花粉シーズンだけでなく、空気清浄機はハウスダストやアレル物質、タバコやペットなどのニオイ対策などに役立ちます。リビング向けのパワフルなタイプから寝室などでも使える小型タイプまで人気モデルを厳選したので、ぴったりの空気清浄機を見つけてください。
空気清浄機は、部屋の空気を吸い込んで目に見えない細かな粒子まで取り除き、きれいな空気を排出する家電。製品により性能は異なりますが、ホコリなどのハウスダスト、ダニのフンや死骸、カビ、花粉、ペットの毛やフケ、黄砂、煙、PM2.5などを除去するほか、タバコ臭やペット臭、料理臭、カビ臭などのニオイの原因物質を捕集するモデルも多くあります。
さらに、イオンを空気中に放出し、浮遊カビ菌、付着有害物質などの抑制、付着臭の分解・除去するモデルもあります。この機能だけで空気をきれいにする「イオン発生機(イオン発生器)」というものがありますが、基本的に集じんフィルターや脱臭フィルターは搭載しておらず、イオンの効果でアレル物質などを抑制する仕組みなため、ハウスダストやニオイの捕集はできません。物理的に空気中の汚れを除去したいなら、本体内に空気を吸い込み、フィルターなどで汚れを取り除く空気清浄機を選びましょう。
空気清浄機は、空気中の汚れを捕集し、きれいな空気にして排出するものと説明しましたが、汚れを捕集する「集じん」方法が製品により異なります。お手入れ方法やランニングコストなども変わるのでチェックしておきましょう。
空気中の目に見えない汚れまで「集じんフィルター」で捕集する方式。いちばん普及している標準的な方式です。一般的に複数のフィルターで構成されており、大きなホコリを「プレフィルター」で除去した後、目に見えない細かな汚れなどを「集じんフィルター」で捕集。さらに、ニオイなどを吸着する「脱臭フィルター」を搭載した製品も多くあります。
本体内に吸い込んだ空気中の汚れを「イオナイザー」(イオン発生器)で「+」に帯電させ、その汚れを「−」に帯電している「集じん極」に吸着させる方式。集じん極はスリット型やポール型などさまざまな形状がありますが、金属製なので、水洗いして繰り返し使用できます。電気集じん式を採用した空気清浄機は、「Airdog(エアドッグ)」が有名。
「フィルター式」と「電気集じん式」を組み合わせた方式で、金属製の「集じん極」で電気集じんした後に、残った汚れを「集じんフィルター」で捕集します。最初に電気集じんで一定量の汚れを捕集するため、集じんフィルターが汚れにくく、集じんフィルターの交換頻度を減らせますが、集じん極の洗浄は必要。ハイブリッド式を採用している空気清浄機は少なく、ダイニチ工業「CL-HB922」くらいです。
現在、ほとんどの空気清浄機がフィルター式を採用していますが、この方式は集じんフィルターの性能によって「どれだけ細かな粒子を、どれくらい捕集できるか」が大きく変わります。粒子の大きさが2.5μm以下のPM2.5のような微粒子までしっかり除去したいなら、定格風量で0.3μmの粒子を99.97%以上捕集できる性能を持つ「HEPAフィルター」相当の捕集性能を持つ集じんフィルターを採用した製品を選びましょう。
ダイキンの一部のモデルには撥水・撥油効果を高めた「TAFUフィルター」が搭載されていますが、これもHEPAフィルターの一種
ちなみに、シャープやパナソニックなどの日本メーカーの空気清浄機に採用されているHEPAフィルターは、静電気を帯びた繊維を使ったものが主流。「静電HEPAフィルター」と称されているものや、交換頻度が10年と長いものは、このタイプです。空気中の汚れが集じんフィルターでろ過される際、静電気を利用し、細かな粒子も捕集できるのがメリット。ただし、アルコールが付着すると放電して性能が落ち、一度放電したら再帯電しないため、「静電HEPAフィルター」を採用している空気清浄機の近くではアルコール除菌スプレーを使ったり、アルコール成分を含んだウエットシートなどで空気清浄機を拭いたりしないようにしましょう。
空気清浄機を選ぶうえで確認しておくべきポイントを5つ紹介します。
