米テキサス・ニューメキシコ州のはしか感染228人に、成人死者も陽性

3月7日、米南部のテキサス州とニューメキシコ州で、はしかの症例が新たに59件報告され、感染者数は計228人となった。写真は3種混合ワクチン(MMR)。米テキサス州 で2月撮影(2025 ロイター/Annie Rice)
[7日 ロイター] - 米南部のテキサス州とニューメキシコ州で7日、はしかの症例が新たに59件報告され、感染者数は計228人となった。同地域では1月下旬にテキサス州西部で始まった流行が拡大し、米国として10年ぶりに死者が出ている。
ただ、米疾病対策センター(CDC)は今回の流行に関して医師向けに出した初の警報で、予防接種や監視制度などにより、全米規模のはしか拡散リスクは引き続き低いと説明した。
CDCは、はしか、風疹、おたふく風邪を防ぐ3種混合ワクチン(MMR)がはしかの最良の予防法と説明。1957年以降に生まれた米国居住者は全員、ワクチン接種を受けているか、検査で免疫が確認されているはずとした。
テキサス州保健局のデータによると、7日時点におけるはしかの週内症例は39件増の198件となった。同州では先週、基礎疾患のないワクチン未接種の子どもがはしかで死亡した。
ニューメキシコ州では、7日の感染者数が30人と前日の10人から増加。また、6日に死亡した成人1人がはしか検査で陽性だったことから、州内で初の死亡例として調査しているという。
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