サンコー株式会社の執行役員であり、広報部部長のえき晋介さんがついに価格.comマガジンに登場!
東京・秋葉原発の珍ガジェットメーカー「サンコー」と言えば、価格.comマガジン読者の皆さんにはおなじみのメーカーでしょう。
ちょっとおかしいぐらいにニッチな「ゆでたまご専用スチーマー」や、見た目は怪しいけれど使ってみると意外に助かる季節モノ「ファン付き日傘」といったインパクト強すぎなアイテムは、1度ならずネットニュースやらSNSで目にしたことがあるはず。
ただ、あまりにもバズっちゃうせいで、ネットで見て「おっ、面白そうだから買ってみっか」と販売サイトを覗いたらもう売り切れちゃってた……なんてこともしばしば。それはさすがに腹立たしいわけです。
だったらもう、サンコーの名物広報・えきさんに、発売前からバズりそうなやつの情報を先んじて聞いちゃえばいいのでは?
……という次第で、売り切れそうなやつの情報を発売前にください。はよ。ほら
えっ、すごい。今時、地方のヤンキー中学生でももうちょっと筋の通った因縁をつけるのでは。っていうか、そもそも発売前から確実に売り切れる予想がついていたら、もうちょっとこっちでも考えますよ
いきなり理不尽な絡まれ方をするサンコー広報部長・えきさん。実は広報に関する書籍なんかも上梓するPRの達人です
とはいえ、たとえば今のタイミングなら、“超絶涼しくなるガジェット”みたいなのは人気が出るの確定じゃないですか
あー、そういうことならありますよ。びっくりするぐらい涼しくなる超冷ガジェット。あれ、紹介しましょう
すでに2024年の夏はバリバリの猛暑予想らしいですからね。いやらしいことを言いますけど、僕は他人より1度でも涼しい環境下で生活したいんですよ
端的にいやらしいですね。でも大丈夫。「水流快眠マット ひやっと寝」を使えば、周りより1度低いどころじゃない涼しさで寝られますから
ひんやり感が半端ないというサンコー「水流快眠マット ひやっと寝(ね)」
ははーん、ベッドに敷く用の涼しい系マットですね。でも「触るとひんやり」をうたうような接触冷感繊維って、結局のところ数分も持たずに蒸れ蒸れのアツアツじゃないですか。僕も使っていますけど、あれあんまり効かない……
いやいや、こっちのはもうちょっと積極的に冷やしていくタイプのマットですから。名前にも「水流快眠」とあるとおり、水冷式なんです
水冷式と言うことは、つまりマットの中に水が流れている……?
そうですね。水を循環させることでマットに溜まった体温を放出して、新たに冷えた水が流れ込むという方式です
それはもうシンプルに涼しそうですね
マットの中に水を循環させるチューブが通っていて、全体をしっかり冷やしてくれます
実は2023年までも同様の水冷マットは出していて人気だったんですけど、2024年バージョンからは冷却方式を変えて、より冷えるようにしたんですよ
冷却方式の変更?