いくら高性能なフィルターを搭載していても、部屋の空気を本体内にしっかり吸い込めなければ意味がありません。そこで重要になるのが「適用床面積」。30分で浄化できる部屋の広さを示すスペックで、適用床面積が6畳の製品なら、6畳の空間を約30分できれいにできるということになります。なお、加湿機能を搭載した「加湿空気清浄機」の場合、「空気清浄」時と「加湿+空気清浄」時で適用床面積が異なることが多いので、「加湿空気清浄」の項目もチェックしておきましょう。
空気清浄機は、空気中に浮かぶ微粒子は吸い込んで除去できますが、粒子が床に落ちてしまうと捕集が難しくなります。特に、粒子が大きい花粉は落下速度が速いため、素早い吸じんが必要。適用床面積と風量は比例するので、使用する部屋より適用床面積が広い製品を選べば、その分、早く汚れやニオイを捕集できます。「部屋の畳数に合致する空気清浄機」より、可能ならば使用する部屋の2倍以上の適用床面積の製品を選びましょう。
たとえば適用床面積が24畳の製品を12畳の部屋で使えば17分で、6畳の部屋で使えば9分できれいになります。それほど広くない部屋でも適用床面積の広いモデルを選ぶほうが快適に過ごせるでしょう
空気清浄機の中には、「空気をキレイにする」以外の機能を搭載しているモデルもあります。その代表的なものが、加湿機能付きの「加湿空気清浄機」。日本メーカーの上位モデルは加湿空気清浄機であることが多く、よく売れていますが、最近は、空気清浄機能だけのモデルが注目を集めています。その大きな理由は、手入れ性と清潔性。加湿フィルターやトレイなど手入れする部分が多く、雑菌やカビが繁殖しやすい部分なので、清潔性が気になり、結局、加湿機能は使っていない人も少なくありません。
加湿フィルターだけでなく、その下にある水トレイも2週間〜1か月に一度程度の洗浄が推奨されています
また、前述の「適用床面積」の項目にある表のとおり、加湿しながら空気清浄すると風量が落ち、空気清浄機能だけのときよりも清浄に時間がかかるモデルもあります。部屋に多くの家電を置くスペースがない、使用しないときに収納しておく場所がない場合、加湿空気清浄機は有用ですが、本当に使う機能か、きちんとお手入れできそうかを考えて選びましょう。
このほか、数はそれほど多くありませんが、除湿機能や加湿+除湿機能を搭載した空気清浄機もあります。1台2役、1台3役で活躍してくれますが、空気清浄機能のみのモデルと比べ、本体サイズや重量が大きくなる傾向。
多くの空気清浄機は「脱臭フィルター」を搭載しているので、空気清浄機が吸引したニオイは脱臭されますが、カーテンやベッドなどに付着したニオイは軽減できません。付着臭まで対応したいなら、シャープ「プラズマクラスター」やパナソニック「ナノイー」のような、空気中にイオンを放出する機能を備えた空気清浄機を選ぶといいでしょう。イオンが付着臭の原因物質を分解・除去し、消臭してくれます。
多くの空気清浄機に20dB程度の運転音で稼働する「弱モード」や「静音モード」、「おやすみモード」が搭載されているので、寝室での使用や、乳幼児のいる家庭ではこうしたモードを備えた製品を選びましょう。就寝用のモードでは、風量とともにLEDランプの明るさを落とす製品もあります。
加湿機能の有無、集じん方法などで手入れするパーツは大きく異なりますが、プレフィルターと集じんフィルター(電気集じん式の場合は集じん極)のメンテナンスは必要なので、清掃方法や交換頻度をチェックしておきましょう。
大きな汚れを捕集するプレフィルターは、大体2週間から1か月に一度、掃除機で付着した汚れを取り除きます。プレフィルターの汚れを自動で掃除する機能を備えたモデルもありますが、選択肢はそれほど多くありません。
シャープの上位モデルには、一定の運転時間を過ぎるとプレフィルターを自動で掃除する機能が搭載されています
本体内部にある集じんフィルターは、「汚れが気になった場合に掃除機で汚れを除去する」「定期的に新しいフィルターと交換する」など、製品によって対応が異なります。「定期的に新しいフィルターと交換する」タイプはお手入れの手間はほぼありませんが、高機能な空気清浄機は交換用フィルターが1万円以上することもあるのでランニングコストもチェックしておきましょう。また、加湿空気清浄機の場合、加湿フィルターの交換費用や清掃の手間もかかります。
