Bollito misto
ストックホルムの家族に会いに、ロンドンからスウェーデンへの旅に。
まだまだ寒く、風邪が大流行していて、残念ながら、到着した日に、おチビちゃんがお熱に鼻水、お母さん、お父さんも、夜通し看病で睡眠不足で、かなり疲れていて、ごちそう作るどころか、食欲もおちているから、胃腸に優しい、それでいて滋養のあるものが必要でした。
日本人なら、おかゆさん、鶏炊きなどのお鍋もいいけれど、娘はイギリス育ちのハーフだし、他家族はスウェーデン人、1歳8ヶ月のおチビちゃんは、普段、普通の白米を好んで食べているけれど、意外にもお粥にすると食が進まなかったり、と、食感の好みも微妙です。
でも、病気の時、無理して食べる必要はない。一番大切なのは休養だから睡眠。
だから、休養の合間の少し調子の良い時に、体調にあった食事が適度にできたら嬉しい。
もしかして、喉の炎症や腫れが出てきたら、固形物は辛いし、ならば、スープだけでも、栄養が取れるような、それでいて、食べられるようなら固形のおかずも、とりわけできるような、そんな献立を思惑してたら、見つけました!
イタリア風おでんとも呼ばれる、イタリアのポトフ ’ボリート・ミスト’。北イタリアの郷土料理だそう。本来は、牛タンやソーセージ、チキンなど、数種類のお肉とお野菜をことことと煮込み、このお肉と野菜の旨みと栄養がギュッと濃縮した煮汁は、スープとしてそのまま頂けるし、または、このスープにクリームやチーズを合わせて、ペンネなど茹でたら、絶品のパスタもできちゃう。
柔らかく煮えた具材は粒マスタードなどを添えて、単品として頂く。
そう、これなら、スープしか口にできない場合も、お肉も野菜も形あるものを頂きたい場合も、両方ともに対応できるよね。約2時間とろ火で煮込んだお肉はほろほろに柔らかくなり、その食感の優しさに感激してしまう。
今回は、入手しやすくて、お財布に優しい、豚肩肉のブロックと、チキンのドラムスティックをメインに、ベーシックな根菜を合わせることにしました。スウェーデンはソーセージの種類もいろいろあって美味しいので、足したいところ、だったのだけれど、おチビちゃんの滋養を考慮して、添加物一切なしのシンプル肉と野菜だけのお鍋にすることにしました。
*ボリート・ミスト
豚肩肉のブロック
チキンドラムスティック
天然塩
玉ねぎ
セロリ 皮を薄く剥きます
にんじん 同上
じゃがいも 食べやすい大きさに切って、さっと水にさらします
大根(日本では使われているのを見て足しました/皮剥いて、大きめにカット)
ローリエ
*つけ合わせ
シンプルにオリーブオイルと天然塩、だけでも美味しい。
あれば、粒マスタード または サルサヴェルデ (パセリ、ディル、オリーブオイル、柔らかく煮えたガーリック、ビネガー、ケイパー、本来はアンチョビーを使うところ、なかったので、粉末カツオだしで代用して、味つけ/ツナ缶とかがあったら、足してみても良い)
お肉は、海塩をたっぷり目に振って、ピチッとラップして一晩おきます
野菜は、煮込むうちにとろとろになっていくので、大きめにカット
一晩寝かしたお肉は、さっと水洗いして、塩気を拭き、ジャガイモ以外の野菜と一緒にお鍋に入れます
中火にかけて、沸騰してきたら、灰汁をとり、ふたして、弱火で、1時間。
じゃがいもを入れて、ふたして、さらに1時間。(15分くらいで、ジャガイモが柔らかく煮えるので、そこで火を消して、サーブでもいい/どれくらいお肉をほろほろにしたいかを味見して調理時間の調整します)
時間はかけているけど、放置しているので、その間に他のこともしながらの、素晴らしいポトフです。😌
スープだけでも飲めたらいいな、と思っていたおチビちゃんが、具材もフォークで潰せるくらい柔らかかったので、いい感じでお食事でき、たくさん食べてくれた。そして、大人も!ゴロゴロ具材をお皿によそって、スープもちょっとかけて、サワーブレッドのトーストと一緒にサーブ。これが、非常に好評で、スウェーデンでもこういう料理があるそうで、お母さんが作ってくれたスープにすごく似ていると聞き、滋養のスープとなりました。良かった〜!!!大成功でした☺️
お鍋いっぱい作ったので、食事の後、まだ、残った分、明日も使えるなあと、ホクホク😌
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