2023年までのモデルは、マットから戻ってきた水を本体内で風を送り込んで冷やし、またマットに流していたんです。これでも涼しいんですが、この方式だと水は室温より冷えることはないわけです
そりゃそうですね。温まった水に室温の風を吹きかけてるわけですから
そこで2024年バージョンからは、本体に凍らせた保冷パックを投入することで強制冷却するように更新しました。これはアレです。マジでとんでもなく冷えますよ
(……ゴクリ)
付属の保冷パック。これを凍らせることで循環水をキンキンに冷やしていきます
使用するには、まず保冷パックを作るところから。
パッケージには専用のパック容器が11個(本体にセットできるのは最大10個)付属しているので、そこに水道水を注いでフタをします。あとはこれを冷凍庫で凍らせておけば準備完了です。
ちなみに、フタははめ殺しになっているので、冷凍庫内でうっかりフタが取れて庫内が水浸し、みたいなトラブルの心配はありません。
本体とマットをチューブでつなぎ、電源をセット。電源はUSB Type-Cで出力5V 2.0Aあればいけるので、モバイルバッテリーでも十分に給電可能です。
あとは本体タンクの水位線(約1〜1.5L)まで水を注ぎ、保冷パックをセットすれば準備完了。
水&凍らせた保冷パックをセットして準備完了
今回は……そうですね、保冷パック4つぐらいにしておきましょうか
え、なんで。ケチケチせずにドカンとマックス10個でいきましょうよ
いや、これで十分ですから。マジでこれだけにしときましょう、ね(真顔)
あ、ハイ
そうしたらタンクのフタを閉めて、電源オン。動作モードは1と2があるんですが、基本的には動作時間のちょっとした差だけなんで、ひとまず「モード1のほうが強めに水を循環させる」とだけ知っといてもらえば
本体内のポンプで水をマットに送り込み中。ほぼ無音なので睡眠のじゃまになることはなさそう
ちなみに、タンクを設置する場合は、チューブの接続口がマットより高い位置になるように置くのがポイント。ポンプに負荷をかけず、水流を安定させる必要があります。
電源を入れると、割とすぐにマット内に水が流れはじめて、5〜6分後にはすでに手触りがひんやりしてきました。
うっわ、これマジで冷えるな!
サーモカメラでチェック。室温に比べてマットの冷えっぷりがすごい
せっかくなんでサーモカメラで見てみましょうか。エアコン弱めにしてたんで、室内はちょっとムワッとしてますけど、マットレスはほらこのとおり
おおー、これは寝てみたら絶対に気持ちいいやつでしょ。どっこいしょ、と
体感的には「ベッド、冷凍庫で冷やしときました」ぐらいの印象。寝ているだけでスワーッと汗が引いていきます
涼しっ! というか、これしばらく寝てたら寒いぐらいかも!?
今のところだいたい15〜17度の水が循環してますね。夏にプールで泳げる最低水温が22度ですから、それよりかなり冷たい水がマットに流れてるわけで
操作パネルには現在の水温を表示。水温が14度以下になると循環を抑えるので、冷えすぎる心配はありません
なるほど、保冷パック4個でこれなら、10個入れたらヤバかった……
保冷パックの氷が溶けちゃったらそれまでなんですが、ひとまず入眠するまで涼しければだいぶラクじゃないですか
寝ていると熱がこもる背中側が涼しいと、寝心地が爽やか!
寝ているところをサーモ撮影すると、こんな感じ。身体の上側は体温で真っ赤なのに、マットに触れている下側はグンと冷えています
そりゃそうですね。あと水冷は続くから、マットに体温がこもる心配もないですもんね。普通に寝るよりは快適な気はしますよ。あと気になるのは電気代かなー
えーとね、マニュアルを見てみると、消費電力が約6Wって書いてあるんで、計算すると……10時間で1.86円か
もちろん保冷パックを凍らせる冷凍庫の電気代は別だけど、それ以外はポンプを動かしているだけだから、クーラーよりはだいぶ安いな
マット内のチューブが折れないようにだけ注意すれば、ひんやりソファにも。お尻が涼しい!
電気代もですけど、冷え方もクーラー苦手な人に合いそうな気がしません?
冷風が直接当たると乾燥しますしねー。マットで下からじんわり冷えるほうが身体はラクかも。冷えすぎに関しては、マットの上にタオルケットか何かを1枚挟むとよさそうっすね
広報えきさんからは語りづらい「メンテナンスの手間とか、使ううえで発生するデメリット部分」を筆者がこっそりチェック。
メンテナンスに関しては、マニュアルを見たところ「タンクの水は毎回交換」「マット内の水は2か月に1回を目安に排水して清掃」というあたりが少々気になりました。
ただ、タンクは単に風呂場などでひっくり返してザバーッと水を捨てるだけなので、そこまで手間ではないかも。
マットに関しては、付属の水抜きポンプで内部に残った水を吸い出す必要があり、これは端的に面倒くさそう。一応1シーズン使い終わった頃合いで清掃する、とだけは覚えておきましょう。