集じんフィルターを交換するときに、捕集した粒子が舞い上がる可能性があります。気になるようなら、フィルターにストリーマを照射して捕集した粒子を分解するダイキンや、フィルターを取り出すと自然と汚れた面が閉じるブルーエア「Blueair Protect」シリーズのような製品を選ぶと安心でしょう
なお、電気集じん式空気清浄機の場合、汚れを捕集する集じん極は洗えば繰り返し使えるので交換の費用はかかりませんが、集じん極の汚れを、ブラシなどを使って定期的に水洗いする必要があります。完全に乾かしてからでないと使えないので、乾かしている間、空気清浄機は使えません。
ダイニチ工業「CL-HB924」の集じん極は、ぬるま湯に1時間浸けた後、すすぎ洗いして汚れを落とします
価格.comで売れ筋の空気清浄機をチェックしてみると、シャープが約41%、ダイキンが約22%と、この2メーカーの製品で全体の60%以上を占めています。空気清浄機と加湿空気清浄機を販売しており、広い部屋にも小さめの部屋にも対応する適用床面積の製品を幅広く揃えているメーカーが強い印象。価格.comでは日本メーカーの空気清浄機の人気が高いですが、扇風機や暖房としても使える空気清浄機をリリースしているダイソンも人気です。
・シャープ
背面に大きな吸込口を備えた構造と「プラズマクラスター」機能が特徴。プラズマクラスターイオンが空気中のニオイやカーテンなどの布製品に付いた付着臭を低減し、浮遊カビ菌なども抑制します。
・ダイキン
有害物質などを強力に分解するダイキンの独自技術「ストリーマ」を搭載し、本体に取り込んだ菌などを抑制。空気中に放出し、室内の付着菌を抑制する「アクティブプラズマイオン」も搭載されています。ダイキンの加湿空気清浄機は加湿空清時に風量が落ちないのが特徴。
・パナソニック
上位モデルは、3方向に立体的な気流を生み出す「3Dフロー花粉撃退気流」と、イオン技術「ナノイー」の連携で花粉を効果的に抑制。ナノイーには菌などの有害物質を抑制する効果もあります。
・ダイソン
羽根のない扇風機の構造を応用したモデルが中心で、扇風機やヒーターとしても使用できる機能を搭載しています。有害物質「ホルムアルデヒド」を分解・除去できるモデルもラインアップ。
・Airdog
電気集じん式の空気清浄機をラインアップ。取り込んだ汚れをスリット形状の集じんフィルター(集じん極)に付着させて空気をきれいにします。集じんフィルターは水洗いして繰り返し使えるので、フィルターを買い換えるランニングコストはかかりません。
空気清浄機の価格帯目安は、導入する目的や使用する部屋の広さなどで異なりますが、PM2.5や菌など微粒子までしっかり対策するなら性能の高い集じんフィルターを搭載したモデル、花粉対策が目的なら適用床面積が広く風量のある製品が向いています。こうした高性能な製品は高価格ですが、価格.comでの売れ筋を見ると、値下がりした価格で35,001〜45,000円の製品が最も売れていることから、「空気への安心」に対し、それなりの設備投資をしたいと感じている人が多い模様。また、加湿機能や除湿機能、イオン発生機能など機能が追加されると、その分、価格もアップする傾向です。
価格が高ければいいものとは限りませんが、あまりにも安すぎる製品は効果が得られないこともあります。また、HEPAフィルター相当の集じんフィルターを採用している点も選択時の目安になりますが、気流制御やセンサー、構造などフィルター以外の部分の違いで性能に差が出ることも。空気の汚れは目に見えないものなので、長くこの分野に携わっているメーカーの製品を選ぶほうが安心でしょう。
おすすめの空気清浄機を使用場所に合わせて選べるように、リビングにぴったりな加湿空気清浄機と空気清浄機、2台目や3台目、ひとり暮らしの部屋に最適な小型・スリムな空気清浄機に分類してみました。
花粉やハウスダスト対策で使うなら、風量が大きい製品が効果的。使用する部屋より2倍以上広い適用床面積の製品を狙いましょう。加湿空気清浄時の適用床面積のチェックも忘れずに!
