大学を卒業して最初に働いたのは幼児教室でした。

 

 

わたしは、この仕事がとても苦手でした。

 

 

それまで気づかなかったのですが、

幼児教室で仕事をしたことがきっかけで

わたしはこどもが苦手だということに気づきました。

 

 

こども全般が苦手というより、

自分の好きなこどもと苦手なこどもがいたというのが正解でしょうか。

 

 

わたしが好きなこどもは、先生(わたし)の指示をちゃんと聞いてくれる

聞き分けのよいお利口なこどもたちでした。

 

 

苦手なこどもはその逆で、

わたしの話を聞かない、泣く、わめく、暴れる、というこどもたち。

 

 

どうして、後者のこどもたちに対して

わたしはイライラしたり苦手だと思っていたのか…。

 

 

それが、ようやくわかったんです!

 

 

後者のこどもたち(話を聞かない、泣きわめく、暴れる)は、

わたしがこどもの頃、母からしてはいけないと怒られていたことだったからです。

そして、わたしは母の言うとおりに、話を聞く、泣きわめかない、暴れない、

静かなおとなしい、自分の感情を押し殺すこどもとして成長しました。

 

 

そんなわけで、話を聞かないタイプのこどもたちに出会うと、

自分が自分にOKを出していないことをこどもたちがするものだから、

許せない気持ちになっていたのです。

 

 

でも、考えてみて。

 

 

本来、こどもたちって、後者のタイプが普通なんじゃない?

 

 

そう、生まれつき聞き分けの良い子もいるだろうし、

親のしつけによって聞き分けられるようになる子もいると思うのですが、

本来こどもって自由なんですよね。

わたしのように、こどもの頃に無理やり大人の言うとおりにさせられた子って

逆に大人になってしんどい思いをするかもしれないなぁって最近思いました。
 

 

もし自発的ではなく無理やり大人の言うことに従うタイプのこどもだったとしたら

いつかわたしのように爆発するかもしれません。

自分の本当の感情を出せなくて、生きづらい人生を送るかもしれません。

うつ病など心を病んでしまうかもしれません。

(あくまでも個人的な見解)

 

 

今のわたしは、言うことをなかなか聞けないこどもたちを見ても、

以前のようにイライラしたり許せない気持ちになることがなくなりました。

 

 

自分の認知の歪みに気づいたからです。

アラフィフになってしまったけれど、

それに気づくことができて本当によかったなと思っています。

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