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香港大引:ハンセン1.3%安で続落、AIやクラウドに売り

サーチナ

中国株

2025/2/25 17:45

 25日の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比307.59ポイント(1.32%)安の23034.02ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が119.69ポイント(1.39%)安の8499.19ポイントと続落した。売買代金は3295億5180万香港ドルとなっている(24日は3560億3140万香港ドル)。

 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米国の対中圧力や米ハイテク株安などが逆風だ。トランプ米政権はこのところ、輸出規制や関税賦課などで中国に対し広範に圧力をかけている。中国側が非難を強める中、両国関係の更なる悪化も警戒された。また、昨夜の米株市場では、AI(人工知能)データセンターの投資減速を警戒し、ナスダック指数が1.2%安と3日続落している。中国の政策に対する期待感で、指数は下げ幅を縮小させる場面がみられたものの、引けにかけて再び売りの勢いが増した。(亜州リサーチ編集部)

 ハンセン指数の構成銘柄では、旅行サイト中国大手の携程集団(トリップドットコム:9961/HK)が11.9%安、民営教育サービス事業者の新東方教育科技集団(9901/HK)が5.1%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が4.7%安と下げが目立った。携程が報告した10~12月期決算は7割増益。期末配当の実施と自社株買いの方針を示したが、これを好感する買いは限られている。

 セクター別では、AI技術やクラウドが安い。北京第四範式智能技術(6682/HK)が8.9%、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が5.7%、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が4.1%、万国数拠HD(9698/HK)が3.6%、金山雲(3896/HK)が6.8%、微盟集団(2013/HK)が4.5%ずつ下落した。

 オンライン医療サービス関連もさえない。訊飛医療科技(2506/HK)が6.8%安、智雲健康科技集団(9955/HK)が6.3%安、医渡科技(2158/HK)が4.7%安、阿里健康信息技術(241/HK)が4.4%安で引けた。

 半面、自動車セクターの一角は高い。理想汽車(2015/HK)が12.5%、小鵬汽車(9868/HK)が4.4%、吉利汽車HD(175/HK)が3.9%、長城汽車(2333/HK)が1.8%ずつ上昇した。理想に関しては、純電気自動車(BEV)新モデル「i8」の期待感が先行している。i8は同社が初めて投入するBEVのSUVとなる。ほか、通信機器・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)は3.1%高。自動運転向けAI(人工知能)のスタートアップ企業、地平線(9660/HK)は9.0%高と値を上げている。小米と地平線は上場来高値を更新した。

 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.80%安の3346.04ポイントで取引を終了した。金融が安い。食品・酒造、公益、資源・素材、医薬、軍事関連、運輸、不動産なども売られた。半面、ハイテク株の一角は高い。自動車の一角も買われた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)(写真:123RF)

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