コアンダ効果を応用した気流で遠くにあるホコリも引き寄せ、本体背面で吸引。食品工場と同じクリーンルーム規格Class8レベルの空気環境を目指して稼働する自動運転を搭載しているほか、室内に漂う1μmの粒子の数を表示する機能を搭載しています。「プラズマクラスターNEXT」を搭載しており、浮遊カビ菌の除菌、付着カビ菌の増殖抑制、付着臭の消臭などに効果を発揮。プラズマクラスターイオンには静電気を除去する効果があるため、家具などに付着したホコリなどが空気清浄機で集じんしやすくなるのもメリットです。
加湿に関しては、2層構造の加湿フィルターと、加湿のオン/オフで風路を切り替える独自の構造を採用することで、たっぷり&素早い加湿を実現。お手入れを楽にする、加湿フィルターやトレーを自動で洗浄する機能を搭載しているのもポイントです。
基本的な機能や構造が同じ「KI-TX100」(空気清浄時の適用床面積〜40畳)もラインアップ。
●シャープ「KI-TX75」のスペック
・加湿機能:○(最大750mL/h)
・適用床面積(空気清浄/加湿空気清浄):〜34畳/〜27畳(プレハブ洋室)
・サイズ:395(幅)×265(奥行)×650(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:静電HEPAフィルター[交換目安]約10年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):20dB/52dB
・主な運転モード:自動、[風量切替] 強/中/静音
約0.3μmの微粒子まで検知できる高感度のセンサーを本体下部に搭載し、床上と側面の4か所からパワフルに吸引することで、粒子が大きく落下速度の速い花粉もしっかり捕集。さらに、送風とともに放出する「ナノイーX(9.6兆)」が花粉、ダニの死骸や猫のフケといったアレル物質、カビ菌、菌などを抑制するとともに、タバコ臭やペット臭などのニオイを脱臭します。加湿は湿度を3段階で設定できるほか、「お急ぎ加湿運転」を使って部屋の湿度を素早く上昇させることが可能。木目調のインテリアになじむデザインも魅力です。
同じ木目調のデザインで、人の動きを検知してハウスダストが舞い上がる前に自動で集じんする「ひとセンサー」や、さらに高濃度な「ナノイーX(48兆)」を搭載し、スマホアプリで遠隔操作や空気状態を確認できる「F-VXW90」(空気清浄時の適用床面積〜40畳)もラインアップされています。
●パナソニック「F-VXW70」のスペック
・加湿機能:○(最大740mL/h)
・適用床面積(空気清浄/加湿空気清浄):〜31畳/〜29畳(プレハブ洋室)
・サイズ:398(幅)×257(奥行)×640(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:清潔HEPAフィルター[交換目安]約10年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):15dB/54dB
・主な運転モード:自動(標準/花粉)、[風量切替]強/中/静音
静電HEPAフィルターに集じん性能の低下を低減する加工を施した「TAFUフィルター」を採用。フィルターでキャッチした汚れを強い酸化分解力を持つストリーマを照射して分解するので、フィルターを交換する際、捕集した汚れが舞い上がってくしゃみが出るなどの事態も軽減されます。また、ストリーマは集じんフィルターや加湿フィルター、ファン、加湿する水にも作用し、内部の清潔性保持にも貢献。空気中にイオンを放出し、浮遊するカビ菌やアレル物質などを抑制する「アクティブプラズマイオン」も搭載しています。
加湿をオンにすると風量が落ちるモデルが多い中、ダイキンの加湿空気清浄機は変わらないのが強み。上部に給水タンクがあるので取り外ししやすいほか、タンクを外さずに直接水を注ぎ入れることもでき、使い勝手も上々です。
搭載されている運転モードが一部異なる適用床面積〜31畳の「MCK705A」もありますが、「MCK905A」のような木目調のデザインではありません。本体の幅が37mm、高さが17mm小さいくらいなので、設置できるなら「MCK905A」を選んでもいいでしょう。
●ダイキン「MCK905A」のスペック
・加湿機能:○(最大1,050mL/h)
・適用床面積(空気清浄/加湿空気清浄):〜41畳/〜41畳(プレハブ洋室)
・サイズ:352(幅)×315(奥行)×777(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:TAFUフィルター(静電HEPAフィルター)[交換目安]約10年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):22dB/54dB
・主な運転モード:おまかせ、浮遊飛沫、のど・はだ、節電、きれいサーキュレーター、パワフル花粉、[風量切替]ターボ/標準/弱/しずか
