主人公のシグリアのヤンデレ系乙女ゲームに対する感想がとにかく、わかる。ゲームの攻略対象じゃなくて主人公に一目惚れして始めた方、いません?「この娘を絶対に幸せにしろよ彼氏!!」って気持ちでゲームした事あるなら、もう共感の嵐。
物語もテンポ良く、キャラクター同士のほのぼのとした会話や言葉のドッジボールも愉快で楽しいのですが、伏線の貼り方がとても上手。読んでる時、おや?と感じたところは後からきちんと回収してくださるので、シグリアの痛快な正論パンチと合わせ技で読んでいて爽快感味わえて、読み応えがとても気持ちがいいです。
入学前まで読了済のため、おやおや?と残った謎が学院編で回収されるのが、これからとても楽しみです。
攻略対象者が全員、ヤンデレという乙女ゲームに転生してしまった主人公、シグリア。
けれど彼女はヒロインでも悪役令嬢でもない。
性別認識変換魔法をかけられシグルト=クアンタールという攻略対象者の一人になってしまった。
幸いにも彼女は転生者なので、ヤンデレにはならないし、女性なので攻略対象者になり得るのかも怪しい。
そんな境遇の中、まだ登場していないヒロインのために、他の攻略対象者を矯正させる!という女性だけど、ヒーローのような主人公です!
見所はやはり舌戦でしょうか。
正論で相手を言い負かす。
皮肉の言い合い。
こういうの大好きです!
もっとやってほしいくらい!
そんな爽快なヤンデレを矯正する物語を読んでみませんか?
断っておくと、レビュアーの私は乙女ゲームをやりません。
見目麗しいイケメンたちが、世の大半の男性が発したら
「キモ」
の一言で切り捨てられる言葉を囁いてくる。
世の中顔かよ、思いはすれど楽しいとは思えません。
ましてやヤンデレ。
性格破綻なイケメンがモテている世界観が成立してるなんて、人は中身だよとか言っている人に文句を言ってやりたい。
そんな層にもこの話は面白いと思います。
ヤンデレイケメンをやりこめて爽快な気持ちになりませんか?
……別ルートを開拓しているだけの可能性はありますけどね。
お話テンポ良くて読みやすいです。
前述している通り、乙女ゲーム苦手な人にもオススメできますので読んでみてください。
ハッピーで耳聞こえのいい作中屈指の大好きな言葉を挙げつつ。
まさしく勇往邁進。まさしくこうあるようにしてこうなる!
そんな物語が展開していきます。その描かれ方に迷いが見えません!
主人公の心の向きもハッキリしていて、登場人物たちにぶつかっていく姿がとっても気持ちいいです。
元々癖の強い存在だった人とやりあおうってんだからさもありなん。
その動機も転生者ならではな物なので、とにかく意志が強い。
上品な味わいでありながら、けれどガツンと驚きのある作品です!
私がこれを書いている時点でまだまだ登場人物は俺様何様ルイス様とのやり取りという最序盤でこのパワー。
とっても楽しめること請け合いです!
ネタバレがないように本作のおすすめレビューというのも難しいですが、女性主人公ならではの物語でとても楽しく拝読させていただきました。
1話冒頭の地文がもう少しテンポ良くなると、多数の読者にスッと世界観が伝わるかもとは思いましたが現状でも重厚に情景描写を描かれていて雰囲気が伝わるので人次第だとは思います。ちなみに、私個人はこういう脳内に世界が浮かぶような情景描写が好きです!笑
精霊、騎士、魔法、学院、乙女ゲー、転生ものという非常に流行ものを取り入れられており私を含めそういった要素が好きな方は、硬めの文章でも読みやすい工夫がされてある本作はおすすめです!
癖が強いキャラに、正論を放つ口撃を見るのは爽快です!笑
そして今後、順当な未来に抗うためどう波乱に首を突っ込み乗り越えるのか本当に楽しみです!
1章(章でなかったらすいません)を読んでのレビューとなります。
【面白かった点】
何せ、怒ってます。女性なのに魔法などで男性にさせられ、しかもヤンデレ恋愛ゲームの世界に転生させられたせいなのか、はたまた地の性格か――それこそカルロ・ゼン先生のキャラ並みに理路整然と徹底して苛立ちの心理描写のマシンガンが作中で放たれます。
まあ、主人公周りの状況(設定)があれなので、深い同情を禁じえないわけですが、まさに他人の不幸ほど飯が上手いをそのままいく構図で、本当にお見事です。
【良かった点】
主人公含めて全員が病んでいます。もしかしたら、ルイスくんのお母さんはまともなのかもしれませんが、ヤンデレの母なので怪しいものです。
しかも、主人公は兄がこれまたヤンデレなおかげで自分は真っ当だと思っているふしがあるのも良い。ここらへんは勘違いコメディの肝ですからね。
【期待している点】
はてさて、どんな更正をしていくのか。隠しキャラも示唆されていますし、期待しています。