しば犬部隊様の作品はどちらも大好きで、ファンです。ですので、多分かなり贔屓が入ってると思います。ご了承を。
この方の作品で一番好きなのは、物語が自然と頭に入りこんでくる表現力の高さです。基本的に物語には設定やらキャラクターたちの説明が必須ですが、この作者様はそういったものを違和感なく自然と表現してくださるので、気分良く読めます。また、時にはそういった設定の説明をあえて書かずに読者に考察の余地を持たせてくれるのも好ましいところです。定命たる人間が抱く、言葉にしがたい感情、心の動き、これらを表現してくださる作者はそう多くないと考えています。皆様も是非読まれてみては如何でしょうか?
偶然集められた人間がデスゲームならぬデスファンタジーワールド送りになるお話。
一時期メジャーになったVRゲーム物の定番と思いきや、ゲームではなく、
「本当に異世界人の一人として異世界で生きる」
と言う中々ハードで救いの無さそうな展開。
その中で、主人公はこの世界ではクソスキルとクソ職を得てしまうが、そこで悲観する事なく生き延びる為に唐突に修行を始める。しかもクソ職と解っている己の職業の特性を生かした修行法をして行く。
まだまだ序盤ではありますが、最初から最新話まで一気読みしてしまう魅力の詰まった作品です。続きが非常に期待できる良作。