ブルーエア初の加湿空気清浄機も、2WAYの給水スタイルに対応。給水しやすさだけでなく清潔性も追求しており、加湿フィルターとタンクを分離した構造とすることで加湿フィルターが水に浸りっぱなしにならないようにしています。ポンプでタンクの水を吸い上げ、加湿フィルターにふりかけて湿らせますが、その水もUVライトで照射して雑菌の繁殖を抑制。微風で加湿フィルターを乾燥させるオートドライ機能も搭載しています。
空気清浄にはブルーエア独自の「HEPASlientテクノロジー」を採用しており、0.1μmの有害物質を99.97%除去。本体に吸い込んだ空気に含まれる粒子をマイナスに帯電させ、プラスに帯電した多層構造のフィルターに吸着させます。
●ブルーエア「2-in-1 加湿空気清浄機 DH3i」のスペック
・加湿機能:○(730mL/h)
・適用床面積(空気清浄/加湿空気清浄):〜30畳/〜19畳(プレハブ洋室)
・サイズ:305(幅)×340(奥行)×660(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:ダストフィルター(HEPAフィルター)[交換目安]約6〜9か月
・空気清浄時の運転音(最小/最大):22dB/52dB
・主な運転モード:オート、ナイト、[風量切替]5段階
加湿の衛生面にこだわっており、タンクからくみ上げた水をUV-Cライトで照射して除菌し、きれいな水にしてから抗菌作用を持つ加湿フィルターを通過させるという仕組みを採用。クエン酸などを入れたタンクに加湿フィルターをセットしてボタンを押すと洗浄してくれます。
清浄性能に関しては、円柱形状のHEPAフィルターと従来の活性炭フィルターより約1.5倍多くの二酸化窒素を除去する「K‐カーボンフィルター」で、PM0.1レベルの微細な粒子までしっかりキャッチし、有害なガスなども除去。0.1μm粒子の1/500という大きさの有害物質「ホルムアルデヒド」も分解・除去できます。また、扇風機としても使用可能。自然に近い風を放出する「ブリーズモード」や、本体後方に送風することで人に直接風を当てないモードで快適に涼めます。
●ダイソン「Dyson Purifier Humidify+Cool PH2 De-NOx」のスペック
・加湿機能:○(350mL/h)
・適用床面積(空気清浄/加湿空気清浄):−(1時間あたりの空気清浄能力:〜36畳)
・サイズ:312(幅)×312(奥行)×923(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:HEPAフィルター[交換目安]約5年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):非公開
・主な運転モード:自動、ナイト、送風
加湿機能に加え、除湿機能を搭載した除加湿空気清浄機をひとつ紹介しておきましょう。多機能モデルは本体が大きくなりがちですが、本製品は除湿した水を溜めるトレイと加湿の給水トレイを一体型とすることでコンパクトなサイズを実現。衣類乾燥モードでは、きれいな空気で洗濯物を乾かせるうえ、プラズマクラスターが生乾き臭を消臭し、付着カビ菌の増殖を抑制してくれます。
空気清浄は、部屋の空気を循環させる気流で、遠くのホコリも素早く本体背面の吸込口から吸引するシャープの空気清浄機に採用されている方法ですが、集じんフィルターはHEPAフィルターではありません。「プラズマクラスター25000」による、付着アレル物質の作用抑制、付着臭の消臭、静電気除去などの効果は期待できます。
●シャープ「KI-SD50」のスペック
・加湿機能:○(最大400mL/h)
・適用床面積(空気清浄/加湿空気清浄/除湿空気清浄):〜21畳/〜21畳/〜19畳(プレハブ洋室)
・サイズ:350(幅)×285(奥行)×656(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:集じん・脱臭一体型フィルター[交換目安]約2年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):23dB/54dB
・主な運転モード:自動、花粉、おやすみ、 [風量切替] 強/中/弱
加湿空気清浄機と比べ、手入れが楽なだけでなく、同じくらいの清浄能力のモデルで比較すると、加湿機能がない分、コンパクトなのも魅力。適用床面積の広い製品を選ぶなら、空気清浄機能のみのモデルのほうが設置場所に困らなそう。
背面ではなく、左右に吸込口を設けた「Wフィルター構造」を採用。1つのファンで両サイドから吸い込むので本体サイズを抑えながら、静音性と大風量を実現しました。清浄性能については、0.1μmの粒子を99%以上捕集する静電HEPAフィルターと、タバコ臭やペット臭、VOC、汗臭脱などを吸着する脱臭フィルターを搭載。「プラズマクラスター25000」による菌やウイルス、ニオイの抑制効果も得られます。
●シャープ「FP-T120」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜53畳
・サイズ:333(幅)×330(奥行)×578(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:静電HEPAフィルター[交換目安]約10年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):20dB/54dB
