エコマーク
製品の生産から廃棄までを評価した環境ラベル
製品やサービスが環境負荷の低減にどのように配慮しているかを教えてくれる「環境ラベル」。そのひとつである「エコマーク」は、資源の採取〜製造〜消費〜リサイクル〜廃棄といった製品のライフサイクル全体を通して、環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた製品が認定される環境ラベルです。中立の第三者機関が認定しており、品目に応じた厳しい評価基準を設けています。
エコマークの
特徴
- feature 01生産から廃棄まで、製品の一生を評価
- 例えば使用時には省エネ性能が高い製品であったとしても、製造時にエネルギーを大量に使ったり汚染物質を排出していたりしていれば、本当に環境負荷の低減に配慮している製品とは言えません。そこで環境ラベルのひとつであるエコマークは、製品の生産から廃棄までの一生(製品のライフサイクル)を幅広い環境評価項目に配慮して審査しています。具体的には、「省資源と資源循環」「地球温暖化の防止」「生物多様性の保全」「有害物質の制限とコントロール」の4つの観点で重点的に評価しています。
- feature 02エコマークの表示でわかること
- エコマーク製品の種類によってさまざまな審査基準を設けています。例えばプリンタであれば、古紙パルプが配合された用紙が使用できることが審査されているため、エコマークが表示された製品は古紙が使用できる環境に配慮した仕様のプリンタだということが分かります。また、例えばノートパソコンであれば、有害物質(鉛、水銀、カドミウム など)を基準値以上含んでいないことなどが審査されているため、エコマークが表示された製品は有害物質を過度に使っていない地球や人類に優しい仕様の製品だということが分かります。
- administration 01設立の背景
- 1987〜89年、環境庁(現在の環境省)の委託により、(財)日本環境協会(当時)が「環境保全型商品推進事業に関する調査」を行いました。この中で、西ドイツの環境保護ラベル(ブルーエンジェル)などを参考にした「エコマーク」の基本的な考え方が示されました。
これらを受けて、1989年(平成元年)2月から、(財)日本環境協会がエコマーク事業を開始し、1989年に「特定フロンを使用しないスプレー製品」など7種類の品目を対象としてスタートしました。
- administration 02認定基準は?
- 国際標準化機構の規格ISO14020(環境ラベル及び宣言・一般原則)およびISO14024(環境ラベル及び宣言・タイプ環境ラベル表示・原則及び手続き)に則って運営されており、「自主的で多様な基準に基づいた、第三者の機関によってラベルの使用が認められる制度」とされています。
- エコマークでは、「環境保全のために適切である」と認められる商品のカテゴリに対して、学識者、関係行政機関、消費者問題専門家などからなる「企画戦略委員会」において、エコマークの対象となる商品類型を選定します。 商品類型ごとの認定基準書は、事業者、消費者および中立機関の専門家や有識者などからなる「基準策定委員会」において、環境の観点から商品の全ライフステージ(資源採取、製造、流通、使用消費、リサイクル、廃棄)における環境負荷を考慮のうえ策定し、「基準審議委員会」における専門的見地からの精査・検証を経て公益財団法人日本環境協会が制定します。
- エコマークの商品認定審査は、該当する商品類型の認定基準書に基づいて、「審査委員会」が審査を行います。その結果「認定」となりましたら、(公財)日本環境協会との間でエコマーク使用契約を締結します。
エコマークを
取得した製品
を探す
ここまで、エコマークの特徴について解説してきましたが、具体的にどのような製品にエコマークが表示されているのでしょうか。製品カテゴリごとにどのような基準で評価しているかと合わせて紹介します。
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プリンタ
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エコマークを取得した
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エコマーク認証評価基準
- 製品ライフサイクルにおいて環境負荷が高いとされる製品使用段階の省資源、温暖化防止、有害物質の制限とコントロールなどを重点的に評価。
- 例えば、古紙パルプが配合された用紙が使用できることや、機器の待機時の消費電力が低いことなどを審査している。
- 廃棄時の回収の仕組みやトナー・インク等の化学物質の使用等も評価。
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エコマーク認証評価基準
- インクやカートリッジに用いる材料の環境や人への安全性、リサイクルしやすい製品設計、使用済みカートリッジの回収・リサイクル等の適正な処理の促進、適切な情報提供がされているかなど、製品ライフサイクル全体を総合的に評価。
- 例えば、インクカートリッジ使用時の総揮発性有機化合物(TVOC)の放散速度や、使用済みインクカートリッジのリサイクルのシステムがあることなどが審査されています。
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エコマーク認証評価基準
- トナーやカートリッジに用いる材料の環境や人への安全性、リサイクルしやすい製品設計、使用済みカートリッジの回収・リサイクル等の適正な処理の促進、適切な情報提供がされているかなど、製品ライフサイクル全体を総合的に評価。
- 例えば、トナーカートリッジ使用時の総揮発性有機化合物(TVOC)や微粒子・超微粒子の放散速度や、使用済みインクカートリッジのリサイクルのシステムがあることなどが審査されています。
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スキャナ
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エコマークを取得した
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エコマーク認証評価基準
- 製品ライフサイクルにおいて環境負荷が高いとされる製品使用段階の省資源、温暖化防止、有害物質の制限とコントロールを重点的に評価。
- 例えば、国際的な省エネ基準を満たしていることや、製品が有害物質(鉛、水銀、カドミウムなど)を基準値以上含んでいないことなどが審査される。
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ノートパソコン
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エコマーク認証評価基準
- 製品ライフサイクルにおいて環境負荷が高いとされる製品使用段階の省資源、有害物質の制限とコントロールなどを重点的に評価。
- 例えば、エネルギー消費効率が区分ごとに設定された基準を満たしていることや、製品が有害物質(鉛、水銀、カドミウム など)を基準値以上含んでいないことなどが審査される。
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デスクトップパソコン
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エコマークを取得した
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エコマーク認証評価基準
- 製品ライフサイクルにおいて環境負荷が高いとされる製品使用段階の省資源、有害物質の制限とコントロールなどを重点的に評価。
- 例えば、エネルギー消費効率が区分ごとに設定された基準を満たしていることや、製品が有害物質(鉛、水銀、カドミウム など)を基準値以上含んでいないことなどが審査される。
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プロジェクタ
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エコマークを取得した
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エコマーク認証評価基準
- 製品ライフサイクルにおいて環境負荷が高いとされる製品使用段階の省資源、地球温暖化の防止、有害物質の制限とコントロールなどを重点的に評価。
- 例えば、光源のランプ交換時期適正なランプ交換を促すための目安の時間は、3000時間以上である ことや、製品がエコモード(通常使用時の消費電力より15%以上低減している状態)の機能を有することが審査される。
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エコマーク認証評価基準
- 電卓の中でも、太陽光をエネルギー源として駆動する製品を対象としている。
- 太陽電池を使用した製品が長期間使用できるように修理体制や使用方法に関する情報提供、有害物質の使用制限、製品の3R(リデュース、リユース、リサイクル)に配慮した設計が施されていることなどを評価。
- 例えば、製品仕様上、太陽電池による電力で十分に機能するように設計・製造されていること(区分によっては機器が消費する電力のうち50%以上が太陽電池により供給されていること)や、抗菌剤を可能な限り使用しないことなどで審査される。
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※価格.comの製品一覧に載ってない製品でもエコマークを取得した製品が存在する場合があります。
エコマーク事務局公式ホームページで製品一覧を確認する場合はこちら。
私たち人類は、環境・社会・経済に関わる様々な問題を抱えています。安心して暮らせる未来のために、エコ・サステナブルを意識した買い物をしてみませんか?