示した。
その上で、日銀の独立性を堅持しつつも「政府と日銀が強力に連携し、超円高の是正に向け、あらゆる対策をとってもらいたい」と語った。
衆院選で自民党と公明党が圧勝したことなどを受け、為替は1ドル=84円台で推移している。
豊田会長は、新政権に対し「国民の努力や痛みを理解し、努力した人が報われる社会を築いてもらいたい」とあらためてコメント。環太平洋連携協定(TPP)ついては、日本は資源国ではなく、自由貿易で発展する必要があり、TPPのルールづくりの過程から関与していくことが必要との認識を示した。その上で、TPP交渉について「早期に参加表明をお願いしたい」と述べた。
(ロイターニュース 杉山健太郎)

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