・主な運転モード:自動、花粉、おやすみ、[風量切替] 強/中/静音
花粉やハウスダストの対策に注力したシンプルなモデル。前面下部に吸込口を備えており、床上に溜まりやすいホコリから室内上部に漂いがちなニオイや煙まで最適な運転で効率よく吸引します。空気の汚れ具合を表示するランプを消灯し、風量を控えめに自動運転する「おやすみ運転」や除菌技術「ナノイー」も搭載。
●パナソニック「F-PXY60」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜27畳
・サイズ:340(幅)×208(奥行)×550(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:静電HEPAフィルター[交換目安]約10年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):18dB/52dB
・主な運転モード:自動、おやすみ、 [風量切替] 強/中/静音
目の粗さが異なる多層構造のフィルターで目詰まりを防いで風量を確保するとともに、吸引した空気に含まれる有害物質をマイナスに帯電させた後、プラスに帯電したフィルターに吸着させる「HEPASlientテクノロジー」を採用ししているのはブルーエアの既存モデルと共通ですが、「Classic Pro」はフィルターを通過させる効率や本体の密閉性が高まったことで、0.008μmまでの超微粒子を99.99%以上除去する性能を実現。405nmの可視光線を照射してフィルターを除菌し、フィルター交換時の二次汚染を防ぐ「HINS Pure テクノロジー」も搭載しています。
●ブルーエア「Classic Pro CP7i」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜56畳
・サイズ:500(幅)×250(奥行)×600(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:パーティクル プラス カーボンフィルター(HEPAフィルター)[交換目安]約9か月〜1年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):25dB/56dB
・主な運転モード:オート、ナイト、 [風量切替] 5段階
航空機や船舶で使われている二重反転プロペラファンを搭載。2つのファンを逆方向に回転させることで直進性の高い強い風を生み出し、室内の空気を効率よく循環させます。フィルターは、除菌フィルターと脱臭フィルター、高性能静電フィルターが一体化した3層構造で、集じんフィルターはHEPAフィルターではありませんが0.1〜2.5μmの粒子を99%キャッチ。DCモーターなので、最大風量で運転しても消費電力は10Wと小さく、運転音も39dBと静かです。
●象印「PU-AA50」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜24畳
・サイズ:295(幅)×295(奥行)×725(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:高性能静電フィルター[交換目安]約2年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):19dB/39dB
・主な運転モード:自動(おまかせ、花粉)、 [風量切替]標準/弱/静音
本体内に吸い込んだ空気に含まれる有害物質をイオナイザーでマイナスに帯電させ、多層構造のフィルターに静電気の力で吸着させて空気を浄化するブルーエア独自の「HEPASlientテクノロジー」を搭載。花粉やハウスダストはもちろん、0.1μmほどの微粒子まで99.97%除去します。
大型のファンと表面積を拡大した集じんフィルターを搭載し、吹出口の形状を改良することにより、従来モデルと比べ、花粉除去スピードが最大2倍に向上。さらに、ファンやモーターの近くにノイズシールドを装備することで、運転音の低減も実現しました。なお、本体下部を覆っているグレー色の部分がプレフィルターで、付け替えできるのもポイント。5色用意されているので(別売)、部屋に合わせてコーディネイトできます。
●ブルーエア「Blue Max 3250i」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜22畳
・サイズ:269(幅)×269(奥行)×481(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:パーティクル プラス カーボンフィルター(HEPAフィルター)[交換目安]約6〜9か月
・空気清浄時の運転音(最小/最大):18dB/46dB
・主な運転モード:オート、ナイト、 [風量切替]3段階
電気集じん式とフィルター式を組み合わせたハイブリッド式。本体下部4方向から空気を吸い込み、大きな汚れをプレフィルターでキャッチし、汚れの微粒子を帯電させた後、プラズマユニット(集じん極)に微粒子を吸着させ、集じんフィルターで花粉やホコリなどを捕集、そして脱臭フィルターでニオイのもとを捕らえます。約0.03μmの微粒子もしっかり捕集できるとのこと。
