学研全訳古語辞典 |
から-め・く
活用{か/き/く/く/け/け}
からからと音を立てる。「がらめく」とも。
出典平家物語 五・物怪之沙汰
「おびたたしうからめきあひければ」
[訳] (しゃれこうべが)たくさんでからからと音を立て合っていたので。◆「から」は擬声語、「めく」は接尾語。
から-め・く 【唐めく】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
中国風に見える。
出典枕草子 故殿の御服のころ
「からめき、さま異(こと)なり」
[訳] 中国風に見え、風変わりである。
②
普通とは違って魅力的である。
出典紫式部日記 寛弘六・一・一
「しざまもいとからめいたり」
[訳] 仕立て方もたいそう普通と違って魅力的であった。◇「からめい」はイ音便。◆「めく」は接尾語。
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