去年、BS1スペシャルで放送された東京オリンピックの公式記録映画の製作チームに密着取材した番組について、BPOが、取材、編集、試写の各段階に問題があったと指摘、重大な放送倫理違反があったとする意見書を公表し、NHK「指摘を真摯(しんし)に受け止め、視聴者のみなさまの信頼に応えられる番組を取材・制作してまいります」とコメントしています。
問題となった番組はBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」で、河瀬監督による五輪公式映画の制作陣に大阪放送局のディレクターらが密着取材したもので、問題となったのは映画スタッフが元ホームレスの男性にインタビューする場面で「五輪反対デモに参加しているという男性」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」という字幕を付けていました。
これが本当のことであれば問題はないのですが、実際にはこの男性が五輪反対デモに参加していたた事実はなく、さらに別のデモに関する発言を五輪反対デモの発言にすり替えて編集していたのだとか。
しかも局内試写では、回を重ねるたび字幕は都合良く改変されていたようで、これ、いい大人が作るものではないですよね。
こんなことをする放送にお金なんて払いたくないですよね。