集じん極は2年に1回の洗浄(つけ置き&すすぎ)が必要ですが、プレフィルターと集じんフィルター、脱臭フィルターは交換式なので掃除機で汚れを取るなどのお手入れの手間がかかりません。おやすみモードは搭載されていませんが、「弱」運転時の運転音が15dBと小さいので(夜の静かな公園が20dB)、就寝時も快適に使えるでしょう。
●ダイニチ工業「CL-HB924」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜38畳
・サイズ:310(幅)×310(奥行)×540(高さ)mm
・集じん方式:ハイブリッド式
・集じんフィルター:静電NEOHフィルター[交換目安]約2年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):15dB/55dB
・主な運転モード:自動、花粉、 [風量切替]ターボ/強/中/弱
リビングの空気をきれいにするだけでなく、寝室や書斎、子ども部屋などの空気もクリーンにしましょう。小さめの空間に設置しやすい空気清浄機や加湿空気清浄機をピックアップしました。
本体下部360度から空気を吸い込み、プレフィルターと集じん・脱臭一体型フィルターで微細な粒子までキャッチ。きれいな空気とともに放出されるプラズマクラスターイオンが静電気を除去し、花粉などの粒子が壁や家具に付着するのを抑制するので、効率よく集じんできます。天面の吹出口にやわらかく光るナイトライトが付いているので、寝室にも最適。
●シャープ「FU-TC01」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜6畳
・サイズ:190(直径)×330(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:集じん・脱臭一体型フィルター[交換目安]約1年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):22dB/48dB
・主な運転モード: [風量切替]強/中/弱
本体の下半分近くが吸込口になっており、360度から吸い込んだ汚れた空気を集じん脱臭フィルターできれいにします。0.3μmの微細な粒子を99.7%以上除去し、タバコ臭や生ゴミ臭、体臭などの生活臭を99%以上脱臭する性能を完備。風量「弱」で、ランプを減光・消灯するおやすみモードも搭載しています。
●アイリスオーヤマ「AAP-S20B」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜10畳
・サイズ:210(直径)×310(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:集じん脱臭フィルター[交換目安]約2年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):22dB/49dB
・主な運転モード:おやすみ、 [風量切替]強/中/弱
「2-5」で紹介した「Blue Max」シリーズをそのままコンパクト化。ファンを覆うように配置した「ノイズシールド」など静音性を高める設計も同じなので、パーソナルスペースで運転音を気にせず使えます。清浄については、ブルーエア独自の「HEPASlientテクノロジー」を採用。目の粗さが異なる3層のフィルターで目詰まりを防いで風量を保持するとともに、吸引した空気に含まれる汚染物質をマイナスに帯電した後、プラスに帯電したフィルターに吸着させることで0.1μm以上の微粒子を99.97%除去します。本製品のプレフィルターも付け替えできますが、カラーバリエーションは2色展開(2024年12月24日時点)。
●ブルーエア「Blue Max 3250i」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜12畳
・サイズ:269(幅)×269(奥行)×481(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:パーティクル プラス カーボンフィルター(HEPAフィルター)[交換目安]約6か月
・空気清浄時の運転音(最小/最大):18dB/46dB
・主な運転モード:オート、ナイト、 [風量切替]1〜3
「2-4」で紹介した「PU-AA50」と同じく、DCモーターを搭載しており、運転音(最小/最大)19dB/44dBの静音性を実現。奧行125mmのスリム設計なので、設置場所に困らないでしょう。集じんフィルターはHEPAフィルターではありませんが、0.1〜2.5μmの粒子を99%捕集できるとのこと。床に落ちた花粉やホコリが舞い上がった際に素早く検知して集じんできるように、ホコリセンサーを本体下部に配置しています。
●象印「PU-SA35」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜16畳
