ザンビア債務再編不透明に、債権国が修正案も反対 他国に影響も

ザンビア債務再編不透明に、債権国が修正案も反対 他国に影響も
アフリカ南部のザンビアは20日、30億ドルのユーロ債の再編について、修正案が中国を含む主要債権国の反対により実行できなくなったと発表した。写真はIMF本部で撮影、2018年9月(2023年 ロイター/Yuri Gripas)
[ヨハネスブルク/ロンドン 20日 ロイター] - アフリカ南部のザンビアは20日、30億ドルのユーロ債の再編について、修正案が中国を含む主要債権国の反対により実行できなくなったと発表した。
ザンビアは10月下旬に債券保有者グループと再編について合意した。しかし商業金融機関と2国間金融機関から同等の債務救済が提供されるかを巡って同国政府、債権国、国際通貨基金(IMF)が対立していた。IMFは修正された再編策を承認したが、ザンビア政府によると中国とフランスが共同議長を務める債権国委員会が再び拒否した。
ザンビアは2020年にデフォルト(債務不履行)に陥り、債務再編が遅れている。
債権国委員会は声明で、債務の持続可能性を回復させるために必要とザンビア政府やIMFが認識しているよりも大幅な債務削減を民間の債券保有者に要求すると表明した。
一方、民間の債券保有者委員会は最新の提案は正味現在価値ベースで債権国よりも多くの債務軽減を提供していると反論した。
関係筋はザンビアの債務再編が暗礁に乗り上げたことについて、他国にも影響が及ぶ恐れがあると指摘している。債権国委員会の関係者は「これは同様の債務の扱いに極めて大きな影響を与える」と述べた。
別の関係筋は「債権国委員会が反対を取り下げなければ、国債の再編は大きな後退を余儀なくされる」と語った。

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Rachel Savage is Africa Senior Markets Correspondent at Reuters, where she covers finance and economics across Sub-Saharan Africa, from sovereign debt crises and IMF programs to foreign exchange markets and cryptocurrencies. Previously she was LGBT+ Correspondent at the Thomson Reuters Foundation for just over three years and was awarded Journalist of the Year in 2021 by the NLJGA: The Association of LGBTQ Journalists, a U.S. group. Before that, Rachel was based in Nairobi and then Lagos as an East and West Africa Correspondent for The Economist, after starting her career a decade ago as a business journalist in London.

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Karin Strohecker is the London-based Global Chief Correspondent for Emerging Markets, leading a team that covers debt and economic issues and investment trends in developing nations around the globe. Having joined Reuters more than 20 years ago, Karin has worked in text and television in Frankfurt, Berlin and Vienna, covering major events such as IMF World Bank meetings in Washington, the World Economic Forum in Davos, OPEC meetings and the World Cup.