2021/08 小学館「キャラブン! アニバーサリー賞」
【詳細URL】
https://charabun.shogakukan.co.jp/grandprix/index.html
【応募作】
終末世界のアフタヌーンティー(非公開)
【事前作戦】
通常イメージされる公募=「出版社がクローズド状態の原稿を募集する形態の募集」への最初の応募でした。
指定のイラストから連想した物語を「第1章本文+2章以降梗概」の形で書け、という募集内容でした。
イラストには、現代風の上層部の下に時代がかった下層部、その中央あたりに獣耳の女の子がいて、いかにも「あやかし」ものっぽい内容を期待されていそうでした。
ということは、素直にあやかしものを書くと埋もれるだろうな……と思い、全力でそこを外すような話を考えました。
イラストに獣耳の女の子以外の人物がいないことから「神隠し」をテーマに。
二層の世界を行き来する、あやかしの喫茶店。
ヒーローたちを妖狐に設定し、存在の秘密を設定し。
神隠しの原因に絡む、IT的要素。
誰も考えていなさそうな話を、全力で盛りました。
【事後ふりかえり】
一次落ちの後、ココナラの有償講評で提出内容をみていただいたのですが、「要素が多すぎてジャンルが迷子」「読者が何を期待して読めばいいのかわからない」というような指摘をいただきました。
一次通過作を見るかぎり、普通にあやかしものっぽいタイトルが大半を占めていたので、あまり新奇な設定を盛りすぎても良くなかったのかもしれません……。
これを教訓に、本作の内容を発展的に解消して作ったのが、2023年ノベル大賞に応募した「双子妖狐の珈琲処」です。
そちらの話では、ヒーローの妖狐二人と敵性存在の正体についてだけは設定が残りましたが、他はほぼ整理されました。
既に解体されて他の話に化けてしまったので、本作自体を今後公表する予定はないのですが……ただ、「終末世界のアフタヌーンティー」というタイトルだけはとても気に入っているので、別の機会に使えないかなあと今でも考えています。
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