・サイズ:370(幅)×125(奥行)×455(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:高性能集塵・脱臭一体フィルター[交換目安]約2年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):19dB/44dB
・主な運転モード:おまかせ、 [風量切替]標準/弱/静音
「2-1」で紹介した「FP-T120」と同じ、1つのファンで左右から部屋の空気を吸い込み、フィルターで汚れを取ってきれいな空気を放出する「Wフィルター構造」を採用した小型モデル。コンパクトながら大風量で、運転音が静かなのも特徴。「プラズマクラスター7000」を搭載しており、カビ菌や浮遊菌、浮遊花粉アレル物質などの作用を抑制します。
●シャープ「FU-T40」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜18畳
・サイズ:235(幅)×235(奥行)×372(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:集じん(静電HEPA)・脱臭一体型フィルター[交換目安]約2年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):21dB/44dB
・主な運転モード:自動、花粉、おやすみ、[風量切替] 強/中/静音
加湿機能を搭載しながら奧行230mmの薄型ボディ。背面に吸込口がありますが、壁に3cmまで近づけても集じん性能は変わらないので壁際にスッキリ設置できます。遠くのホコリも背面吸込口で素早く吸い込む「スピード循環気流」、静電気除去や付着臭の消臭、付着した花粉などのアレル物質の作用抑制といった効果があるプラズマクラスター、0.1μmの粒子を99%捕集する静電HEPAフィルターなど、空気清浄の仕組みは同じ。風を2回通すことで加湿量を増やす二重構造も採用しているので、しっかり加湿できます。
●シャープ「KI-TS50」のスペック
・加湿機能:○(最大600mL/h)
・適用床面積(空気清浄/加湿空気清浄):〜23畳/〜16畳(プレハブ洋室)
・サイズ:384(幅)×230(奥行)×619(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:静電HEPAフィルター[交換目安]約10年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):17dB/51dB
・主な運転モード:自動、花粉、おやすみ、パワフル吸じん、[風量切替] 強/中/静音
高さを抑えたモデルですが、HEPAフィルターよりも長く集じん能力が持続する「TAFUフィルター」や、フィルターに照射することで捕集した有害物質やニオイを除去する「ストリーマ」、部屋に放出し、浮遊するカビ菌などを抑制する「アクティブプラズマイオン」といったダイキンならではの清浄機能を搭載。0.1μm〜2.5μmの粒子を99%除去します。
●ダイキン「MC555A」のスペック
・加湿機能:−
・適用床面積:〜25畳
・サイズ:270(幅)×270(奥行)×500(高さ)mm
・集じん方式:フィルター式(ファン式)
・集じんフィルター:TAFUフィルター(静電HEPAフィルター)[交換目安]約10年
・空気清浄時の運転音(最小/最大):19dB/53dB
・主な運転モード:自動、花粉、節電、[風量切替]ターボ/標準/弱/しずか
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2025年1月24日時点の価格.comの空気清浄機 人気売れ筋ランキング
今シーズンはすでにスギ花粉飛散が始まっているところもあり、空気清浄機の需要が上がってきています。加湿空気清浄機はシャープ「KC-S50-W」などの型落ちモデルが全般的に人気ですが、シャープの高性能モデル「KI-TX75」も好調。パナソニック「ジアイーノ F-ML4000B」など、最新の脱臭機の人気も高まっています。(2025年1月24日時点)
空気清浄機は部屋の用途やエアコン使用の有無、季節などで「置くべき場所」が変わります。たとえば、人の出入りが多いリビングは部屋中央がおすすめ。寝室なら、寝ている間に引き寄せたホコリを吸い込まないよう、足元に設置するといいでしょう。そして、花粉症の時期は玄関に設置する効果的。エアコンと併用する場合は、エアコンの気流をじゃましない場所に置くのが基本です。本体上部に吹き出し口があるタイプなら、暖房使用時はエアコンの対角線上、冷房使用時はエアコン真下に空気清浄機を設置しましょう。
また、空気清浄機は24時間365日稼働しておく使い方が推奨されています。電気代は製品や運転モードによって異なりますが、シャープの加湿空気清浄機「KI-TX100」の場合、1か月172円〜2,145円くらい。最大風量で使い続けることはないので、24時間使い続けても1か月1,000円もかからないでしょう。
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