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2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

東大でホラー映画

先週から、東大での授業中に、やや困った現象が起きている。廊下の斜め向いの教室から、「ぎぁ〜」というような声が聞こえてくるのだ。どうやら映画を観せているらしいが、あまり音が大きいので、学生もくすくす笑う。先週は出向いて行ったら、暑いのにカー…

栗原裕一郎氏の盗作疑惑

栗原裕一郎氏初の単著『<盗作>の文学史』(新曜社)の帯に、大きく「ん?」とあるのが、斎藤美奈子氏の『妊娠小説』(筑摩書房、1994)の帯のパクリではないかと、複数の読者から指摘があり、話し合った結果、帯は著者の作品ではなく営業部の作品であると…

二種類の未亡人

「未亡人」という言葉は差別語だといわれる。確かに字面はその通りである。ただ、語源探索をしていくと、「男」という字は田圃で働く姿であるから、男だけが働くのか、「差別字」だとかいうことになりかねないし、未亡人という語は便利なのである。「久生十…

やはり村上陽一郎がおかしい

匿名で議論をしかけてくる奴で、途中からおかしな詭弁でごまかしつつ攻撃してくる奴は、相手にしないことにしている。森岡正博は実名だがあまりにバカバカしいので放置した。 さて、村上陽一郎『やりなおし教養講座』を図書館で借りてきた。はっきりと「12世…

段林和江について

ウィキペディアで風祭くんとやらが私の項目を実に熱心に編集してくれている。中で私が、弁護士(元立命館大学法科大学院教授)段林和江が「結婚生活について書いたら民事訴訟を起こす」と言ってきたのを「脅迫」と書いたら直されていたが、よく考えたら、こ…

On Yomota Inuhiko’s Remark

In Shincho (2008, May), YOMOTA Inuhiko makes a report on the Internatioal Symposium on Mizoguchi Kenji at Udine in Italy. According to Yomota, Mark Le Fanu from Denmark, who wrote a book on Mizoguchi, but was unable to read Japanese at all…

あえて鳩山邦夫を讃える

さしたる関心なし、当然のこととして済まそうとしたが、あちこちうるさいので、敢えて言うが、刑事訴訟法によって、死刑が確定した場合、6ヶ月以内に法務大臣は執行命令を出すと決まっている。これについては訓示規定とする判例があるから、6ヶ月以内に命…

大橋洋一よ

「死に神」で朝日新聞に抗議が殺到しているそうだが、どうせなら東大教授・大橋洋一にも抗議を殺到させてほしい。 http://d.hatena.ne.jp/rento/20080617 ただし念のため言っておくが、禁煙ファシスト連の行動から、私は、抗議が殺到すればそれが正しいとは…

昨日は、知人が病気で行けなくなったというので、武蔵野文化会館で行われるイタリアの歌劇団によるロッシーニの「チェネレントラ」を観聴きに行ったのだが、妻は仕事なのであとから来ることになり、私は吉祥寺からバスが出ているとも知らず、かつて住まって…

マスコミよ

『週刊朝日』の見出しはひどいなあ。「若者に気をつけろ」だって。実は私にも取材申し込みがあったのだが、通り魔無差別殺傷事件のようなものは五年、十年に一度くらい、社会的に不遇な者によって起こされているもので、当人の「彼女ができない」といった言…

世代論とか

私の『日本売春史』に、論者の生(没)年と現在の職が書いてあることに不審の念を抱く人がいるようだが、まあ確かに学術論文でそういうことはしないが、私としては論及した人がいくつくらいでいま何をしているのか、といったことは気になるし、一般読者とし…

将軍は歌舞伎など観ない

「篤姫」で将軍が歌舞伎役者の真似をしていたが、むろんシナリオ作家の作り事ながら、歌舞伎というのは町人の観るもので、将軍が歌舞伎を観たことがあるはずがない。能なら幕府の式楽だから何度も観ているだろうが。 - 桜庭一樹の直木賞受賞作『私の男』で、…

三ツ野陽介論文について

『比較文学研究』の最新号が届いたのだが、三ツ野陽介とかいう院生の江藤淳論が載っていて、どれどれと覗いてみたが、何一つ新事実もなければ新解釈もない。従来江藤について言われてきたことをまとめただけで、卒論レベルの代物である。『比較文学研究』は…

独ソ不可侵条約

『週刊朝日』に、斎藤美奈子の『本の本』の、中沢孝夫による書評が載っていた。すると最後の方に、「純文学商店街の生存をかけた闘い」についての記述があった。「過去の栄光を忘れられない老人が幅を利かせている」「ただの過疎よりまだ悪い」などと引用さ…

恋愛の社会学

またかよ…青弓社から『恋愛の社会学』とかいう本が出ていた。まあ、いちおう私の説も紹介してあるからいいが、中身は例によってアンケートと雑誌の調査。さらにまた例によって履歴の箇所が「関西大学准教授」とあるのみで、あとがきを見て阪大人間科学研究科…

ハムレットの心配

ハムレットは死ぬ間際にホレーショに、生き延びてことの真実を伝えてくれ、と頼む。「さもないと、私の汚名が後世に残ってしまう」。 この世界では、父王ハムレットは亡霊になるから、ハムレットは亡霊として自分の死後の世界を知ることができるが、現実には…

どんな顔だか知らないが

こないだから『仮面の忍者赤影』のDVDを観ている。オープニングの歌に「どんな顔だか知らないが」とあるが、子供の頃、赤影が仮面をとっていた記憶があったのだが、観ていると、とっているどころではない。戦闘に当たって赤影に変身すると言ってもいいく…

蟹工船騒ぎ

『蟹工船』が売れているとかで話題になっている。大変気持ち悪い。第一に、火付け役が雨宮処凛というところが胡散臭い。雨宮は「元右翼」と言っているが、「左翼」になったという気が私にはしない。だって尊皇家の佐藤優と対談しているんだもの。貧乏で大変…

推敲について

『童貞放浪記』に書き下ろしで入れた「ミゼラブル・ハイスクール1978」を千野帽子さんが「支持」してくださり、これからも小説を書き続けて欲しい、と書いている。ありがたいことである。 しかし書き下ろしで入れた二編は、要するに載せてくれる雑誌がないか…

(活字化のため削除) - 私は近所の区立図書館で予約しておいて見に行くという日々なのだが、先日、15冊くらい予約しておいたら、出してきた図書館員が「ああ・・・多いですねえ・・・二週間ですが大丈夫ですかぁ」などと呟くように言った。この図書館員には…