コバヤシは「真相が隠されたまま終わる作品」が大好物です。
曖昧な感じで終わって読者に解釈を委ねるような作品ではなくて、作中の情報と現実の知識で論理的に考えれば結論が得られるような作品。
こういう作品のことを『隠れミステリ』と個人的に呼んでいます。
このタイプの物語は大抵、「真相が隠されてる」ということに気付くこと自体が困難なんですが……
その中でもトップクラスに難しかったのが、漫画『聲の形』。
この作品、実はほとんどすべての登場キャラクターに”隠された真相”が用意されていて、その真相を知ると「その人物に対する印象」が大きく変わるようになっています。
しかし、作中では最後までそれらの真相は描かれていません。
※ここから先は漫画『聲の形』のネタバレを含みます。
※アニメ版・映画版は内容が異なることがあります。