学研全訳古語辞典 |
さは・る 【障る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
妨げられる。邪魔される。
出典今昔物語集 二五・一二
「雨にもさはらず、夕方行きたりけるに」
[訳] 雨にも妨げられず、夕方出かけていったところ。
②
都合が悪くなる。用事ができる。
出典土佐日記 一・八
「さはることありて、なほ同じところなり」
[訳] 都合が悪くなることがあって、やはり同じ所である(にいる)。
さや・る 【障る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
触れる。ひっかかる。
出典古事記 神武
「鴫(しぎ)はさやらず」
[訳] 鴫は罠(わな)にひっかからず。
②
差し支える。妨げられる。
出典万葉集 八七〇
「今日行きて明日は来(き)なむを何かさやれる」
[訳] 今日行って明日は帰って来られるのだろうに何が差し支えているというのか。
さわる 【障る】
⇒さはる
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