壁に貼ったバナナに9億円超、中国の仮想通貨起業家が落札

[20日 ロイター] - 競売大手サザビーズは、20日に行われたオークションで壁にテープで貼り付けたバナナが620万ドル(約9億6000万円)で落札されたと発表した。これはイタリア人芸術家マウリツィオ・カテラン氏の作品「コメディアン」で、中国の仮想通貨(暗号資産)関連の起業家でトロンブロックチェーンの創設者であるジャスティン・サン氏が落札した。
作品は2019年、アート・バーゼル・マイアミビーチで披露。見物人が殺到したことから、安全のため作品が撤去される騒ぎとなった。
 競売大手サザビーズは、20日に行われたオークションで壁にテープで貼り付けたバナナが620万ドル(約9億6000万円)で落札されたと発表した。写真は2019年、マイアミでの展覧会の様子(2024年 ロイター/Eva Marie Uzcategui)
予想落札価格は最高150万ドルだった。入札は80万ドルから始まり、開始約5分後に520万ドルプラス手数料で落札されたという。
サン氏は「これは単なるアート作品ではない。アート、ミーム、仮想通貨コミュニティの世界をつなぐ文化現象を表している。この作品は将来、より多くの考えや議論を喚起し、歴史の一部になる」と語った。
支払いは仮想通貨で実施した。この作品は生のバナナを使用しており、時間がたつにつれ腐ってくるため、買い手がそのつど新しいバナナと交換する必要があるという。サン氏は、バナナを食べるとしている。

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トムソン・ロイター

Daniel Trotta is a U.S. National Affairs correspondent, covering race, guns, LGBTQ+ issues, immigration, homelessness and breaking news in the 50 states. Previously based in New York and now in California, Trotta was awarded the NLGJA award for excellence in transgender coverage. He was previously posted in Cuba, Spain, Mexico and Nicaragua, covering top world stories including the normalization of Cuban-U.S. relations and the Madrid train bombing by Islamist radicals.